催眠術をかける猫が実在!?
1940年代、世界は悲しきかな、第二次世界大戦の真っただ中でした。そんな混沌とした世の中に、にゃんと!人に催眠術をかける猫がいた、という記録が残っています。その驚きの猫の名は、パフィ。
パフィについて
- オス猫
- ペットショップ出身
- クリーム色のペルシャ
- 飼い主はアーサーニューマン氏
- 「King of all cats」の異名をとる
- ニューヨークに住んでいた
パフィは、飼い主であるリラクゼーションの先生、アーサー・ニューマン氏が「猫のように人もリラックスしたら良いのに」という意味を込めて、ペットショップで購入した猫です。すぐにニューマン氏は、パフィに催眠術を教え込みます。トレーニングは成功を収め、パフィはニューマン氏をいつでも、催眠にかけることができるようになりました。
パフィの能力が証明された出来事
- ナイトクラブにて
- 新聞記事で
パフィの類まれな催眠の能力は、ある日ニューマン氏と訪れたナイトクラブにて、証明されます。可愛らしいパフィを見て、2人の女性がパフィを撫でに近くに寄ってきたのですが・・・そのうちの1人がニューマン氏をつつき、「私の友達を見て!」と囁きました。
その女性の友人は、お酒を飲んでもいないのに、ふらふらになっていたのです。ニューマン氏はすぐに、その女性が催眠術にかけられたのだと気がつきました。パフィによって。
パフィの驚くべき能力は話題を呼び、新聞記事にもなっています。1944年、12月16日発行のポットストウンマーキュリーでは、パフィが女性に、催眠をかける様子が伝えられています。
女性に声を掛けるのはニューマン氏ですが、実際に催眠をかけるのはパフィです。ニューマン氏が女性に優しく声をかけ、数字を5までカウントすると、女性は深い眠りに落ちてしまう様子が、写真入りの記事に掲載されています。
パフィの功績
- 300人以上の人に催眠術をかけた
- 10~20秒以内に催眠にかける
- 頭痛も治した
パフィは、ポジティブな目的で、実に300人以上のも人に催眠術をかけました。パフィの催眠を受けた人たちは、とてもリラックスしたり頭痛が治ったりと、嬉しい結果を得られたということです。
催眠の際はニューマン氏も同席しますが、あくまでもパフィのサポートであり、パフィをプロデュースしているだけだ、とニューマン氏ご本人が話しています。
パフィが催眠術を使える、と聞いて最初は半信半疑でも、ここまでの証拠を出されると、もはや信じざるを得ませんね。過去には、このようなスーパーキャットが、実在したのです。ただ、パフィの催眠術によって気を失ってしまう人も、たまにいたようです。
他にもいるスゴイ猫たち!
本当に、パフィの催眠術には驚きです!ですが他にも、スゴイ能力を持つ猫たちが、この世の中に存在するのです。
セラピーキャット「ロン」
アメリカコロラド州にある、ノースフィールド動物病院に住む茶トラのオス猫、ロンは、病院にくる動物たちを癒すという、特殊な能力を持っています。怯える動物や恐怖で凶暴化している動物などにそっと近づき、安心を与えているのです。
動物たちはロンが側に来ると喜び、それまで暴れていた動物も笑顔になって、病院スタッフの治療を受けてくれるようになります。きっとロンが、「大丈夫だよ。この人たちは君を助けてくれるんだ。」と伝えてくれているのでしょう。
いつも不安を感じている動物や、麻酔を打って寝ている動物などに寄り添い、温もりを感じさせてくれるロンは、動物病院になくてはならない存在です。今では癒しを与える存在のロンですが、自身も元は、保護されてノースフィールド動物病院に連れてこられた、猫でした。そのような経験から、動物病院を訪れる動物たちの気持ちが分かるのかもしれません。素敵なロン君、これからの活躍も、応援したいですね!
お墓参りする猫「トルド」
イタリアに住むトルド君は、亡くなった飼い主さんのお墓に毎日、お供え物を持ってお墓参りに行くのだとか。大好きだった飼い主さんの葬儀に、墓地まで付き添ってからの習慣で、日中はずっと墓地にいることもあるそう。
やはり飼い主さんがお墓に眠っていることが分かっていて、毎日会いに行っているのでしょうね。お供え物をするのは、人と同じ気持ちからなのかどうかは分かりませんが、猫は自分が捕まえた獲物を飼い主さんにプレゼントする事があるので、「今日はこれがプレゼントだよ」と持って行っている可能性はあります。とても賢い、猫さんです。
イクにゃん「グレ子」
青森県に住む有名なブサカワ犬のわさおですが、仲良しの猫に「グレ子」がいました。グレ子という名前ですが、実はオス猫。オス猫なのになぜか母性本能に溢れていて、子猫を拾ってきては一生懸命面倒をみる、「イクにゃん」だったのだそうです。
飼い主さんが拾ってきた子猫はもちろん、飼い主さんが「あそこに子猫が捨てられていた」などと話していると、翌日にはその子猫を連れてくるという徹底ぶり。もうここまでくると、イクにゃんを超えて、保育猫と言っても過言ではないでしょう。
その生涯でなんと30匹以上の子猫を拾ってきたと言いますから、グレ子には捨てられた子猫たちの、悲痛な叫びが聞こえていたに違いありません。グレ子は残念ながら持病の腎臓病が悪化し、2016年8月に虹の橋を渡りました。きっと向こうの世界でも、子猫たちの面倒を見ながら幸せに、暮らしていることでしょう!
良いコトばかりする訳じゃない猫も・・・
ご紹介してきましたように、良い行いをする猫はたくさんいますが、一方で悪さをする猫たちもいます。
現金強奪猫「クレメンス」
ポーランドにある動物保護施設では、度々現金が盗まれる事件が起きていました。スタッフの誰かが盗んでいるのでは?と人間関係がギクシャクする中、設置された防犯カメラ。わざと机の上に置かれた現金に手を出したのはなんと!同施設で保護されていた、バーミーズのクレメンスでした。
クレメンスはお金としばらく戯れた後、こっそりとソファの下に隠します。ソファの下を確認すると、そこには今まで盗まれた現金が全部あったそうです。クレメンスが盗んだお金を貯めて、何かを買おうとしていた訳ではないでしょうが、お金の匂いや感触が、きっと気に入ってしまったのでしょうね。
小物ならお任せ!「デニス」
イギリスに住むオス猫のデニスは、猫用ドアに通る小物ならお任せ!な、正真正銘の泥棒猫です。元は野良猫だったデニスですが、なぜか毎日せっせと、どこかから小物を持ってきては、猫用ドアを通って家の中へ持ち帰る、という変わった習慣を持っています。
その様子が動画にて公開されていますが、本当に様々な物を口に加え、運んできています。ちょっと大きめなスポンジを、わざわざ持ち替えて猫用ドアに通すという器用さ。賢いのは確かなのでしょうが、何を思って小物を持ち帰るのでしょうか?猫界7不思議の、一つです。
世界一有名な大泥棒猫「ダスティ」
日中は普通の猫、夜は大泥棒に変身!アメリカ、カリフォルニア州に住むシャム猫のダスティ(♂)は、盗みが止められない!夜な夜な近所を徘徊しては、タオルやらぬいぐるみやら下着やらを盗んでくる、大泥棒猫。その数は、3年間で600点に登ったと言います。近所の人たちはもう慣れっこで、何かがなくなったらダスティが犯人だ、と思っているそう。
ダスティの事がテレビで放映されるやいなや、一気に有名猫へ。わざわざ遠方から、ダスティに会いにくる人も現れました。飼い主さんはダスティの悪行に心を痛めており、ダスティを引き取ったアニマルシェルターでのボランティア活動を始めたのだとか。
囚人服を着せられたダスティ。訪れた人に挨拶したり一緒に写真を撮ったりして、寄付金を集めました。盗んだ物の中で持ち主が見つからなった物たちは、飼い主さんお手製の刺繍を施された上、寄付してくれた人にプレゼントされたようです。
まとめ
パフィをはじめ、世の中には不思議な能力を持つ猫たちが、たくさんいるのですね。更に不思議な事に、このような猫はオス猫が多いです。我が家でも、一番変わった体勢や行動をするのは、オスです。全体的に不思議な猫ですが、猫の中でもオスは特に、変わっているのかもしれません。もちろんメス猫でも、特殊な能力を持つ猫はいるでしょう!このような猫を探してみるのも、楽しい試みかもしれません。