猫の舌がザラザラな理由とその役割

猫の舌がザラザラな理由とその役割

猫の舌で舐められるとザラザラしてして、ときには少し痛いと感じることもありますよね。どうして猫の舌はザラザラしているのでしょうか。そして、どんな役割を担っているのでしょうか。猫の味覚も人間とは違う役割があるようです。そんな猫の舌のザラザラについての雑学をご紹介します。

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猫の舌がザラザラな理由

猫の舌のザラザラ

猫の舌にある白いトゲのようなザラザラは「糸状乳頭(しじょうにゅうとう)」と言うもので、喉の奥に向かって無数に生えています。これが猫に舐められると痛いザラザラの正体です。

生まれたての子猫の舌は全くザラザラしていません。離乳食を食べ出す頃から徐々に生えてくるそうです。

猫の舌がザラザラしている役割

この猫の舌のザラザラはどのような役割があるのでしょうか。

  • 骨から肉をそぎ落とすため
  • グルーミング(毛づくろい)するため

骨から肉をそぎ落とすため

エサを舐め取っている猫

昔の猫の舌は狩りをした獲物を食べるときに、どこも余すことをないように、骨に付いた肉もザラザラの舌で、こそぎ落とすために必要でした。現在では狩りもしなくていいので必要無いように思いますが、現代でもとても役に立っています。

骨に付いた肉をこそげ取る為にザラザラがあるのですが、現在もご飯を食べるときにお皿の隅までしっかり残さず、ご飯を絡めて食べることが出来るんです。

グルーミング(毛づくろい)するため

親子猫

猫を飼っている方ならご存じかと思いますが、猫は舌でグルーミングをしますね。あの行動には3つの理由があります。

  • 体温調節
  • ほこりや抜け毛を取り除く
  • 精神安定や愛情表現

1つ目は体温調節です。猫は足裏のパッドにしか汗腺がなく発汗では体温調節ができません。そのため、身体中を舌で舐めて唾液を蒸発させた気化熱で体温を下げているのです。

2つ目は身体中についている汚れやゴミ、それと抜け毛をザラザラした舌で取り除いています。シャンプーしないでも大丈夫な位きれいになるそうです。ブラッシング効果もあり、しかも皮膚のマッサージにもなります。

3つ目は精神安定や愛情表現に用いられています。失敗したときや不安になったとき。猫は毛繕いをして落ち着こうとします。そして、飼い主さんや他の猫たちに対しての親愛を込めて毛繕いをするのです。

ただ、執拗に同じ場所を舐めているときは要注意です。もしかすると炎症や皮膚病等の異常があるかもしれません。様子を見て病院へ連れていってあげてください。

猫の舌のザラザラには味覚はあるのか

猫の舌のザラザラの突起物で味覚を感じることはできません。ですが、猫の舌にも味を感じる味蕾(みらい)というものがあり、基本味とされている5つの味覚の中で、猫が感じることのできるのは「塩味、酸味、苦味」の3つです。特に「酸味」と「苦味」には敏感です。

猫の舌の味覚図

酸味

猫の舌で一番感じるのが酸味です。こちらの酸味は私たちが思う「酸っぱい」とは少し違い、肉の旨味成分であるリン酸、カルボン酸などを感じています。キャットフードによく酸味料が含まれているので、猫はすっぱいのが好きなのかなあと不思議だったのですが、そういうことだったのですね。

苦味

猫の舌が酸味の次に強く感じるのは苦味です。猫が腐った肉を食べない為に腐った時に出るアミノ酸を12種類の苦味として感じています。食べられる肉かどうか判断できるように、猫は苦味に敏感になったのです。生きていく上で大切な味覚なのですね。

塩味

猫の舌は、酸味、苦味に比べ、塩味に関しては鈍感なようです。塩分に含まれるナトリウムは生きるのに必要な物質ですが、獲物の血液中などに含まれるため、それで十分摂取できるのです。基本味を楽しむためと言うよりか、体を守り生き抜くために必要な味覚が備わっているんですね。

猫の舌は本当に熱いものが苦手なのか

熱い飲み物の匂いを嗅いでいる猫

熱いものを飲んだり食べたりするのが苦手な人のことを「猫舌」といいますが、当然、猫も猫舌です。

別に猫に限った訳ではなく、他の動物も40度以上の物は食べれません。元々人間以外は火を通して食べるという習慣がなく動物達は生で食べるので熱い食べ物は異常なんです。

ではなぜ「猫舌=熱いものが食べれない」というのでしょうか。

それは、昔から猫は人間の一番身近に暮らしてきたからです。犬は外で飼われることが多かったのに対し、猫は家の中で人と一緒に食事をすることもあったでしょう。そんなときに熱いものを出しても食べなかったことから、猫舌という言葉が生まれたようです。

猫の舌のしまい忘れが意味するもの

猫が舌をちょろっと出したままで、舌をしまい忘れている姿をたまに見ることありますよね。あのちょっぴりおまぬけな感じがなんともいえずかわいいですが、その舌を出しっぱなしの行動にも理由はあるんです。

舌をしまい忘れている猫

  • リラックスしている
  • 舌が出やすい猫種
  • 病気の可能性がある

リラックスしているとき

特に意味があるわけではなく、単にしまい忘れているのです。リラックスしているときなどは口元の筋肉も緩み、ついつい舌が出てしまうということもあるようです。グルーミングをしていてそのまましまい忘れることも。

舌が出やすい種類

ヒマラヤン、ペルシャ、チンチラなどは、あごが小さいために舌がおさまりきらず、はみ出してしまいやすいようです。

病気の可能性がある

ほとんどは単なる舌のしまい忘れですが、まれに病気の兆候のこともあります。食欲がない、ぐったりしている、よだれを垂らしている、口臭が強い、呼吸が荒いなどの症状があれば、すぐに動物病院へ連れていってください。

猫の舌のザラザラは水を飲むときの役に立っていない

水を飲む猫

猫が水を飲むときも舌のザラザラが役に立っていると以前は思われていたのですが、最近の研究で、実は違っていることがわかりました。犬は舌を曲げてスプーンのように水をすくって飲みますが、猫は舌を少しだけ曲げるものの、水につけるのは舌先だけなのです。

舌先を一瞬水につけたあとすばやく引き上げるときに水柱が立つのですが、重力と慣性の絶妙なバランスによって水柱の大きさが最大になったときに、その水をなめ取るように口に運んでいるということです。

まとめ

猫の舌ってザラザラしてるけど結構便利だったんですね。ブラシになったりフォークやストローにもなる、健康管理にまでなくてはならない舌はとっても万能です。

そして、猫の舌ほど発達はしていませんが、人間の舌にもザラザラと同じような白いポツポツとした細い突起があるんです!機会があれば猫の舌のザラザラ見比べていろいろ観察してみてくださいね♪

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