差し入れ口から「じゃれる」猫
英国郵便(Royal Mail)は、ある家に住む猫が「郵便配達人の手を、ドアの郵便受けの差し入れ口から攻撃する」として、「このままだと、この家への配達を中止せざるを得ない」と警告しています。
しかし飼い主は「愛猫Ernieは、遊びたくてじゃれているだけ。差し入れ口から前足を出して郵便をつかもうとしているのです。配達人の脅威にはなっていません」と不満そうです。
Lee HaynesさんとJo Woodleyさんのカップルは、郵便物を直接玄関ドアの差し入れ口に配達してもらっていました。しかし英国郵便から警告が来たため、仕方なく、門に新しい郵便受けを設置することにしたのです。
飼い主は反論するものの…
Leeさんはこう話します。
「うちの子は、とっても穏やかな猫なのに。今回の警告は、まるで正式な反社会的行為禁止命令(Asbo)みたいです。英国郵便はドアに貼り紙をして知らせるのではなく、はるばるプリマスから警告通知を送ってきたんですよ。うちのErnieは、そんな悪漢じゃありません!」
Ernieは、ふだんは家でダラダラしていますが、郵便配達人がやってくると、稲妻のようにとび起きてドアに走って行くといいます。
「前足を郵便差し入れ口に入れ、向こう側にあるものを必死で取ろうとするのです。そんな最中に、たまたま配達人の指をつかんでしまったのかもしれませんね。でも決して爪を立てずに、肉球でさわるだけです」
新しい郵便受けを設置
警告通知は「お宅の飼い猫の行動が、郵便配達の大きな妨げになっています。ドアの内側で、猫が郵便物や人間の指をひっかくためです」と指摘しています。
その上で、「14日以内に何らかの対処がされない場合は、配達を中止せざるを得ません」としています。
2人はやむを得ず、30ポンド(約5500円)かけて新しい郵便受けを購入しました。
「きっとErnieも、差し入れ口が使われずに、ずいぶんがっかりしていることでしょう」とLeeさん。これに対して英国郵便側は「雇用する職員の安全を最優先しています」との声明を出しています。
猫のErnieは、今後は別の遊びを開拓する必要があるみたいですね。