チートー|どんな猫?特徴/性格/寿命/病気/飼い方について

チートー|どんな猫?特徴/性格/寿命/病気/飼い方について

チートーという品種の猫をご存知でしょうか。チートーは、ベンガルヤマネコの血をひくベンガルと、美しいヒョウ柄を持つオシキャットの交配によって2001年から作出が行われ、2004年にTICAに実験的な猫種(Experimental breed)として登録されたアメリカ原産の猫です。チートーは基となった両方の猫種から魅力的な部分を受け継いだともいわれていますが、具体的にはどのような性質を持つ猫なのでしょうか。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

チートーの特徴

チーターのアップ写真

チートーの外見的特徴といえば、長い手足に肩を低くするチーターのような歩き方、オシキャットとベンガルから引き継いだ美しい柄です。ロゼットやスポット、マーブルなどの柄があります。毛の質感はとても柔らかくベルベットのような手触りだと言われ、毛色も数種類あります。

  • ホワイトやグレーがかったホワイトに、ゴールドやうす茶の柄
  • シルバーに、ブラックの柄
  • 様々な濃淡のグレーに、ブラックの柄
  • 様々な濃淡と色味のブラウン、シナモンに、ブラックやブラウンの柄

などがあるそうです。

チートーの瞳の色

チートーの毛の色が様々あるので、瞳の色も様々で、毛の色によってどの瞳の色になるかも変わりますが、以下のような色があるようです。

  • ブラウン
  • ヘーゼル
  • カッパーと呼ばれる黒みがかった赤
  • ブロンズ
  • ゴールド
  • グリーン
  • ブルー

チートーの身体的特徴

チートーの体重は7kg弱~10kg前後と「大型」に該当し、オスはメスよりも大きい体格をしています。また、基となったベンガルやオシキャットよりもひとまわり近く大きくなることが特徴です。

外見からは野性味を感じる

チートーはイエネコの性質を持ちながら野生的な外見を持つ猫を目標として作られたので、外見はオシキャットやベンガル持つロゼットやスポットなどの野性味あふれる柄が印象的です。他のイエネコよりも大きくて存在感があり、筋肉もしっかりと付いています。また、オシキャット同様に低姿勢で歩行する姿は他の猫種ではあまり見られません。その姿は名前さながらにチーターと酷似しているのだそうです。

チートーの性格

ベンガルの子猫の写真

チートーの外見は大型で背が高く、足も長くまるでチーターのような野性味が強いために「性格もイエネコからほど遠いのかも」と感じることでしょう。しかし実際は、フレンドリーで子供に対しても優しくおっとりしている性格で、人が大好きなことから「まるで犬みたい」と表現する人もいます。

一般的な猫で見られがちな、そっけない態度を取るようなこともなく、とても甘え上手とも言われています。ただし、あまり過度に構うともちろんストレスを感じる場合もありますので、チートーが納得するまで構ってあげるというのが大切になるでしょう。

さらにチートーの特徴として、頭の良い個体も多くしつけがしやすいことや、社交的で愛情深いことがあげられるそうです。特に、オス猫が子猫や若い猫などに示す母性愛のような愛情は、チートーやオシキャット以外の猫ではめったに見られないと言われています。また、とても社交的で人に対して警戒心が強くなく、生活環境に適応する能力が高いことが魅力的な品種でもあるようです。

チートーの誕生

チートーの起源は、他の品種とは違った「野性味あふれる外見」と「おっとりした性格と従順さ」を併せ持つ品種を誕生させるということでした。現在いるチートーたちは、野生のベンガルヤマネコの血が入ってから最低8世代以上交配を重ねられていて、ヤマネコのような性質のチートーはいないとされています。

チートーを飼う上で気を付けること

猫とキャットタワーの写真

チートーの毛の特徴は、とても短い毛がぎっしりと生えている「短毛種」であることで、毛の質感はとてもソフトです。ブラッシングは週に1度行なうだけで十分と言われています。

また、シャンプー、お風呂に関してもきれいな環境が保たれているなら、特に必要はありません。

チートーの飼育環境

チートーはとてもパワフルで運動能力も高いため、散歩に連れ出してあげるととても喜んでくれるそうです。ただ、散歩だけでは運動量が足りない場合もあるでしょう。

家のなかでも十分に遊べるような環境を整え、運動不足にならないための工夫も必要です。また、大型のため、あまり狭い部屋での飼育は不向きといえるでしょう。なるべく広い部屋に、大型なチートーでも登ることができる頑丈なキャットタワーを設置したり、おもちゃを置いておくと良いでしょう。

なによりも、人と接するのが大好きですので飼い主さんがたくさん遊んであげることが一番大切かもしれません。

チートーがかかりやすい病気

チートーの健康面に関しては、チート―という品種が誕生してまだ日が浅いため詳細な情報が少ないのが現状です。比較的、健康的であるとされていますが、どんな猫でもかかりやすい下部尿路疾患や高齢になってからの関節炎といった病気には、同様に注意が必要です。

さらに、チートーは膝の皿が(亜)脱臼してしまう病気が多くみられるそうです。子猫の時期から注意して様子を見ておくことが必要です。少しでも歩き方がおかしいと感じたら、診察を受ける必要があります。

チートーの寿命

チートーの寿命については、10~15歳が一般的と言われていたり、平均して16歳程と言う人もいます。オシキャット、ベンガルについても、平均寿命がどれくらいかはデータによって様々です。最近の日本における猫全体の平均寿命は約15歳ですが、チートーの寿命も平均してその値に近いと考えて良いのではないでしょうか。

チートーを飼う方法

車に乗った猫

チートーは誕生して間もない猫種であるために、日本ではまだ入手が難しい状況です。そのため、チートーを飼いたい場合は、海外のブリーダーから購入することになります。

外国から子猫を輸入するには、手続き費用、検査費用、運搬費用などが必要になり、国内で他の品種を購入する場合よりも費用が高額になります。

現状では、まだ頭数が少なく購入が難しいためチートーを海外から購入するためにかかる費用はハッキリは分かりませんが、参考までに、オシキャットやベンガルなどの品種は日本国内でブリーダーから10~40万円程で取り扱われていることが多いようです。チートーのブリーダーがいるアメリカやオーストラリアなどでは、平均して800米ドル程からペット用のチートーが売られているそうです。

チートーについてのまとめ

猫と部屋

大型で外見的なワイルドさと、おっとりとしていて犬のように甘えん坊で従順なチートーは、他の猫種ではなかなか見られない魅力を持った品種といえます。短毛種ですから毛のケアには手間がかかりませんし、元気なことも特徴といえるでしょう。健康面に関しては、チートーに見られる可能性がある膝関節の異常(膝蓋骨脱臼)と、どんな猫でもかかりやすい疾患に関しては注意しましょう。

【チートーの健康面に関する補足】

 比較的健康だとされているチートーですが、膝蓋骨脱臼の他に進行性網膜萎縮症(PRA)という遺伝性疾患にも注意が必要かもしれません。現在のところ、チートーではPRAの発症例や可能性は指摘されていませんが、オシキャットとベンガルは両方ともPRAの好発品種であるためです。PRAには症状や原因遺伝子が異なる複数のタイプがあり、チートーが作出された過程を考えるとチートーが持っているかもしれないPRAの原因遺伝子は複数考えられます。

獣医師:木下明紀子
投稿者

40代 女性 あーたーにゃー

噂には聞いたことはありますが、実物は見たことはありません。
近隣のペットショップでも、恐らく取り扱うことはないと思います。日本で入手困難なら尚更ですね。一生実物を拝むことはないかもしれません。
チーターに似ているから、この名前なんですね。なるほど、と思いました。
見た目に反して、フレンドリーということなので、性格的には問題なさそうですが、運動量などを考えると、広いスペースの家でしか飼えないと思うので、私には縁のなさそうな種類の猫です。あとは飼い主の気を引くために、よく鳴く猫だ、と聞きました。益々、狭い我が家では飼えない猫です。
犬同様、大きいチートーの方が、イエネコよりも平均寿命が短いのですね。
でも、見た目はワイルド、中身は社交的なんて、猫オタクの心をくすぐりますよね。毛色とか目の色とかで美しさを競えそうで興味はあります。
がしかし、歴史が浅いので掛かりやすい病気などが分からないため、やはり飼育は難しい、と感じました。
投稿者

女性 tonakai

チートーという猫がいることを初めて知りました。登録されたのが2000年代ととても最近の猫であることに驚きました。また、交配種の猫よりも体が大きくなることも不思議ですね。大型の猫は飼育スペースが確保できることが重要だと感じます。用意する猫グッズも大型のものが必要ですね。特にキャットタワーは素材が丈夫な物が良いです。我が家の猫は4kg台ですが、勢いよくキャットタワーに登ったら柱が折れてしまいました。
チートーはまだ日本で購入するのは難しいですが、体が大きいのに甘え上手で賢い、散歩にも連れて行けるという点で人気者になれるのではないでしょうか。最近は猫にリードを付けて散歩や旅行に行く人が増えています。賢いチートーならお出かけも期待できそうですね。
投稿者

30代 女性 毬音

チートーさんに、いつか会ってみたいです♪初耳な猫ちゃんなので、このまま知らずに出会っていたら、きっとチーターとしか思えないなぁと思いました。
それにしても、新しい品種がどんどん増えている事に驚きました。

日本での入手も困難だと思うけれど、チートーにとっても、この狭い日本での生活は困難なのかもしれないなぁと思います。
穏やかな性格とは言え、平和な日本です…お散歩もひと騒ぎ起こりそうな雰囲気むんむん。

動物園にチーターと混ざっていたら、正直どれがチートーかわからないかもしれないです。

新種で生態の謎も多いチートなので、もしも日本で飼われる方がいたら、大きな発見がたくさん見つかりそうですね!
キャットフードで良いの?とか、猫用トイレには入れる?…と現時点で疑問が出てきてしまいました。解決に向けて、リサーチしてみようと思います♪
投稿者

20代 女性 ろーるけーき

パッと目まるでチーターのような猫で、家庭で飼える事にびっくりしました。名前もチーターそっくりな所から名付けられチートーなんですね。
チートーと言われたらチーターと間違えてるのかな?なんて思ってしまいそう。
ベンガルとオシキャットの良い部分を引き継いだなぁって思いました。まだ誕生して10年ほどなんですね、チートーと言う猫がいるのは知らなかったです。
見た目はチーターなのに、性格は犬のように懐っこいとは、想像がつかない〜!!
サーバルキャットのように飼育の際には条件や許可がいるのかなぁと思ったんですが、いらないんですね。野生の血統が入っていないだけで温厚でおっとりした性格になるとは、血統ってすごい。
チートーのブリーダーのサイトで紹介されている写真などに、犬の上に乗ったり、遊んだりするチートーが載っているそうです。穏やかなだけでなく飼いやすく懐っこく、他の動物とも仲良くできるそうです。
チートーのオス猫は母性本能が強いようで、子猫や若い猫に対して世話を行い、常に優しく、攻撃的になることはほとんどありません。
と、ありました。
ヤキモチからか自身の子猫に攻撃してしまう事のある雄猫も多い中、珍しいんじゃないでしょうか。見た目はチーターのようだけど、見た目だけでなく犬のように懐っこく穏やかなギャップが魅力的ですよね。
身体のサイズが平均的な猫と比べて大きいですが、頭数が増えれば日本でも飼育するかたが増えそうですね。
映画007に出演している俳優ショーン・コネリーもチートーを飼っていたようです。
入手に関しては非常に難しいそうなので、輸入でさえも中々困難なんだそうです。
実物を見るのはいつになる事やら、と言う感じですが画像など検索すると出てきますので画像を見て癒されるしかありませんね。
投稿者

40代 女性 さつき

チートーについて、調べてみました。
とても大型のなのだそうですね。ですが、性格は人懐っこくて賢いのだそうです。体が大きい分、よく食べるのでごはんはカリカリと缶詰どちらも用意しておいたほうがいいかもしれません。よく食べると言っても運動もさせないといけませんね。キャットタワーの登り降りもいい運動になります。食事もバランスを考えて与えたいですね。

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