サビイロネコは世界最小の猫科動物
サビイロネコは、極小型の猫科動物です。クロアシネコと並んで、世界最小の猫科動物ですが、クロアシネコよりもさらに小さいとも言われます。
小さいながら獰猛なクロアシネコとは性格が真逆。見た目の通り、穏やかなんです。サビイロネコは、主にインド南部の熱帯雨林や草原とスリランカの熱低雨林に棲息しています。
木の上で生活し、夜行性で、餌はネズミや鳥、トカゲや昆虫を捕まえて食べます。ただ、野性で生きるサビイロネコの習性はまだまだ解明されていない部分もあります。謎の多いサビイロネコです。
サビイロネコは、灰色の被毛で、背中と脇腹のに錆び色の斑点があるのが特徴ですが、スリランカに棲息するサビイロネコは、斑点が少ないです。
国際自然保護連合のレッドリストにも登録されているサビイロネコは、絶滅の危機にあり、保護活動が行われているほど希少な動物です。
サビイロネコはペットにできる?
飼いたいと思っても、サビイロネコは、現在日本では飼うことができません。
小さくてかわいい、性格も人懐こいサビイロネコ。猫好きさんならサビイロネコを飼ってみたいと思うことでしょう。
野性の猫でも海外から輸入されてペットとして販売され、購入できる種類もありますが、サビイロネコは残念ながら絶滅危惧種なので、日本で飼うことは難しいです。
インドでも狩猟や輸出が禁止され、スリランカでも保護活動が行われています。輸入が可能な野生の猫の価格は100~200万円です。
もしも、サビイロネコの繁殖が成功し、レッドリストから外されてが輸入できるようになったとしても、200万円以上の価格になるのではないかと予想されます。
家庭でサビイロネコをペットとして飼うのは、なかなか難しそうですね。
現地では、サビイロネコを子猫の頃からペットとして飼っている家もあるそうですよ。温厚な性格なので、とても飼いやすいのだとか。飼育されているサビイロネコの寿命は12年程だそうです。
サビイロネコの大きさ
- 体長:35~48センチ
- 体重:1.5キロ程度
サビイロネコの体長は35~48センチ、体重は1.5キロ程度で、メスでは1キロに満たないことも。日本の一般的な飼い猫と比較すると、その半分にも満たないです。
大人になっても、生後3ヶ月前後の子猫くらいの大きさしかありません。成猫でも赤ちゃんのような可愛らしい顔をしているので、見かけたら子猫だと思ってしまいそうです。
サビイロネコの性格
サビイロネコは、小さいながら、野生で逞しく生きているだけあって、俊敏で活動的です。陽気で人懐こい面もあります。遊びが大好きです。
サビイロネコを日本で見ることができる動物園
希少な世界最小の猫、サビイロネコをぜひ見てみたいですよね。しかしながら、サビイロネコはレッドリストに登録されており、輸入ができないので、日本の動物園では見ることができません。
現在サビイロネコを見られる動物園は、ドイツにある世界最大級のベルリン動物園です。ベルリン動物園では、サビイロネコの繁殖にも成功しています。
他にもニュージーランドやイギリスの動物園で見られるようですよ。
サビイロネコのかわいい動画
草むらのサビイロネコ
草の中のサビイロネコをごく近くから撮影した動画です。大きな目がキュートですが、野生の猫らしい鋭いまなざしをしています。
森の中のサビイロネコ
森の中を生きるサビイロネコ。水を渡ったり、飛び越えたりする姿が逞しいです。でも鳴き声が、子猫のようにか細くて甲高く、かわいいですね。キュンとしていまいます。
サビイロネコの赤ちゃん1
飼育されているサビイロネコの赤ちゃん。一生懸命餌を食べています。人の手と比べると、小さいのがよくわかりますね。
サビイロネコの赤ちゃん2
鳴き声もとってもキュートなサビイロネコのあかちゃん。ケージに上って、天井にまでぶら下がってしまいます。すぐに落ちてしまいますが、おてんばでかわいいです。
色々な表情を見せるサビイロネコ達
木の上に上ったり下りたり、ハウスに入ったり出たり、様々な表情を見せてくれるサビイロネコ達。顔を洗ったりする姿は、イエネコのよう。でも、野性味あふれる精悍な顔立ちですね。
魅力あるサビイロネコの動画をごゆっくりご覧下さい。
まとめ
インド南部やスリランカに棲息している、世界最小の猫科動物サビイロネコ。小さくて人懐こいので飼ってみたくなりますが、絶滅危惧種のため、サビイロネコを日本で飼うことは難しく、動物園でもなかなかお目にかかれません。
現在は、サビイロネコの保護活動が積極的に行われています。希少なサビイロネコが、安心して暮らせる環境が守られ、数が増えてくれることを願いつつ、私達にできることを考えていきたいものです。
30代 女性 ひなた
尻尾が長いのですね。
小柄な体格ですので、日本の住居で飼うにはすぐに、物の中に入り込んでしまい大変かもしれませんね。しかも、日本にはいないらしくかなり、珍しいようですよ。
サビイロネコは、性格は活発ですし、ご飯も好き嫌いなく食べますのでサバイバルな生活にも向いています。人にはまだ慣れてはいませんが近いうちに人間に飼われるようになると、性格も穏やかになるでしょう。キャットタワーも必要になるでしょうし、サビイロネコが走り回れる広い場所が必要になりますね。