廃車に隠れていた猫を発見
米国ノースカロライナ州で、スクラップとして処理される寸前の廃車に潜んでいた猫が発見されました。プレス機械で押しつぶされる直前、幸運にも救助されたのです。
動物保護団体「Brother Wolf Animal Rescue」によると、廃品回収作業の男性がプレスする前の車のボンネットを開けてバッテリーを取り除こうとしたとき、彼の腕めがけて「猫が一直線に跳び込んできた」というのです。
発見した男性はこの猫を自分の上着でしっかり包んで、勤務終了時間まで逃げないように守っていました。
心配して探し回る飼い主
「近くに動物収容施設はないし、この猫をどうしたらよいか分からなかったので、男性はガールフレンドが働いているわたしたちの団体に連絡して猫を預け、そこで飼い主を探してもらうことにしたのです」と同団体はSNS上に投稿しています。
その直後、廃品置き場に猫の飼い主だという人が現れました。その人はいなくなった愛猫をあちこち探していたのです。さっそく業者から通報を受けた同団体が、飼い主に連絡をとりました。
「猫の名はLillyです。飼い主の男性は、愛猫が無事だったので大喜びでした。でも危機一髪でした。この猫は小さい体に似合わず、大きな冒険心の持ち主ですね」と同団体は投稿しています。
感動の再会を果たす
同団体は飼い主に、Lillyの避妊手術とワクチンの接種、マイクロチックの装着を勧めました。そして各種の手続きを終えたあと、猫は無事に飼い主と再会することができたのです。
「再会したときのふたりの顔は、ほっとした気持ちと幸せな気分でいっぱいでした。飼い主は目に涙を浮かべており、Lillyも彼の腕に抱かれて満足そうでした」(同団体の投稿より)
猫には9つの命があるといいますが、今回の出来事で確実にひとつを使い果たしました。冒険好きなLillyですが、残り8つの命を長く大事に使ってほしいものですね。