捨てられない猫の抜け毛とおヒゲで作ったもの
猫と暮らしていると時折、床に抜け落ちたおヒゲを見つけることがありますよね。拾い上げ、しなり具合を楽しんだり、猫のあらぬところにそっと植え戻して「こんなところにおヒゲが!」という遊びは皆さんも嗜まれていることと思います。
さて、こうして遊び終わった後のおヒゲ、なんとなく捨てがたくなったりしませんか?
今回、立派なおヒゲやきれいな抜け毛などをついつい溜め込んでしまう粘着系飼い主の私が、愛猫の抜け毛コレクションでアクセサリーを作る事にしました。さて、この猫毛。どんな変身をとげるでしょうか?
猫毛アクセサリーの材料とご予算
材料
- 猫の抜け毛おヒゲ
- シリコン型
- UVレジン液
- 取付け金具(今回はヒートンと安全ピンを使用)
あると便利な道具
- ピンセット
- つまようじ
- シリコンパッド
- マスキングテープ
レジン硬化用のUVライトがあると便利ですが、よく晴れた日に太陽光に当てられれば無くてもOKです。
今回のご予算目安
- シリコン型…100円
- UVレジン液(クリア5gのチューブ×2本)…200円
- 猫型パーツ(複数個入りパック)…100円
- 金具(複数個入りパック)…100円
立体しずく型の猫毛チャームと、ドーム型のおひげペンダントトップの2種類分で、計500円(税別)ほどでした。実際に作るにあたっては他のカラーレジンも使用しているので、このご予算の限りではないのですが、とりあえず10gのレジン液があれば上記の型(しずく…タテ3cm×深さ1cm/半球…直径2cm×深さ1cm)で2種類分のアクセサリーを作ることができます。
それでは
- 猫毛のチャーム
- おヒゲのペンダントトップ
1つずつご説明していきますね。
猫毛チャームの作り方
1. 先にシリコン型にレジンを少しだけ入れて、薄い色の毛を敷きます。その上からまたレジンを注いで濃い毛を敷き、またレジン…といったように、型が埋まるまで重ねます。
2. 爪楊枝を使って目立つ気泡を潰しながら、毛を沈めます。毛が爪楊枝にまとわりついて来ますが、レジンの中で毛を捏ねたりせず、流れをそのまま残すイメージで根気よく沈めてください。
3. 型の中で毛とレジンが落ち着いたらUVライトを照射するか、屋外で太陽光に当てて固めます。太陽光で固める場合は裏も表も15~30分ずつかけて、じっくりと日向ぼっこさせてあげましょう。白猫ちゃんの毛なら、もっと早く固まるかもしれませんね…。
固まるとこんな感じです。
このまま台座に張り付けたり、固める前に取付け金具を埋め込んでおいて、半立体のしずく型チャームとして使っても可愛いですね。しかし、今回は立体しずく型を目指してみます。
4. ③のような半立体しずく型×2の接着面を平らになるように紙やすりをかけ、よく洗って乾かしてからレジンを塗って固めます。貼り合わせた状態で元の型に戻すとずれにくいです。
5. 下穴をあけてヒートンをねじ込み、全体にトップコートとしてのレジンを塗り固めて完成です。
下穴をあける手間を省きたい場合は、⑤の接着するタイミングで9ピンなどの厚みのない取付け金具を挟み込んでも良いでしょう。仕上げのレジンを塗る前に金具に針金を通しておくと、持ち手や吊るし紐になるので作業がはかどりますよ。
今回はハトメを打ってラベル風にしたレザーを付けてみました。
猫毛の量を少なめにして淡色の色付きレジンを使っても、ルチルクオーツのようで可愛いです。
おヒゲのペンダントトップの作り方
1. おヒゲをくるっと輪っかにして、マステで挟むように留め、上からアイロンをかけます。猫のおヒゲはとても強靭なので、とりあえずの輪っかを作ってマステで挟みこんでから、片側を引き絞って好みの大きさ・形に整えます。
※アイロンが甘いとマステを外した時にすぐに戻ってしまうので、しっかりとかけてください。一生懸命に猫のヒゲにアイロンがけをしているシチュエーションについてはあまり考えないようにして下さい。
2. ①でクセ付けしたおヒゲパーツから余剰分のおヒゲを切り離し、シリコンパッドの上でお花状に並べてマステで仮止め。中央にレジンを適量たらしてUVライトor太陽光で固めます。
3. 型にレジンを8分目ほど注ぎ、お好みのパーツと②のおヒゲフラワー、取付け金具を沈めて固めます。
4. 8分目まで入って固まっている型の残りを埋めるように他の色のレジンや残りの猫毛など、色の違うものを入れて固め、仕上げにトップコートとしてのレジンを塗り固めて完成です。
半球型の方は底面に猫毛レジンを入れてレザーを貼ってあります。コイン型の方は飴色のレジンを重ねたところ、大変美味しそうに仕上がりました。レジンの色を愛猫のアイカラーとおそろいにしても素敵ですね!
注意点
レジンを扱う際はビニール手袋などで手肌を防護しながらの作業をお勧めします。また、猫の体についたり、猫がなめたりしないように、猫の立ち入らないお部屋で行ってください。
完成したレジンは猫にとっては魅惑的なオモチャ、お子様にとっては美味しそうなお菓子に見える可能性があります。誤飲・誤食にはくれぐれもご注意を!
まとめ
「おうちから出られない」そんな日に限ってお天気が良いと、ちょっと残念な気持ちになりますよね。でも、お出かけ日和はレジン硬化にもうってつけ、クラフトするには絶好のチャンス!と前向きに考えてみるのはいかがでしょうか。
愛猫の毛で作るキラキラのアクセサリーで、おうち時間を楽しくお過ごしくださいね。