愛猫にはスケートボードの才能が!
アメリカンショートヘアの猫Bao Zi(1歳8ヵ月)は、スケートボードのギネス世界記録を達成しました。10メートルの距離をわずか12.85秒で走破し、猫の最速記録を作り上げたのです。
飼い主は中国に住むLi Jiangtaoさんです。Liさんは経験豊かなペットのトレーナーで、おもに犬の訓練に携わってきました。まさか自分の愛猫にこれほどスケートボードの才能があるとは、当初は考えてもいなかったのです。
「10年以上ずっと犬の訓練を仕事にしています。趣味で愛犬とスケートボードで遊び始めたところ、Bao Ziが強い興味を示したので、猫にも乗らせてみたのです」とLiさん。
冒険好きで大胆な猫
Liさんが猫を飼ったのは、夜中になると家の天井を走り回るネズミを退治するためでした。やってきたBao Ziは、食欲旺盛で昼寝と抱っこされるのが大好きな、ごくふつうの子猫でした。しかし生後6ヵ月になって、突然家から逃げ出したのです。
Liさんは心配して、1週間ほど近所を探し回りました。「もう戻ってこないのではないか」と心配したそうですが、やがて自力で家に帰ってきました。このときにLiさんは、この猫の冒険好きな性格を知ったのです。
Bao Ziは勇敢で遊び好きな猫です。
「わたしと一緒に冒険に出かけるのが大好きな猫です。家ではのんびり眠っていても、スケートパークではまるで別の猫のように活発です。自信たっぷりで大胆。人がたくさんいても、楽々とすり抜けて走っていきます」
Liさんはこれをきっかけに、犬だけでなく猫の訓練についても技能を磨きました。これまでに13匹の猫たちにトレーニングをして、水洗トイレで水を流せるようにしたといいます。すごいですね。
ファンや友人たちの支援に感謝
もちろんBao Ziにも訓練を続けました。いまでは座って前足を振ったり、死んだふりや寝返りをしたりするだけでなく、ジャンプ、よじ登り、輪くぐり、ドアベル押し、樽転がし、さらにはバスケットボールのドリブルまで、さまざまな芸ができるのです。
しかしもっとも時間がかかったのはスケートボードでした。丸1年かけて乗れるようになったといいます。
「Bao Ziがここまでスケートボードを操れるようになったのは、すばらしいことです。この猫のファンや友人たちが協力してギネス記録への挑戦を支援してくれました。みなさんに感謝したいと思います。Bao Ziの記録達成で多くの人々が喜んでくれたことが、本当にうれしいです。がんばった甲斐がありました」
今後のBao Ziの自己記録更新にも、期待が高まりますね。
出典:Meet Bao Zi: the skateboarding cat who slid into the record books in mere seconds