のら猫拳とは
「のら猫拳」というのは、まるで拳法やカンフーをしているかの様な、野良猫の姿を集めた、話題の写真集です。
飛んだりそっくり返ったり、アクロバティックな動作をする野良猫たちの、一瞬の動きをレンズが捉えています。思わず「可愛い~♡」と言ってしまうような癒され猫の写真も良いですが、猫本来の運動神経を存分に発揮したのら猫拳の写真もとても魅力的なのです。
のら猫拳に登場するのは「野良猫」だけ
のら猫拳に登場する猫たちは、みんな野良猫です。詳細な撮影場所は明かされていませんが、場所によってのら猫拳をする野良猫が多い地域と、少ない地域があるようです。のら猫拳の写真を撮影しているのは「久方広之」さん。のら猫拳の撮影時には厳選した猫じゃらしを使い、野良猫が遊んでいる一瞬を捉えています。
のら猫拳の撮影方法
厳しい修行の果てに、子猫は拳法をマスターし継承していくのだ・・・ pic.twitter.com/HwJNEDRTnz
— 久方 広之 新作「のら猫拳キッズ」 (@sakata_77) 2018年2月10日
猫じゃらしを見せて、興味を持つようなら遊び好きな野良猫、人を見ているようならあまり遊ばない野良猫、と判断してのら猫拳の撮影を行っているそうです。久方さんの経験では、遊び好きな野良猫は全体の1割程度だそうです。
知人のプロ写真家の影響から猫じゃらしを使い始めたとの事ですが、のら猫の反応を見て、「人間と遊びたいと思っている猫が予想以上に多いのではないか?」と思ったのがきっかけで、のら猫拳のような猫のアクロバティック写真を撮り始めということでした。
野良猫によって猫じゃらしの動かし方の好みがあるので、のら猫拳の撮影時には猫の反応を見ながら、動かし方を変えているというこだわりがあるそうです。
のら猫拳の1回の撮影にかかる時間は15分程度とのことですが、野良猫によっては「もっと遊んでちょうだい」とばかりに、ずっと後を付いてくる子もいるのだそうです。その光景が、微笑ましいですね!
また、日中は野良猫たちが寝ていることが多く、反応は鈍いらしいです。野良猫は薄暮の時に行動しますから、のら猫拳の撮影を狙うとすれば明け方か夕方がベストのようです。
のら猫拳の撮影方法には賛否両論がある
基本的に、のら猫拳の口コミは
- 面白い!
- 猫がこんな動きをするとは!
- すごい!!
と絶賛するものが多いです。その一方で、
- 猫の体に負担が…
- 可哀想になった
- 虐待では?
などの否定的なご意見もあります。
のら猫拳の撮影場所は、下がコンクリートのような固い場所も多いのですが、そのような場所で猫を何度もハイジャンプさせるのは、体に負担をかけてしまうのでは?と心配する読者も多いようです。
確かに、固い床で激しい動きをさせるのは猫の足腰に負担がかかる、という話はあります。のら猫拳としての良いショットを撮影するのに、何度も猫にジャンプをさせている、というのは否定できません。身体能力の高い猫ですから、若い猫ならばそれほど負担はかからないかもしれません。しかし、野良猫の場合は豊富なご飯を食べられずに、体力があまりない猫もいるかもしれません。
個人的には、野良猫たちにあれほどの激しい運動をさせてしまうので、猫たちはお腹が空いてしまうのでは?という気はします。のら猫拳の撮影後にご飯を与えている、というならば良いとは思いますが、そうなると「野良猫に餌をあげても良いものか?」というモラル的な問題も出てきます。もし、のら猫拳の売り上げの一部をのら猫の保護活動の為に使う、というような活動があれば、反対派も納得してくれるかもしれませんね。
のら猫拳の購入方法
のら猫拳は、楽天やamazonで購入可能です。
のら猫拳のまとめ
野良猫の高い身体能力を捉えた「のら猫拳」。可愛いだけではない、アグレッシブな野良猫の姿が、余す所なく撮影されています。のら猫拳の被写体となっている猫の身体的負担が、少々気にかかる所ではあります。その辺りに配慮しつつ、のら猫拳の撮影していただければ、よりよい写真集と、なっていくのではないでしょうか?これからも期待したい写真集ですね!