ジャバニーズの性格や特徴、飼い方

ジャバニーズの性格や特徴、飼い方

ジャバニーズはどんな猫でしょうか。その優雅な姿は見るものを惹き付ける力があります。日本では見かけることが少ない希少な猫、ジャバニーズの歴史や特徴、性格や飼い方について紹介します。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

ジャバニーズの特徴

  • ジャバニーズの体重:2.3~5.4kg(雄は雌よりも大きい)
  • 顔はV字型
  • 体は細く直線的
  • 目の形は細くつり上がり気味でアーモンドのよう
  • 目の色は鮮やかで濃いブルー
  • 尾の毛は羽飾りのようにフサフサしている

ジャバニーズの特徴は、被毛と色です。被毛は中毛で肌触りが良く、尾の毛は羽飾りのようにふさふさとしています。

毛色は、カラー・ポイントで、シャム猫が4色のカラー・ポイントしか認められていないのに対し、ジャバニーズには多くの種類のカラー・ポイントがあります。

カラー・ポイントとは、顔面、耳、手足の先端、尾の被毛の色だけが濃い色になっているパターンを言います。ポイント・カラーに対して、体の色をベース・カラーと言います。子猫のころはベース・カラーだけですが、成長するにしたがってポイント・カラーが現れてきます。

ジャバニーズは、その歴史においてシャム猫がベースとなって生まれたことから、その他の特徴はシャム猫とほぼ同じで、シャムネコの長毛種とも言えるでしょう。体はしなやかで細く直線的、体形はオリエンタルと呼ばれる分類に入ります。顔はV字型。アーモンドのような形の目は濃いブルーで、キリリと切れ上がり、気品のある顔立ちです。

ジャバニーズの体の大きさは、シャム猫と同じように平均的な猫よりも小さく体重も軽めです。平均的な大きさの猫の平均体重は3.5kg~5kg程度と言われていますが、ジャバニーズは雌が2.3~3.6kg、雄が3.6~5.4kg程だそうです。

ジャバニーズの性格

  • 社交的で遊び好き
  • 気をひきたがりのおしゃべり好き

ジャバニーズの性格は、シャム猫譲りで社交的でとても遊び好きだそうです。そして飼い主の気をひきたがりのおしゃべり好き。ジャバニーズはシャム猫ほどおしゃべりではなく声もシャム猫よりソフトだそうですが、おしゃべりな猫であることにはかわりがなく飼い主が希望を叶えてくれるまでおしゃべりを続けるそうです。

自己主張が強く、ヤキモチ焼き。飼い主のそばにいて、気を惹こうとします。好奇心旺盛ですが、自分で遊ぶよりもおもちゃを投げてもらってとってきたりなどと遊んでもらう方が好きだそうです。人にかまってもらうのが大好きで人についてまわるそうです。ジャバニーズは積極的に愛情を注いでくれる飼い主を求める猫です。

優雅な体つきのジャバニーズは大人しくあまり動かないイメージがあるかもしれませんが、とても活発だそうです。ジャバニーズは特に高いところが大好きな猫で、どんな所にでものぼっていくそうです。スリムな体でジャンプする姿はとても優雅でしょう。

ジャバニーズの飼い方

  • 週に2、3回ぐらいのブラッシング(特に尾の飾り毛)
  • 運動できるように飼育環境を整える
  • 積極的に相手をしてあげる
  • 太りすぎには注意

猫はセルフグルーミングをよく行いますので、これで汚れはほとんど落ちてしまいます。汚れが目立ったり、臭いがひどかったりしたときだけシャンプーをすれば十分でしょう。

ジャバニーズの被毛は中毛なので、ブラッシングは週に2、3回くらいで良いようです。ふさふさの尾は、くしを使って毛のもつれをとってあげましょう。

ジャバニーズは高いところが大好きな活発な猫ですので、高いところに飛び上がった際に本棚の本等が落下しないような対策は必要です。キャットタワーなどで運動できるように飼育環境を整えてあげるといいかもしれません。

また、ジャバニーズは飼い主にかまってもらうのを好みますから、積極的に相手をしてあげましょう。おもちゃなどで遊んであげるとストレス発散にもなって効果的です。

スリムな体型のジャバニーズですが、太りすぎには注意が必要です。栄養と運動のバランスを考え、運動不足にならないように遊んであげたり、ジャンプしたりできるスペースを用意してあげましょう。

ジャバニーズに限りませんが、肥満になると、心臓や関節に負担がかかったり糖尿病になりやすくなったりしますので、体重管理には十分に気を付けてあげたいものです。

それから、ジャバニーズはおしゃべり好きですので住宅事情によっては近隣への配慮も必要かもしれません。ジャバニーズを含めたシャムタイプの猫では、繊細で飼い主の愛情を独り占めしたいタイプだから多頭飼いには向かないとの話もありますし、シャムタイプの猫は多頭飼いした方が飼い主がいない間も寂しくなく一緒に過ごせるので、多頭飼いをした方がよい、という話もあります。飼い主さんのライフスタイルや部屋の様子、同居動物など、ジャバニーズを迎える前に、飼育環境をよく考えておくことが大切でしょう。

ジャバニーズの歴史

ジャバニーズの切手

ジャバニーズの名前は、インドネシアのジャワ島からとったものです。ジャバニーズはシャム猫の長毛バージョンであるバリニーズから派生して作られたので、バリニーズの名前のもとになったバリ島の隣にあるジャワ島から名前をとったのだそうです。ジャバニーズが誕生したのはジャワ島から遠く離れたアメリカです。

昔からシャム猫の交配においてはたまに長毛の猫が生まれてきましたが、それを一つの品種として固定したのがバリニーズです。バリニーズにシャム猫やカラーポイント・ショートヘアーを交配し、バリニーズにはもともとなかった色とカラー・ポイントを持つ猫として、ジャバニーズが生まれました。カラーポイント・ショートヘア―はシャム猫とアメリカンショートヘアとの交配から生まれた、それまでのシャム猫にはなかった色とカラー・ポイントを持つシャムタイプの猫です。

バリニーズに始まるシャムタイプの長毛種の繁殖は、1940年代になって本格的にはじまったそうです。バリニーズは現在、非営利団体の中でも世界最高の権威の一つとして広く愛猫家に認識されているアメリカの団体CFAに、バリニーズのバリエーションとして公認されています。1979年にCFAに初めてジャバニーズが登録を認められた時はバリニーズとは別の猫種として登録され、その後1986年にチャンピオンシップクラスへのエントリーが認められ、2008年にバリニーズのバリエーションの一つと登録が変更されました。原産国のアメリカでも珍しい猫種です。

まとめ

ジャバニーズは、シャム猫をベースとした交配で生まれた中毛種で、シャム猫よりもカラー・ポイントの色が豊富です。ジャバニーズの体つきは、シャム猫とよく似ていて小柄で細くしなやか、体形は優雅なオリエントタイプです。性格や飼い方などもシャム猫に似ていて社交的でおしゃべり好きだそうです。

そしてジャバニーズは高いところが好きなことも忘れてはいけないポイントです。ジャバニーズは希少な猫種で、原産国のアメリカでもあまりみかけることのない猫のようです。

日本でもブリーダーがいないようですが、美しい毛色と気品のある姿はとても魅力的です。もし輸入したい方がいらっしゃったら、海外のブリーダーとのやり取りをサポートしてくれるサイトもあるようですので、そのようなサービスを利用してジャバニーズを輸入するのも一つの方法かもしれません。

投稿者

40代 女性 かりん

ジャバニーズという、猫種は知りませんでした。 でも、人懐っこくて飼いやすそうですね。人としゃべるのが好きなようなので、話をたくさんし、反応を楽しめそうですね。お互いに、愛情を確認し合えますね。高い場所が好きなので、キャットタワーを設置してあげましょう。一番上から本棚に、飛びうつれたら、喜ぶでしょうね。食事は、肥満に気を付けたいので、カリカリにお野菜をのせて与えたいですね。茹でたカボチャやニンジンもいいでしょうね。
投稿者

20代 女性 うみか

ジャバニーズは、珍しいですが私の知り合いが、ジャバニーズのブリーダーをしています。
顔がシュッと細長くて印象的ですね。
髪の毛もあまり長くないので、ブラッシングも1日に1回しっかりしてあげるといいです。
性格は、とても嫉妬深いので他の猫ちゃんばかりを可愛がってしまわないように気を付けましょう。たくさん遊んであげるといいですよ。
シャム猫の血が入っていますので、穏やかですが、活発な面もありますのでキャットタワーに登ったりして遊べるようにしてあげるといいですね。

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