猫にアーモンドを与えても大丈夫?食べても良い物・危険な物

猫にアーモンドを与えても大丈夫?食べても良い物・危険な物

カリカリとした食感と濃厚な味が美味しいアーモンド。栄養価が高い食品としても知られています。飼い主さんが食べていると、愛猫が寄ってきてニオイを嗅ぐことがあるかもしれません。もしかすると、口にしてしまうかも…。猫はアーモンドを食べても、問題ないのでしょうか?

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監修:獣医師 平松育子先生

(ふくふく動物病院)

一般的なアーモンドであれば猫に害はない

アーモンド

一般的にスーパで売っているローストアーモンドであれば猫にとって害はないとされています。

ローストアーモンドを食べさせる時の注意点

  • 細かく砕いて与える
  • 味がついていない物
  • 少量をたまに与える
  • 食べ過ぎると血が固まりにくくなる
  • 慢性腎臓病や重度の肝臓病の猫には与えてはいけない

ただ、猫にとってアーモンドは消化しずらく、粒のまま丸飲みして腸に詰まる可能性もゼロではないので、与える時には細かく砕いて与えましょう。もしろん無塩のものが、適切です。

また、ミネラル分や脂肪分もアーモンドには入っていますので大量に与えると尿路結石や肥満になる可能性があります。与える頻度は多くない方が良いです。また与える時は少量を少しずつにしましょう。

ただ、ビタミンEを過剰摂取すると血が固まりにくくなる場合がありますので、アーモンドを食べさせすぎないように注意しましょう。与える時は少量ずつにして、様子を見ながらにします。

体重や健康な皮膚や被毛、筋肉の維持にアーモンドを与えることは有効ですが、慢性腎臓病や重度の肝臓病の時には与えるのを制限した方が良い場合があります。獣医師と相談の上、与えるようにしてください。

猫に与えると危険なアーモンドの種類

横になる猫

アーモンドには大きく分けて2種類あり、食用に栽培されているスイートアーモンドと、野生種か野生種に近いビターアーモンドがあります。

ビターアーモンドは与えてはいけない

  • 猫がビターアーモンドを口にすると死に至る事がある
  • ビターアーモンドは日本で出回る事はない
  • 香料などに含まれている可能性がある

ビターアーモンドはヨーロッパや中近東などで生産されていますが、アミグダリンという青酸配糖体が含まれており、人間でも一定量以上摂取すると有害な為、日本への食品としての輸入は認められていません。ですから、猫が口にする事はほぼないでしょう。

ただ、ビターアーモンドは着香料やオイルとして用いられている事がありますので、充分に注意が必要です。

万が一愛猫がビターアーモンドを口にしてしまった場合、呼吸困難や虚脱、痙攣などが起こる可能性があります。最悪の場合は死に至ることもありますので、すぐに受診しましょう。

味付けされている物は与えてはいけない

また人間用に味がついているアーモンドは塩分が高いため与えないようにしましょう。チョコレートがコーティングされている物は猫にとって有害な食べ物なので絶対に与えないようにしましょう。

猫にとって効果のあるアーモンドの栄養素

食べる猫

アーモンドは猫にとって消化の良い食べ物ではありませんが、栄養価は高いので、うまく活用すれば効率良く栄養を摂取することができます。猫にとってアーモンドにはどのような栄養があるか、チェックしていきましょう。

ビタミンE

  • 体が酸化するのを防ぐ
  • 細胞膜を保護する
  • 老化による病気の予防
  • 皮膚疾患など

アーモンドには多くのビタミンEが含まれています。ビタミンEには活性酸素による酸化ダメージから、細胞膜を保護する働きがあります。その為、老化による病気の治療や予防、皮膚疾患に対して補助的に用いられることがあります。

脂質

  • 一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)
  • 猫の悪玉コレステロールを減らしてくれる

アーモンドには良質な脂質が含まれます。脂質というと肥満の原因のように思われますが、アーモンドの場合は脂質が体内で分解された脂肪酸のほとんどが、一価不飽和脂肪酸と呼ばれるものなのです。

一価不飽和脂肪酸の代表格はオレイン酸で、体内環境を整えてくれます。悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールは減らさないという嬉しい働きが。

また、一価不飽和脂肪酸は酸化しずらいので、体に有害となる過酸化脂質が出来にくく、体に有害となる影響を与えにくいと言われています。

タンパク質

猫は肉食ですので、タンパク質は動物性の食材から摂取することが多いです。ですが、アーモンドにも肉類に引けを取らないタンパク質が含まれています。食事から摂取する必要がある必須アミノ酸が豊富に含まれていますので、効率よく摂取できるのです。

食物繊維

猫は食物繊維を消化できないので、アーモンドの食べさせ過ぎには注意ですが、整腸作用がありますので便通の改善に繋がる場合があります。

ただ、逆に便秘を助長する可能性もありますので、腸の調子が悪い猫に与える場合は、量に気をつけなければいけません。

まとめ

木の実と猫
  • ローストアーモンドであれば大丈夫
  • ビターアーモンドは危険
  • 与える時は量と頻度に注意する
  • 味がついているものはNG

アーモンドは人にとっても良い食材ですが、猫にとっても適量を守れば、良い食材のようです。天然のサプリメントとも言えるアーモンドをうまく活用して、愛猫の健康維持に繋げましょう!

初めて与える時はごく少量から始め、愛猫の様子を見つつ量を増やしていくようにしてください。何か異常が出たら、無理して与えるのは止めましょう。

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