猫にたくさん話しかけることのメリット3つ

猫には人間の言葉がわからないからといって、話しかけないのはもったいない!
ふだんから愛猫に積極的に言葉をかけていると、愛猫の行動面や健康面、そして飼い主との関係においてもメリットがあるのです。
猫にたくさん話しかけるメリットを紹介します。
1.関係性とコミュニケーションの質がアップ
「おはよう」「いってくるね」「ただいま」という挨拶から、「お腹空いた?」「ご飯食べる?」「遊ぼう」という日常的なお誘いまで、飼い主が愛猫を見るたびに話しかけていると猫は飼い主の声を覚えて「この人と一緒にいるとメリットがある」と認識します。
その中で、頻繁に耳にする「〇〇ちゃん」という自分の名前や「かわいいね」とほめ言葉、「ごはん」「おやつ」という生存欲求に直結するメリットがある単語と、それに続く良い経験を猫も覚えていき、声をかけるたびに猫にもポジティブな反応が出るようになります。
また、猫は通常成猫になると頻繁に鳴くことが少なくなりますが、飼い主が「鳴く」ことで反応しやすいことを学ぶと猫の方も声でコミュニケーションを取り始めます。相互に声を発することで、コミュニケーションが取れるようになり、関係性も向上するのです。
2.健康・ストレス面での効果
猫は単独生活をする動物ですが、あくまでもそれは自然下でのことで、人と一緒に暮らす猫にとっては、飼い主との良好なコミュニケーションが必要です。
愛猫は信頼する飼い主の声を聞くことで、自分が安全な場所にいることを自覚でき、緊張やストレスが軽減します。日常的にリラックスして過ごせば、食欲や睡眠・休息の質も安定するため、全体的に健康面でも良い効果が期待できます。
また、飼い主からの名前の呼びかけは、適度な外部刺激になります。成猫になると一日中ただ寝て過ごす猫も少なくありませんが、飼い主の声に対して注意を払い、状況を判断して反応するという脳の働きが生まれます。猫への話しかけは、脳機能の維持にも大切なのです。
3.飼い主側のメリット
動物介在療法などの研究によると、猫に話しかけて触れ合う行動は、飼い主自身のメンタルヘルスにも良い影響があります。かわいい・愛おしい存在によって、幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌されて、日常的なストレスの緩和や血圧の安定などにつながると言われています。
オキシトシンが分泌されると安心感や親密感が生まれやすくなるため、愛猫に対する愛着心や「かわいい」「大切にしよう」という気持ちが強くなります。
結果として、さらに猫との触れ合いやコミュニケーションが増え、お互いの信頼を築きやすくなったり、ケアをまめにしたりするようになることで、猫の健康維持にもつながるという大きなメリットが期待できるのです。
効果的な話しかけ方のポイント

猫にたくさん話しかけるといっても、ただやみくもに声を出していれば良いというわけではありません。適切で効果的な話しかけ方を理解しておきましょう。
猫は、言葉そのものよりも飼い主の声の高さや大きさ、抑揚などで反応します。猫は小動物の鳴き声のような高周波数の音の認識が得意で、逆に低音で底から響いてくる音を苦手としています。猫が女性の高めの声に反応しやすいのは、このためです。
地声は変えようがありませんが、すこしだけ高めの声で安定して優しく、一定のトーンで話しかける方が、猫は耳を傾けやすいでしょう。怒ったような口調は厳禁です。
そして、愛猫の名前を呼ぶときは、基本的にあいさつをするときの声かけか、食事や遊びなど「猫にとって良いこと」があるときだけにしましょう。
乗ってはいけないところに乗ったときや、触れてはいけないもので遊んでいるときなど、咄嗟のときほど名前を呼んで叱ってしまうこともあるかもしれませんが、それは何度も続くと猫は「自分の名前=楽しくないことの合図」として学習してしまいます。
ふだんからの話しかけにも、ほんの少し注意するだけで、とても効果的な時間が持てるようになるでしょう。
まとめ

これまで愛猫に話しかけつつ「もしかして、これってヘン?」と思っていた人も、今回の記事で実は猫にたくさん話しかけることは悪いことではないと、わかっていただけたのではないでしょうか。
話しかけ方にもいくつかのポイントがありますが、難しく考えることはありません。ただ、猫だから、動物だからなどと思わず、小さな子どもやお友達などに話しかけるようなつもりで、優しく話しかけるだけで大丈夫です。
ただし、お話する内容が愚痴や誰かの悪口のようなネガティブなものは避けましょう。無意識に表情が暗くなり、声も低くなってしまいます。愛猫も飼い主の様子の変化を心配してしまうかもしれません。面白かったこと、美味しいものの話、そして、愛猫がどれだけかわいいかを褒める話題で楽しくお話ししてあげてくださいね。