猫の睡眠時間
猫はいつ見ても寝ているイメージがありますが、「1日にどのくらい寝ているのか」ということを、皆さんはご存知でしょうか。
そもそも猫の語源は、「寝子(ねこ)」と言われていたというほど、たくさん眠る動物ですよね。
猫の睡眠時間は年齢によって異なり、子猫と老猫は成猫よりもたくさんの時間を眠ります。そして生後12ヶ月以降、成猫の睡眠平均時間は12〜14時間程度と言われており、飼い主が起きている朝から夕方にかけては、ほとんど眠っていることが多くなっています。
猫が寝不足になる理由
一日に何時間も眠る自分の愛猫が、「今日はずっとウロウロしている」、「眠らずに起きている」ということがあると、どうしてだろう?と気になりますよね。
実は猫は性格であることや、過ごす部屋の環境などが原因によって、「寝不足」を招いてしまうことがあります。
ここでは、猫が寝不足になってしまう理由について、具体的に5つをご紹介させていただきます。
1.物音がうるさいから
猫は「物音がうるさい」と寝不足になってしまうことがあります。
猫の聴力は人間の「約4~5倍」もあります。ピアノやテレビ、知らない人の話し声がずっと聞こえていたりすると、「大丈夫かな」、「何の音かな」と猫は気になって、ビクビクと不安で眠れないようになってしまうことがあるのです。
また自宅の物音だけでなく、
- 雨
- 雷
- 工事
などの外の大きな音に、驚いて眠れなくなってしまっていることも、寝不足になってしまう理由として考えられるでしょう。
2.病気だから
猫は「病気」が原因によって寝不足になってしまうこともあります。
猫は元気で好奇心旺盛な分、転落や転倒によって骨折や打撲などの怪我をしてしまうこともありますよね。
その際にどこかが痛かったりすると、「痛み」が原因で眠れなくなってしまうことがあります。
またそれだけでなく
- 花粉やホコリなどのアレルギー
- 風邪
- 呼吸器系や心疾患
などで呼吸がしづらい状態にあっても、寝不足になってまう可能性も考えられます。
3.神経質な性格だから
猫は「神経質な性格」だと寝不足になってしまいやすい傾向にあります。
猫は本来、野生で生息していたときに狩りをして暮らしていたので
- 体力を温存して狩りに集中するため
- 敵に襲われたら逃げるため
などのことをするためにたくさん眠っています。
しかし縄張り意識が強い猫や、神経質で攻撃的な性格の猫は、「敵に襲われるかもしれない」と、常に眠りが浅く、あまり寝ないこともあるでしょう。
4.ストレスを感じているから
猫は「ストレス」を感じていると寝不足になってしまうことがあります。
飼い主の行動が、何らかの寝不足の原因になってしまっていることもありますが、よくある事案が、「遊ばせ過ぎ」や、飼い主が寝不足になってしまうからと「昼間に猫を起こしておこう」と無理にすることが、猫のストレスに結果的につながってしまうこともあります。
猫は夜中に「真空運動」と言う大運動会をしますよね。飼い主が「猫が走り回って眠れない!」、「うるさい!」と、ストレスになってしまうことが続くと、昼間に起こして夜に眠らせようと考えることもあると思います。
そのときに猫を昼間にたくさん遊んであげて、無理に起こしておくと、返ってそれが猫にとってはストレスになってしまい、寝不足になってしまうことがあるのです。
5.寝場所がない、または環境が悪い
猫は「寝場所がない」、「環境が悪い」などのことが原因で、寝不足になってしまうこともあります。
飼い主さんは、猫が眠るための場所を作ってあげていますか?ソファや布団、猫が安心して眠れるようなキャットハウスなど、「寝場所」がないと、猫は落ち着いて眠ることができずに、寝不足になってしまうことがあります。
またそれだけでなく、眠る場所の環境が悪くても同様です。猫は寒さに弱い動物なのに、冬場に暖房をつけず、寒い環境であったりすると、寒くて眠れないようになってしまうことがあります。
飼い主が猫の睡眠のためにも、タオルやブランケット、毛布などを活用して、暖かい環境作りをしてあげてくださいね。
まとめ
成猫は一日に「12~14時間程度」眠ります。
しかし、
- 物音がうるさいから
- 病気だから
- 神経質な性格だから
- ストレスがあるから
- 寝場所がない、または環境が悪い
などのようなことが原因によって、寝不足になってしまうこともあります。
猫の睡眠のためにも、飼い主さんが眠りやすい環境作りをしてあげてくださいね。