猫の体温が高いときの対策
飲み水を切らさないようにする
猫が発熱しているときは、体調が悪いことがしばしばあります。体調不良の猫は、水分補給が十分にできていない可能性があります。水分不足は良い状況ではないため、飲み水を切らさないように心掛ける必要があります。猫の都合の良いタイミングで水分を摂取できるように、外出時には水を多めにセットしておきましょう。
冷却マットを利用する
猫の体温が高い時の対策として、ペット用の冷却マットなど、身体を冷やすグッズを利用することで、より効率的に猫の体温を下げることが可能になります。ただし、冷やし続けると、体温が下がり過ぎてしまい、かえって身体に悪い影響を及ぼしてしまう可能性があるので注意が必要です。
冷却マットがない場合は、保冷剤などを用いることもできます。ただし、保冷剤は直接身体にあてると凍傷を引き起こす可能性があります。タオルなどを巻いて、直接保冷剤が身体に接触しないようにすることが大切です。
風通しをよくする
窓を開けて風を部屋に入れることによって、部屋全体の風通しを良くしてあげましょう。風通しを良くすることで、体温を少し下げることができるかもしれません。また、扇風機などを用いて部屋全体の空気の流れをつくってあげてもよいでしょう。
猫の体温が高いときに確認する事
1.室温が適切かどうか
特に夏場では、エアコンや扇風機を稼働していても、室温が高くなりがちです。したがって、猫の体温が高くなる原因のひとつとして熱中症が考えられます。
まず、室温をチェックした後に、体感で部屋の中が暑いと感じるようならば、換気やエアコンの設定温度を下げるなどをして猫が過ごしやすい気温に切り替えていきましょう。
2.猫がぐったりしていないかどうか
室温に問題なく、猫の身体が熱くぐったりしているようならば何らかの病気に罹患している可能性が高いです。一般的に猫の正常の体温(直腸温)の範囲は、37度から39度であるといわれており、39度後半から40度台になると発熱と判断されます。猫の身体を触ってみて明らかに熱く、ぐったりしている場合には、すぐに動物病院に行った方がよいといえます。
3.耳の付け根が熱くないか
通常、猫の体温は37度から39度です。平熱である場合は、耳の付け根は冷たく発熱している様子は見られません。しかし、猫に熱がある状態であると耳の付け根に熱が籠もります。これが、熱が高い状態です。
一般家庭では猫の体温を測ることが難しいと考えられますが、そんなときは耳の付け根が熱いかどうかで、発熱しているかどうかを判断するといいでしょう。
猫の体温の測り方
猫の体温は素人だと測ることが難しく、かえって猫が痛い思いをしてしまうため、慣れない人や怖いと感じる飼い主は、動物病院で測ってもらう方が良いと考えます。
しかし、一々動物病院へ向かうのは手間ですので、家庭で愛猫の熱を測れるようになると良いでしょう。
測り方
- 温度計にラップを巻く
- 滑りを良くするためにオリーブオイルを温度計の先端に塗る
- 猫の肛門に体温計を1センチ程度入れる
- 体温計の先をど真ん中ではなく、腸の壁に接触するようにする
猫の体温を上手に測るためのコツは、1人で測るのではなく、2人で計測すると、より正確な体温を測ることができます。1人だと体温計を押さえながら、猫も暴れないように立ち回らなければなりません。すると、1人に対する負担が増えるので、正確な体温を測れないということになります。
2人なら1人は計測、もう1人は猫を抑える役割を果たせば、きちんと体温を測ることが可能です。計測の際の注意点は、肛門は粘膜なので、乱暴に入れてしまうと肛門を傷つけてしまう可能性があります。したがって、ゆっくり丁寧に温度計を入れて体温を測ってあげましょう。
また、猫が嫌がる場合は無理に測定を続行することは避けてください。猫が怪我をしてしまう恐れがあります。猫が嫌がってしまう場合には、猫の耳の付け根を触るか、動物病院で体温を計測してもらいましょう。
まとめ
猫が発熱する原因は様々です。細菌やウイルスなどの感染症、炎症、がん、熱中症などが鑑別にあがります。発熱は、何かしらの異常を示すことがしばしばあるので、しっかりと発見してあげることが大切です。
猫に熱があるかどうかを判断するには体温を測らなければなりません。体温は温度計を肛門に入れることで測ることが可能ですが、慣れないと猫に苦痛を与えてしまう可能性が高くなります。
なので、猫の体温の測り方に自信がない場合は、動物病院で測ってもらうか、耳の付け根を触ってみて発熱しているかどうかを確認しましょう。