猫が『絶対さわられたくない』体のパーツ5選 噛まれる前に気が付きたい“ヤメロ”サインも

猫が『絶対さわられたくない』体のパーツ5選 噛まれる前に気が付きたい“ヤメロ”サインも

猫の身体には「接触禁止」な場所がいくつかあり、そこをさわられると不快に感じて拒否反応を示すことがあります。知らずに撫で続けると、猫はだんだんストレスを感じ、突然引っかいたり噛みついたりすることも。無反応に見えても、実はしっかりと拒否のサインを出しています。この記事では、猫がさわられたくない部位や「ヤメロ」と思っているときのサインについて詳しく解説します。

猫がさわられたくないパーツ5選

猫の手に触れる

猫がさわられたくない場所は、ズバリ「敏感な場所」です。身体を守るためだったり、センサーの役目をしていたりして、さわられることによって不安を感じることが原因です。

十分に人慣れしている猫であれば、触れることもありますが、多くの猫たちは「ここは触らないで!」と思っています。

1.おなか

多くの猫は、お腹をさわられるのを嫌がります。内臓が集中しているため、野生の世界では、おなかを負傷すれば助かる見込みがありません。そのため、現在人に飼われている猫たちも、急所であるおなかを本能的に守ろうとするのです。

もちろん、個性や経験によってはおなかを撫でられても気持ちよさそうにする猫もいますが、信頼関係がまだ十分でない場合、猫は拒否反応を示すでしょう。

2.しっぽ

しっぽにはたくさんの神経が背骨を通って、先まで伸びています。複数の小さな骨(尾椎骨)がつながって、関節や筋肉、腱によって、自由に動かすことが可能です。イメージ的には、人間の指のような感じです。

しっぽには、細いところを歩いたり、高いところから飛び降りたりするときに、身体のバランスを保つ役割があります。そのため、しっぽの動きを妨げる刺激に対してとても敏感です。

特にしっぽをつかまれると、猫は不安を感じやすく、振りほどこうと抵抗することが多いでしょう。

3.足・肉球

足や肉球は、猫の身体の中でも神経が密集している場所です。猫は、肉球やその周りの被毛を使い、歩いたときの地面や足周辺の状況をすばやく察知できるのです。

そもそも四つ足の動物にとって、足は危険を感じたときに素早く逃げ去るための重要な部分です。足をさわられたり、拘束されたりして自由がなくなると、不安や警戒心を引き起こすのです。

慣れている猫でも、手を握ればパッと離そうとするものです。

4.ヒゲ

猫のヒゲはケラチンというタンパク質からできていて、髪の毛や爪などと同じようにヒゲ自体には感覚がありません。

その代わり、ヒゲの根元にはたくさんの神経が集まっていて、ヒゲへの刺激が非常に敏感に伝わるようになっています。

ヒゲは、物体との距離を測るセンサーのような役割を果たしていますが、その感度は空気の動きもわかるくらい超高度です。そのせいで、猫はヒゲを人の手でさわられること自体が、物理的に不快に感じてしまうのです。

ちなみに、猫のヒゲは鼻の両側に生えているものが一番目立ちますが、目の上や顔の横にも数本生えています。いずれも猫には敏感な場所なので注意しましょう。

5.口まわり

猫は口周りをさわられることを嫌うので、歯ブラシに苦労している飼い主さんも多いのではないでしょうか。

口の周りも、神経が集まり非常に敏感であることや、くちびるや口のなかは粘膜なので直接さわられると不快に感じるためです。これはわたしたち人間でも同じですよね。

猫にとっては絶対にさわられたくないパーツですが、ほかの部位と違って口や歯を清潔に保つためには、触らざるを得ないパーツでもあります。最初は嫌がりますが、すこしずつ慣らしていく必要があります。

猫が不快に感じているときにみられるサイン

不快な顔をする猫

猫が不快に感じるときには、ボディランゲージで表現されます。たとえば、耳がだんだん横に倒れていくのは、困惑しているサインです。

身体の動きを止めて視線を逸らせば、撫でられる場所から逃げ道を探しているかもしれません。

そうしているうちに、次第にしっぽを左右にパタンパタンと動かし始めるでしょう。この動きは、イライラしてきた証拠です。

この間にさわるのをやめないと、鳴き声を出すかもしれません。低い声で唸ったり、シャーッと威嚇したりするとは限りません。かわいい声で「ニャーン」と鳴いても、気持ちは「もうやめて!」という場合もあるのです。

もし、手や足で払いのける仕草をしはじめたら、すぐに手を離しましょう。そのまま触り続けていると、ガブッと攻撃されてしまうかもしれませんよ。

まとめ

嫌な感じを醸し出す猫

猫の身体の特徴や気持ちを知ることは、愛猫とよい関係を築いていくためにとても大切です。特に、通常センサーとして機能しているような敏感な場所に触れると、猫はストレスを感じて嫌がることも。

同時に、猫が「イヤだな、やめてほしいな」と思っているときのサインを見逃さないようにしましょう。撫でているときも、猫の耳の向きや目線、しっぽの様子などから、猫の気持ちを読み取るチャンスはたくさんあります。

もちろん、猫によっては、どこをさわってもOKというケースもありますが、最初は猫が嫌がりそうな場所は、様子を見ながら触れる方がよいでしょう。

猫との触れ合いは、嫌がる様子があればすぐに手を引くことが大切です。猫との信頼関係を築くことで、徐々に触れる範囲を広げていくことができるかもしれません。

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