猫用VRとは?
猫用VRとは、猫向けに作られたヴァーチャルリアリティです。猫用VRを使うと、猫は魚市場を走り回ったり、ダンボールで作られた世界に行ったり、巨大ボールで遊ぶ、レーザーポインターを追いかけるなど、様々な遊びを、家に居ながらにして楽しむことができます。猫用VRの正式名称は、PVRR(Pet Virtual Responsible Research) です。
猫用VRを制作した理由
この猫用VRを開発したのは、電通アイソバー。Zoos Victoria(オーストラリアヴィクトリア州に、世界的に有名な野生動物の動物園を3つ持つ、保護団体)とオーストラリアのRSPCAとの共同開発を行い、2018年4月1日に、世界初となるこの商品を発表しました。
商品が開発された背景には、オーストラリアにおける猫を取り巻く環境への危機感がありました。飼い猫によって毎年377万羽の鳥が殺されていること、そして、5匹に1匹の割合で飼い猫が家に帰ってこなくなることが、Zoos Victoriaからアイソバーに伝えられたのです。
そこでアイソバーは、オーストラリアの猫たち(と鳥の)の安全を保つ方法を、考えざるを得ませんでした。
ですから、猫用VRは単なるおもちゃとしてだけでなく、猫や鳥の安全を守り、室内飼いで退屈しないという実益を兼ねた商品なのです。
猫用VRの詳細
猫用VRには、以下のような機能が搭載されています。
- ウィスカーセンサー
- 調整可能なストラップ
- マイクロチップ内蔵
- ペットiビュー
- ミャオメトリックス採用
- 的確な情報管理
- 猫が飽きない工夫
ウィスカーセンサー
ウィスカーパッド(ヒゲが生えているもこっとした部分)で、猫の体温が測れるようになっています。
調整可能なストラップ
耳周り(?)のサイズは、猫それぞれ。猫用VRはちょうど、猫の耳の下あたりにストラップがくるため、様々な耳周りのサイズに合うよう、12段階のサイズが用意されています。
マイクロチップ内蔵
猫用VRには、マイクロチップが内蔵されていますので、猫もVR自体も、なくすことがありません。
ペットiビュー
愛猫がVRで何を見ているのか、飼い主さんのスマホなどのデバイスで、確認することができます。
ミャオメトリックス採用
この猫用VRは、猫によってカスタマイズされた経験をもたらすことができます。すごいですね!
的確な情報管理
猫用VRに組み込まれたアニマルチップリーダーによって、初めて猫がVRを使う時、即座に識別します。更に、識別情報とそれぞれの猫の好みを、クラウド上で統合できるのです。
猫が飽きない工夫
「Unity」か「Unreal Engine」という統合開発環境にコードを投入できるので、猫が高得点を取れるようなテストを提供してくれます。
それにより、猫がいつも猫用VRに集中していられる環境を保証。ここまでくると難しくて良く分かりませんが、とにかく猫が飽きないような工夫がされている、ということのようです。
まとめ
驚きの商品が開発されました。開発に関わったメンバーたちは、猫用 VRのもたらす効果に、期待大のよう。完全室内飼いが増えた現在、猫の有り余るエネルギーを発散させるには、猫用VRが一役買ってくれるのでしょうか?これからの活躍に、期待です!
20代 女性 arisu
猫もゲームも好きですが初めて聞きました。
時代も進化したものですね。
私が子どもの頃はまだまだアナログのものが多かったですが、ここ最近急激に色々なものがデジタル化していって、世界の技術に毎回驚きを隠せません。
しかし、うちの猫は被り物が大の苦手なのでVRもきっとものの数秒で外されてしまうでしょう…
まだまだ改善の余地が十分ありそうですが、その発想が素晴らしいと思います。