猫にダイエットをさせる方法

①ダイエットフードを使った食事制限
人間でも食事制限はツラいと感じるように、猫にもストレスがかかってしまう場合があります。しかし猫の体の為を思ったらダイエットをさせなくてはなりません。そこで、猫をダイエットさせるためにストレス無く食制限させる方法として、ダイエットフードを使うという手もあります。今は、カロリーが少なく満足度が得られるフードも簡単に手に入ります。
②おもちゃを使って運動をさせる
運動に関しては、飼い主さんが遊んであげるようにしてください。猫が興味を示すようなおもちゃを使ってあげたり、キャットタワーを置いたりして遊べる環境づくりをしてあげましょう。
ただ、あまりにも太ってしまっている状態で急に運動させると関節に負担が掛かり、ケガの原因にもなりますので、少しずつ少しずつ、猫の様子を見ながら運動させてあげるようにしましょう。
猫のダイエットの指数 ボディコンディションスコア(BCS)

ではどのくらい太ってしまったら猫にダイエットさせたら良いのでしょうか。猫にも色々種類があるので、その猫によって理想の体重が違いますが、大体多くの猫の平均体重は3kgから5kgほどです。しかし、体重を目安にするよりも今は見た目で判定する方が確実だと言われています。
太り気味
- 体脂肪:25~34%
- 肋骨:触れない
- 腰部:やや分厚い
- 体型:くびれなし、丸みを帯びたシルエット
太り過ぎ
- 体脂肪:35%以上
- 肋骨:まったく触れない
- 腰部:弾力のある脂肪
- 体型:くびれなし、全体的に脂肪で覆われている
現在は一般的に「ボディコンディションスコア(BCS)」という指標が使われていて、猫の体のろっ骨・骨格・体重から肥満度を判定します。削痩・体重不足・理想体重・体重過剰・肥満の5段階に分けられていますが、その中の体重過剰や肥満に分類される猫に関してはダイエットする必要があります。
猫のダイエットと肥満の原因

もし、愛猫が直ぐにダイエットが必要なほど太ってしまったら、その原因はどこにあるのでしょうか。
実はこの原因を知っておくことが、猫のダイエットに必要不可欠な要素なんです。
餌の量
例えば、一日の餌の量を適当に与えてしまっている。猫のフードには目安量が記載されていて、それさえ守って与えていれば猫がダイエットしなくてはならなくなるような体型になる事はありません。
意外と多いのが、適当な目分量で与えてしまっている事で、それでは猫の餌をダイエットフードに変えたとしても失敗してしまう可能性があります。
老猫の場合
一日のカロリー摂取量の目安は、成猫は体重1㎏あたり80キロカロリーですが、老猫は60キロカロリーなので7歳過ぎた頃からフードの量に気を付けましょう。今は老猫用の餌にもたくさんの種類がありますよ。
また、猫も人間同様に年老いていくと、新陳代謝が下がり太りやすくなってしまいます。若い猫の頃と同じ栄養を与え続けると、カロリー消費ができずに太ってしまいます。
避妊・去勢
そして、猫は去勢や避妊をしても太りやすくなります。手術前のカロリーで与えると太ってしまうので、手術後からは抑え気味にしてフードを与えなくてはならない事も覚えておきましょう。低カロリーなフードも売っているので、去勢や避妊の手術をする場合には切り替える事をおすすめします。
猫のダイエットがうまくいかない場合

なかなか猫のダイエットがうまくいかないという方は以下の二つの点を見直してみましょう。
家族全員で協力し合えているか
飼い主さんが一生懸命おもちゃで遊んであげて運動をさせ、食事の量も減らしているのになぜか猫のダイエットに結果が出ない。そんな時に一番ありがちなのが、実は家族の誰かがこっそりおやつを与えているケースです。
猫の肥満は、ダイエットをしないと病気になったりケガに繋(つな)がるリスクがとても高いという事を、家族全員で理解していなくてはなりません。
カロリーをきちんと計算してダイエットフードを与える
猫にダイエットフードを与えれば痩せるというものではありません。猫がダイエットするにはどのくらいのカロリーを一日に摂れば良いのかを計算して、その量のダイエットフードを与えてください。
目安カロリーの計算式は、理想体重×35キロカロリーから40キロカロリーです。
動物病院に行く機会があればその時に適正量を計算してもらうのもよいでしょう。
まとめ

自分の飼っている猫が太ってきても、飼い主さんは毎日接しているのでなかなか気が付かないことが多く、気が付いたときには肥満猫になっていたという場合も多いようです。
飼い主さんにしてみたら、可愛さ余ってついついたくさんおやつや食事を与えてしまっているのでは無いでしょうか。確かに愛らしい顔で「ニャ~ン」とすり寄られて、食べ物を要求されたらあげたくなってしまいますよね。
でも、太ってしまった猫はできるだけ早い段階でダイエットさせなくてはなりません。肥満が当たり前の状態になると、どんどん体への負担が大きくなって来るからです。
太った猫はとても可愛いのですが、体に与える影響は良くない事ばかりなので、肥満傾向の猫にはダイエットが必要です。猫のダイエットには食事療法と運動が必要で、猫がストレスを感じる事がないようにダイエットフードなどを使いましょう。