猫用ハーネスおすすめ10選!選び方や慣らし方、注意点を解説

猫用ハーネスおすすめ10選!選び方や慣らし方、注意点を解説

まだまだ認知度が低い猫用ハーネス。どのような場面で活用できるのか、また、どのような種類があるのかを含めて、ハーネス選びのポイントを一気にご紹介します。

猫にハーネスは必要?

リボンのハーネスを付けて散歩する猫

愛猫には首輪をつけている飼い主さんが多いと思いますが、ハーネスについては犬のイメージがあり、なかなかイメージがつかないという方も多いのではないでしょうか?

猫はほとんどが完全室内飼いであるためハーネスの必要性を感じないという声も多いですが、実はハーネスをつけることで、猫と暮らす上で見過ごすことができない多くのリスクを回避することができます。まずは、猫の性格や状況別にみたハーネスをつけることのメリットについて、ご紹介していきます。

散歩時のリスクを回避する

猫は散歩の必要がないと言われますが、中には外に強く興味を示す猫もいます。そんなアウトドア派の猫は、家の中で過ごすだけでは満足できず、ストレスから過剰にグルーミングをしたり、時には脱走してしまう場合もあります。

そんな時は、散歩に出かけたり、ベランダや庭で遊ばせたりすることでストレスを発散させることも一つの手です。ただ、完全室内飼いの猫を外へ連れ出す際には、様々な危険が伴います。

例えば、家の中では感じることのない、車や工事現場の大きな音に驚いて飛び出してしまったり、それに付随して事故に遭ってしまう可能性があります。そんな時、ハーネスがあれば命を危険にさらすことなく、愛猫との楽しい時間を過ごすことができます。

外が苦手な猫の飛び出し防止

定期健診や通院で病院へ向かう際など、外や病院が苦手な猫と外出する際には、興奮状態に陥って飛び出してしまうなどの様々な危険が伴います。多くの飼い主さんは、キャリーケースに愛猫を入れて連れていくものと思いますが、万が一壊れてしまったり不注意から蓋が開いてしまった場合、パニックに陥った猫が突然飛び出してしまう可能性があります。

また、室内であれば問題はありませんが、万が一車通りの多い場所や人が行き来する場所でそのような事態に陥った場合、愛猫を捕まえることが難しくなります。そういった状況を防ぐためにも、ハーネスをつけることで安全性を高めることができます。

災害時も愛猫の安全を確保できる

アウトドア派の猫のみならず、ハーネスは災害対策としてもニーズが高まっています。地震や火事などで避難所で過ごすことを余儀なくされた際、愛猫をずっとキャリーケースに入れておくことはできません。

トイレや食事など、様々な場面で外に出すことが考えられますが、その際にハーネスが有効です。安全性を確保できることはもちろんですが、周囲への配慮という意味でも大きな意味を持ちます。そうした観点から、散歩に連れ出す予定がなかったとしても、普段からハーネスに慣れさせておくことは必要不可欠だといえるでしょう。

ハーネスはいつからつけられる?

ハーネスは、いつから使用可能という具体的な既定はありません。ただ、体重が3kgを超えると使用できるものが多いため、小さな頃から慣れさせることにより、いざというときにスムーズに活用することができます。

また、外に連れ出さずとも、家の中で装着するトレーニングをするだけでも、災害時などに備えることができます。特に、子猫の頃から外に興味を示していたり、反対に極端に外を怖がる場合には、外出時の安全性を高める意味でもトレーニングを行っていくことが欠かせません。

猫用ハーネスの種類や特徴

ハーネスを付けて草むらを散歩する猫

上記では、ハーネスの必要性についてご紹介しました。ここでは、ハーネスといってもどのような種類があるのか、それぞれのメリットとデメリットと併せてご紹介します。今回初めてハーネスの購入を考えている方も、それぞれの愛猫の性格に合わせて最適なハーネスを選ぶためのヒントとして、ぜひご活用ください。

ダブルロックタイプ

猫の場合、きちんと装着しているように見えたとしてもハーネスがするっと抜けてしまうことが問題とされていますが、肩と胴の2カ所でしっかりと固定するため、抜けにくい構造になっています。

特に、飼い主さんがハーネスを前に引っ張ったタイミングが最も抜けやすいと言われていますが、たとえ肩の部分が抜けてしまったとしても、胴部分の布によってロックされているため、簡単に抜けることはありません。性格的にやんちゃな猫であってもしっかりとホールドできるため、人気の高いタイプです。

ベストタイプ

前足を通し、背中をマジックテープで止めるだけという手軽さから、飼い主さんにとってもつけやすいハーネスです。マジックテープに幅があるため、ある程度の体重増加にも対応しやすいタイプだといえます。一方で、猫は音に敏感といわれているため、マジックテープのバリッという音に反応し、苦手意識を持ってしまうこともあるようです。

普段から音に敏感な猫にとっては驚いてしまう可能性もあり、一度苦手意識を持ってしまうとなかなか慣れることが難しいため、猫の性格に合わせて選ぶ必要があります。

紐タイプ

首と胴でとめる、シンプルなタイプのハーネスです。洋服や首輪の着用を苦手に感じてしまう猫もいますが、覆われる面積が少ないため、ベストタイプが苦手な猫であっても比較的受け入れやすいといえるでしょう。

一方で、ホールド力という面では他のタイプには少し劣る部分があります。嫌がられてしまうことを考えてゆるく着けてしまうと、すっぽりと抜けてしまう可能性があるため、サイズを確認したうえでしっかりと着ける必要があります。

オーガニック生地

上記ではハーネスの形状についてご紹介しましたが、毛並みや肌の状態に懸念がある場合には、生地にも注目して選んでみると良いでしょう。多くの場合、ハーネスはナイロン生地で作られています。ナイロンは丈夫で軽いためほつれや糸が出にくく、噛み癖がある猫の場合でも誤飲を防止してくれます。

一方で、少数ではありますがオーガニックコットンのハーネスもありますので、お肌の弱い子には生地にも気を使って選ぶことが大切だといえます。また、通気性の良い生地や熱を逃さない生地を選ぶなど、季節によって素材を変更することも一つの手です。

猫用ハーネスの選び方

草のニオイを嗅ぐ猫

猫用ハーネスには様々な大きさが取り揃えられていますが、適切なサイズを選択することで猫の行動を妨げることなく、違和感を与えずに装着することができます。指2本程度余裕があると理想的だと言われていますが、猫にとっても、サイズがズレていると転倒してしまったり、普段通りの動きができず消極的になってしまう可能性があります。

そういった懸念を払拭するために、ハーネス選びではサイズ表やレビューを参考にすることが大切です。ここでは、ハーネスを購入する前の事前知識をご紹介していきます。

胴回りのサイズで選ぶ

まずは、適切なサイズのハーネスを選ぶことが大切です。サイズが大きすぎると、首からハーネスが抜けてしまい脱走の原因になってしまう可能性があります。また、反対に小さすぎると苦しい思いをさせてしまい、ハーネスへ苦手意識を植え付けてしまうこともあります。

正しいサイズを選ぶための方法としては、予め胴回りを測定しておくことが有効です。測り方としては、4本足で立っている状態で、猫の前足の脇の下部分を測ります。一般的なサイズの目安については下記に記載していますので、購入の際に参考にしてみてください。

  • XS:首周り/19〜22cm 胴周り/30〜33cm
  • S:首周り/22〜26cm 胴周り/34〜40cm
  • M:首周り/25〜30cm 胴周り/38〜45cm
  • L :首周り/28〜34cm 胴周り/43〜50cm

※個体差があるため、あくまで参考となります。

素材やデザインで選ぶ

ハーネス選びには、サイズだけでなくどのような素材が使われているのか、また、デザインが愛猫の性格に合っているかどうかも重要です。通気性の良いメッシュやクッション性の高い素材を使用したものは、蒸れにくさと衝撃吸収の観点から人気が高く、主にベストタイプでよく使用されています。

紐タイプであれば、少ない面積で衝撃に耐えられるよう、耐久力に優れたナイロンを使用しているケースが多いといえます。ダブルロックタイプは猫に触れる面積が広いため、コットン素材などの柔らかいものがおすすめです。
素材によって猫の動きやすさや着心地が変化するため、使用するデザインや素材には注意して選ぶとよいでしょう。

猫用ハーネスおすすめ10選!

たくさんのペット用ハーネスと首輪

猫用のハーネスは数多く販売されており、最近では、セリアやダイソーのような100均でもハーネスを見かけることが多くなりました。選択肢が増えたことで、どのタイプ・デザインを選んだら良いか迷っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。ここでは、口コミで人気の高いおすすめのハーネスを10点ご紹介します。ぜひ今後のハーネス選びの参考にしてみてください。

【Petiam】ダブルロック リードセット(迷子札付き)

《種類》
ダブルロックタイプ

Instagramでも人気沸騰中の、スタイリッシュなデザインのハーネスです。メッシュ素材になっていて通気性がよいことはもちろん、白いラインの部分は反射板になっているため、遅い時間のお出かけでも安心です。カラーはピンク、ブラック、ブルーの3種類展開されているため、、愛猫に合わせて選ぶことができるという点でもおすすめです。

【MIIAOEE(ミャウイー)】猫用ハーネス

《種類》
紐タイプ

ベストと紐タイプの中間のような、デザイン性の高いハーネスです。高級感のあるPU革を使用していることで、見た目もオシャレに決まります。Amazonの口コミでも評価が高く、機能性とデザイン性を両立させたい飼い主さんへもおすすめです。一方で、犬と兼用のためサイズに関してはサイズ表を参考に慎重に選ぶ必要があります。

MIIAOEE(ミャウイー)革製ハーネス S ピンク

【RADICA】RADICA+Y ハーネス (リード 付き)

《種類》
ベストタイプ

デザインが個性的でかわいらしい、周囲と被りにくいハーネスです。スポンジメッシュ素材のため通気性がよく、蒸れる心配がありません。ハーネスは犬と兼用のものが多いため、サイズ表や口コミを見ながら愛猫のサイズに合うことを確認した上で使用する必要があります。

ラディカ アップルRADYハーネス(リード付き) S

ペティオ 猫小町ハーネスリード

《種類》
紐タイプ

ペット関連グッズのブランドとして信頼度の高いペティオのリードタイプのハーネスで、小さい和柄のレトロデザインの可愛さはもちろん、身体にフィットしやすい構造でハーネスとしても優秀です。日本らしい落ち着いた雰囲気は、性別問わず様々な猫にマッチします。また、ベストタイプやダブルロックタイプと比較すると値段もお手頃で、初めて使用する方でも購入しやすいでしょう。

ペティオ (Petio) 猫小町ハーネスリード

ダブルロックで抜けにくい 猫用ハーネス&リード 

《種類》
ダブルロックタイプ

カラーバリエーションが豊富で、口コミも高い猫用ハーネスです。体形に合わせて調節できるアジャスター機能付きで、細かな調整が可能です。バックルとマジックテープの両方を搭載しているほか、メッシュ生地を使用しているため猫にとっても不快感なく着用することができます。

猫ハーネス 抜けない胴輪 リード ダブルロック

【necosekai ネコセカイ】キャットハーネス

《種類》
ベストタイプ

どんな毛色にもマッチする、上質な色使いが人気の猫用ハーネスです。外側はポリエステルを使用することで上品さを醸し出しつつ、内側はメッシュ素材により通気性を保っています。体重や毛色に合わせて選ぶことができ、楽天ランキング(2022年11月1日更新)でもデイリー一位を獲得した優秀なハーネスです。

necosekai(ネコセカイ)キャットハーネス

【Tona】簡単脱着式 唐草柄ハーネス

《種類》
ベストタイプ

洋服を着せるような感覚で、背中のマジックテープで着脱が可能なハーネスです。唐草模様はいつの時代も人気がありますが、毛色を問わず様々な猫にマッチします。内側には通気性の良い素材を使用し、ナイロン製のロードは強度も十分で、年代に関わらずどんな猫ちゃんにも似合うスタイルを実現します。

【Tona】猫ハーネス 簡単脱着式 引っ張り防止

【pidan】猫ハーネス(リード付き)

《種類》
紐タイプ

カラフルで個性的なデザインが人気の猫用ハーネスです。海外製ではあるものの、配達まで1~3日とかなりスピード感のある対応が可能です。比較的おっとりした性格の猫であれば、紐タイプであっても十分にハーネスとして機能します。周りと被らないタイプのハーネスをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。

【pidan】猫ハーネス(リード付き)

【猫Heroes 猫用ハーネスセット】

《種類》
ダブルロックタイプ

ダブルロックに加えてアジャスター機能もついているため、猫の体形に合わせて微調整ができるハーネスです。シンプルなデザインは年代を問わず人気が高く、胴回りには光を反射するストラップもついているため、散歩や外出の時間が遅くとも安心です。購入から100日間は無償交換保証・返品返金保証・迅速対応保証がついており、もしもの時は対応してもらえることも大きなメリットといえます。

【猫Heroes 猫用ハーネスセット】 簡単装着 サイズ調整機能付き

【Tona】猫ハーネス チェック柄 蝶結び

《種類》
ベストタイプ

チェック柄のリボンが可愛い、ベスト型ハーネスです。見た目にも可愛らしいことはもちろんですが、裏地にはコットン素材を使用しており衝撃を吸収してくれるため、機能性にも優れています。サイズについてはしっかりと採寸し確認することで、着用時の誤差を防ぐことができるでしょう。

【Tona】猫ハーネス チェック柄 蝶結び

猫のハーネスの慣らし方

ハーネスを付けて目を細める猫

猫の場合、犬と比較すると首輪や洋服などを嫌がりやすい傾向にあります。そのため、ハーネスを着用する場合でも、慣れるまでは室内で試すなど、ある程度練習する必要があります。ここでは、猫にハーネスを着ける際の慣らし方について解説していきます。

ステップ1:最初はハーネスを見せる

まずは着せるのではなく、ハーネスを身近な存在として認識させることが大切です。ハーネスを使って遊んだり、いつでも見える位置においておくことで、匂いに慣れさせたり存在を知ってもらうことが第一歩といえます。

ステップ2:室内でハーネスを着せてみる

ハーネスの存在に慣れてきたところで、少しずつ着用してみましょう。最初は数分間など短い時間から始めて、嫌がる場合にはすぐに脱がせてください。初めのうちは、着けた瞬間に固まってしまって動けなくなったり、寝転んでしまうことが多いと言われていますが、その場合にもすぐに脱がせてあげることが大切です。

猫は、全身にある感覚毛という被毛がハーネスによって覆われてしまうことで、周囲の環境を一時的に捉えられない状況に陥り、歩けなくなったり腰を抜かしてしまうこともあります。慣れれば改善されることが多いですが、上手に着けられた場合には、おやつをあげるなどすると効果的です。

ステップ3:リードをつけて歩く練習をする

ステップ2を何度か繰り返したあとは、リードをつけて室内で歩く練習をしてみましょう。初めのうちはリードを持たず、つけっぱなしにして飼い猫がリードを引きずる状態で慣れるまで待ちます。その後、リードを持って室内を歩く練習をすることで、違和感なく徐々にハーネスに慣れることができます。もし行ってほしくない方向へ向かった際には、引っ張るのではなくリードの紐をピンと張るようにして知らせるようにしましょう。

ステップ4:いよいよ外で実践へ

室内で十分に慣れたところで、外での実践に出かけましょう。途中で脱げてしまうことがないようにつけ方にも注意して、出かける前にハーネスが抜けないことをしっかりと確認して出発するようにしましょう。また、はじめは人通りや車通りが少なく、静かな時間帯が望ましいといえます。具体的な時間帯でいうと、早朝がよいでしょう。もしご自宅に庭があれば、敷地内の庭を散歩することがおすすめです。

猫にハーネスをつけるときの注意点

ハーネスを付けて歩く猫

猫は慣れないハーネス装着の際にパニックを起こすことも多く、暴れたりストレスの原因になってしまう可能性もあります。まずはハーネス自体に慣れてもらい、そのうえで愛猫に合っているかどうかを確認することが必要だといえます。ここでは、できる限りストレスを与えず、安全にハーネスを装着するためのポイントについてご紹介します。

サイズを確認する

サイズが合っていない場合、小さすぎると猫にとって苦しく、大きすぎると手足が抜けてハーネス自体が脱げてしまう可能性もあります。試着した際に脱げやすかったり、見るからにサイズが合っていない場合にはハーネス自体を選び直すことも大切です。

一度ハーネスへ苦手意識を持ってしまうと払拭することが難しいため、細心の注意を払って見守るようにしましょう。メーカーによってはサイズ交換が可能な場合もありますので、もしサイズが合わなかった場合には一度確認してみると良いでしょう。

正しく装着する

特に初めてハーネスを装着する場合には、猫も嫌がることが多いため正確に装着できていない可能性があります。正しく装着できていない場合、ハーネスから抜け出してしまったり猫が苦しいを思いをすることになるため、説明書等で着け方を確認することはもちろん、飼い主さんも着け方を練習する必要があるといえます。動きやすさも重要ですが、まずは外に出た際に飛び出してしまうことがないよう、安全性を考慮するようにしましょう。

事前に爪切りやブラッシングを

ハーネスの装着時には猫が暴れてしまうことが予想されるため、予め爪切りを行うことで飼い主さん側の怪我を防ぐことができます。また、毛の絡まり等でマジックテープや留め具に挟まってしまうことがないよう、特に長毛種の場合にはブラッシングを行うとよりスムーズに装着することができるでしょう。

さらに、実際にハーネスを使う中で裏地の素材や首回りの部分など、ハーネスが愛猫の肌や身体を傷つけていないか、何か変化がないかを注視することも必要不可欠です。

まとめ

ハーネスを付けた猫

今回は、猫のハーネスの必要性からその種類、注意点までをご紹介しました。猫用ハーネスは、犬用と比べてまだまだ認知度が低く、猫を飼っている方であっても抵抗のある方が多いのではないでしょうか。

一方で、外への興味が強い猫にとっては散歩がストレス発散への糸口になり、精神衛生上良い結果をもたらすと言われています。今回ご紹介した注意点やハーネス選びのポイントを参考に、ぜひ愛猫との散歩や外出を楽しんでください。

また、完全室内外の猫にとっては、外出時のハーネスは安全性の観点からも非常に効果的であり、災害時などの非常時に備えるという意味でも大きな意味を持ちます。日常的に外への興味を示す猫はもちろん、普段外に興味を持たない猫であっても、少しずつ慣らしながら非常時に備えてみてはいかがでしょうか。