1.ヒモ付きのおもちゃ
誤食の中で1番怖いのがヒモ類で、腸に絡まり、簡単には取れなくなることの多い厄介者です。
たった5cmでも腸に絡まれば炎症を起こすことがあり、その場合はヒモが絡んだ部分の腸を切除する手術が必要になることもあります。
該当するのは、猫に人気の釣り竿型やヒモ型おもちゃ。あとは、毛糸玉やひっぱるとヒモが出て来やすいもの。キャットタワーなどの付属品も要注意です。
2.羽根やモール付きのおもちゃ
羽根やモール、セロファンなどの付いたおもちゃ、また蹴りぐるみやネズミのおもちゃについている、目や耳などの装飾品も飲み込みやすいものの1つです。
特に鳥の羽根やキラキラするセロファンは、食いちぎった破片の先が口や喉を切ったり、消化器に刺さったりする可能性があって危険です。
3.いい香りのするおもちゃ
猫にとっていい香りといえば、マタタビやキャットニップ。兎のファーも猫の心を大いにくすぐります。該当するのは蹴りぐるみやネズミのおもちゃ。ヨレやほつれは交換の合図です。
またネズミのおもちゃは、本体ごと飲み込む事故が絶えません。決して小さくないのですが、中には4匹丸呑みしていた猫もいるとか。特にヒモ付きのネズミは、獣医さんが1番警戒しているおもちゃです。
誤食を防ぐには?
- 人がいる時以外おもちゃで遊ばせない(放置しない)
- よれたり切れたりしたらすぐ捨てる(交換する)
- 猫の手の届かない場所に保管する
- 一緒に遊んでいても、猫が食べていないか常に観察
これらのことに気をつけます。
また、ソファの下で見つけたおもちゃを知らないうちに飲み込んでいたら大変です。おもちゃの種類と数は、可能な限り把握しておきましょう。
まとめ
猫のおもちゃは狩りの獲物の代用品です。狩りモードであることと、喉に向かってトゲのある猫の舌の構造から、どんなおもちゃでも遊んでいる時は常に飲み込む危険性があると考えましょう。
特に、子猫や若い猫にそれが目立ちます。そして猫の好むヒモやいい香りのするおもちゃ、噛んで割れたり千切れたりしそうなおもちゃには、遊びの最中でも目を光らせましょう。そして、遊び終わったら、毎回きちんと片付けましょう。
そうやって目を光らせていると、他の危険も見えてきます。ぜひとも「おもちゃ」で見る目を鍛え、誤食事故全般から愛猫を守っていきましょう。