猫が袋に入りたがる理由6つ
1.安心感を得るため
野生下の猫の祖先は、狭くて暗い洞穴の中で休んでいたため、現在イエネコのとっても狭くて囲まれた空間は安心できる場所とされています。
また袋の中は外敵から身を隠す場所だけでなく、母猫のお腹の中にいるような感覚を与えるのかもしれません。
2.好奇心旺盛な性格だから
猫は本来、非常に好奇心旺盛な動物です。新しい物や環境に興味を示し、探索したいという欲求を強くもちます。
そのためヒラヒラしていたりガサガサ音が鳴る袋は、猫の興味を惹き付け、新しい遊び場や探索の対象となるのです。
3.匂いに引き寄せられるから
袋にはさまざまな匂いがついているので、その匂いにつられて袋にダイブする猫もいるようです。
たとえば魚やお弁当を入れていた袋には、猫の興味を引くようないい匂いがすることも多いはず。猫の嗅覚は非常に鋭敏なので、人間には感じ取れない微妙な香りにも反応します。
4.音や触感を楽しみたいから
袋の素材によっては、触ったときにガサガサと獲物が動くような音がします。猫はこのガサガサ音を好むため、ビニール袋に思わず反応してしまうんですね。
またビニール袋のツルツルした触感や紙袋のザラザラした感触など、猫はさまざまな触感を楽しんでいるのかもしれません。
5.テリトリーにしたいから
猫は自分のテリトリーを大切にする動物なので、袋に入ってその場所を自分のものとして主張しているパターンも考えられます。
とくに複数の猫がいる家庭では、袋争奪戦が始まることもあるようです。我が家の老猫たちは、袋を置いていても早いもの勝ちになって、負けたほうは袋で遊べません。
6.単純に快適だから
単純に袋の中が快適だからという理由で、好んでいるケースもあります。
たとえば紙袋はビニール袋に比べたら保温性が高く、猫にとっては心地よい温度の空間だったり、また隠れ家のような快適さを感じている可能性も考えられますね。
猫が袋で遊ぶときに気をつけてほしい事故は?
猫が袋で遊ぶのはNGではありませんが、気をつけるべき事故のリスクがあります。
いずれの猫の命や健康を脅かす危険があるため、袋遊びは飼い主の監視のもとで行うのが鉄則。お留守番のときや目を離すときは、袋遊びは控えるようにしましょう。
窒息のリスク
たとえばビニール袋や密閉性の高い袋で長時間過ごすと、猫が袋の中で窒息する危険性があります。
とくに子猫は体が小さく、入ったものの袋が小さすぎて身動きができなくなる、といった事故のリスクが高いため注意が必要です。
誤飲のリスク
袋を噛んだり舐めたりすることで、袋の破片を飲み込んでしまう可能性があります。
少量の紙袋の破片を飲み込んだ程度であれば心配は少ないですが、ビニール袋は消化されずに腸に詰まる危険性があるので注意しましょう。
袋に絡まるリスク
猫が袋の取っ手に引っかかり、思うように動けなくなるケースがあります。
パニックになった猫が暴れると、窒息などさらに危険な状況に陥るリスクも否定できないため、袋の取っ手はカットしてから遊ばせるのがおすすめです。
高所からの転落リスク
袋に入った猫が高い場所にいる場合、バランスを崩して転落する危険性があります。
通常であれば問題なく着地できる高さでも、袋の中で着地の姿勢がとれないと体を強打してしまうかもしれません。
そのため袋の遊びは床の上で、くれぐれもキャットタワーのうえなど、足場が広くない&不安定な高所では行わないようにしましょう。
まとめ
猫が袋に入りたがる理由は、基本的に本能や習性に基づいているものです。楽しそうにガサガサと袋で遊ぶ姿は、飼い主もほっこりすることでしょう。
しかし袋遊びには窒息や誤飲などのリスクが伴うので、飼い主は猫が安全に遊べるように、目を離さないのが鉄則です。また定期的なチェックと交換を行い、事故を未然に防ぐ対策も忘れずに。
猫の健康と安全を守りながら、楽しい袋遊びの時間を設けてあげましょう。