猫が「しっぽでタッチ」してくる3つの理由
1.構ってアピール
猫が私たちの体にしっぽを使ってタッチしてくるときは、構ってほしいサインのひとつです。
他にも鳴き声でアピールしたり、頭を擦り付けてきたり、猫の気分によって構ってアピールは異なります。
優しく体に触れるようなときは友好的なサインですが、ブンブンと激しく叩きつけるようにタッチしてくるときは不機嫌のサインです。
しっぽの動きに注意して、猫の気持ちを読み取ってあげましょう。
2.マーキング
猫のしっぽの付け根には、「臭腺(しゅうせん)」というニオイの出る器官があります。そのため、しっぽでタッチすることで飼い主にニオイを付け、自分のものであるとマーキングしているのかもしれません。
猫は縄張り意識の強い動物なので、自分のテリトリーやお気に入りのものに「スリスリ」してニオイを付けます。
よくお風呂上りに寄ってきてスリスリされることがあると思いますが、その行動も入浴で落ちてしまった自分のニオイを付け直すためだと言われています。
マーキングのときは主に顔周りを擦り付けてくることが多いですが、しっぽを絡ませるように体に当ててニオイを付けることもあるようです。
3.イライラしているとき
猫をなでていると、途中からブンブンと激しくしっぽを振り、体に叩きつけるようにしっぽを当ててくることがあります。
これは、猫が不機嫌になっているときのサインです。初めのうちは気持ちよさそうに撫でられていても、だんだんとしっぽの振りが大きくなり、最終的には逃げたり威嚇されたりすることも。
我が家の猫は、抱っこをしているときに嫌がってしっぽをブンブンとプロペラのように振り回すことがあります。
無理に構いすぎてしまうと、飼い主に近寄らなくなってしまうこともあるのでほどほどにしておきましょう。
猫の感情をしっぽから読みとろう
猫はクールな印象の動物ですが、共に暮らしているとさまざまな仕草や表情で私たちに感情を伝えようとしてくれます。
その中でもしっぽは動きがわかりやすいので、猫の変わりやすい感情を読み取るために注意深く観察するようにしましょう。
猫は犬とは違い、しっぽを大きく・激しく振るほどに機嫌が悪いことが多いです。また、しっぽを体に巻き付けるようにしていたり、足の間に隠すような仕草を見せるときは不安や恐怖を感じています。
反対に、しっぽをピンと立てていたり、飼い主に優しくタッチしてくるようなときは機嫌がいいときに見せる行動です。
愛猫とスキンシップを取るときには、しっぽの動きを見て様子を伺うようにしてくださいね。
まとめ
猫がしっぽを使って私たちの体にタッチしてくるときは、コミュニケーションを取りたいときが多いようです。
優しく撫でてあげたり、声をかけたりしてスキンシップを取るようにしましょう。しかし、長時間スキンシップを取り続けてしまうと、次第に猫の気分が変わってきてしまうことも。
初めは優しくしっぽでタッチしてくれていたのに、気が付いたらバシバシと叩かれている…なんてこともよく起こります。
猫の気分を読みながら、適度なコミュニケーションを心がけましょうね。