猫がお土産で虫や動物の死骸を持ってきた時の対処法

猫がお土産で虫や動物の死骸を持ってきた時の対処法

なぜ猫は虫や小動物などのお土産をわざわざ持ち帰って飼い主さんに見せるのか、その理由と対処法についてこの記事で詳しく解説します。

そもそもなぜ猫はお土産を持ってくるの?

雪の中でねずみをくわえる猫

「外から帰ってきた飼い猫が、捕まえた虫や小動物などをわざわざ見せびらかしに来た」という声は、猫を外飼いしているおうちではよく聞く話です。「猫に悪気はないんだろうけども、虫や動物の死骸はあまり見たくない」という悩みを抱えている飼い主さんもなかにはいます。

そもそも、なぜ猫は外でゲットした獲物をわざわざお土産として持って帰ってくるのでしょうか。その理由が分かれば、少しは猫の気持ちを理解することができます。

猫が獲物を持って帰ってくる理由は、主に以下の3つです。

自分のテリトリーに獲物を置いておきたい

猫としては「自分がせっかく捕った獲物を、他の猫や動物に横取りされるのはいやだ」と考えます。外の世界には、野良猫や鳥などといった獲物を横取りするような天敵がたくさんいるため、獲物を絶対にとられない場所=家に持ち込んでいることが考えられます。

飼い主さんに獲物を自慢したい

「見て!こんなすごい獲物を捕ったんだよ!」と自慢するために、わざわざお土産として持って帰ってくる猫もいます。大好きな飼い主さんに自慢して褒めてもらいたいという健気な気持ちから、このような行動を起こすこともあるのです。

そのため、お土産を持って帰ってきたことに対して頭ごなしに叱っても、猫としては「自慢したかっただけなのに、なぜ怒るのだろう?」と思ってしまいます。

飼い主さんの分の獲物を捕ってきてくれている

猫が飼い主さんのことを「狩りができないやつ」だと思っている場合、飼い主さんの代わりに獲物をとってきてくれている可能性があります。「飼い主さんのためにとってきたよ!」「ほら、こうやって獲物を捕るんだよ!」と教えるために、わざわざ飼い主さんの前に獲物を持ってきていることもあるのです。

この行動は大人になったメス猫に多くみられます。メス猫は狩りのできない子猫に対して、獲物を捕ってきてあげたり、死にかけの獲物を子猫の前に持ってきて狩りの練習をさせたりする習性があります。そのため、大好きな飼い主さんのことを思って、本能的にやっている可能性もあるのです。

猫のお土産を持ち込ませないようにするには

ねずみを捕獲した猫

それでも、虫や小動物が苦手な飼い主さんとしては、できればこの行動をやめさせたいはずです。悪意を持ってやっているわけではないため、「持ってきたらだめ!」と叱るのではなく、以下の方法で対処してみましょう。

猫を外に出さない

一番確実な方法は、猫を外に出さないことです。近年室内飼いをする飼い主さんの方が圧倒的に多いですし、家の中で十分遊べるようにおもちゃやキャットタワー、キャットウォークなどを用意しておけば猫の欲求不満も解消できます。

猫を外飼いしていたことが原因で近所トラブルになったり、事故や猫同士の喧嘩に巻き込まれたりする可能性もゼロではありません。そのようなデメリットなくすという意味でも、室内飼いは非常に有効です。

猫に鈴付きの首輪をつける

首輪をつけている猫

猫に鈴付きの首輪をつけた場合、猫が動く度に鈴の音が鳴るため、音に気づいた虫や動物が捕まる前に逃げていく確率が高くなります。そのため、猫が嫌がらないようであれば鈴付きの首輪をつけてあげましょう。

ただし、猫によっては鈴の音がストレスとなってしまうこともあるため、最初のうちは猫の様子を見ながら鈴をつけてみて、嫌がっているようであれば外すことをおすすめします。

おもちゃで遊ばせて満足させる

家で十分ごはんを与えているのに、外でも獲物を捕まえてしまう場合、捕食目的ではなくおもちゃ代わりとして捕まえている可能性も考えられます。その場合は、家の中に猫の興味をそそるようなおもちゃを用意してみましょう。

猫用おもちゃの中には、鳥や虫の羽に近い素材がついた猫じゃらしや、スイッチを入れるだけで虫や小動物のような動きをするおもちゃもあるため、そのような物を利用するのもおすすめです。

まとめ

鳥の羽のおもちゃをくわえる猫

猫がなぜ虫や小動物を持ってくるのか理解した上で対処してあげれば、猫もストレスを感じることなく、その行動をやめてくれます。もし、猫が持ってくるお土産に困っているという場合は、今回紹介した方法を試してみてはいかがでしょうか。

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