運命
出会い
1年前、ジョージア州在住のローラ・エアーズさんは、アニマル・シェルターで猫を貰おうとしていました。
そこでローラさんは、目が異常に小さい小眼球症の子猫『ハンフリー』と出会いました。
ハンフリー
ハンフリーはとても貧弱な視界を持っていますが、非常に適応性があり、他の子猫と何も変わりません。
「私はシェルターでハンフリーを一目見て、目の事に気が付きましたが、他の猫達とやりとりした中で、ハンフリーが一番しっくりときたのです。」とローラさん。
もう1匹の猫
ハンフリーの里親手続きをしている時に、シェルターにいろいろ質問していて、もう1匹、目の異常を持った子がいることが判りました。
でも、ローラさんはハンフリーだけ連れて家に戻りました。
気がかり
その後、7~8週間経ってもローラさんはもう1匹の猫のことがどうしても忘れられませんでした。その子が新しいお家を見つけることができたのか、気になりました。
それでフェイスブックでその猫のその後を調べました。
するとその子は、同州の”Purr Nation ”という団体に救出された事が判りました。
ローラさんはその子がどうしても気になり、救出した団体に連絡をとりました。
そして、驚くべき事実が判ったのです。
実は、その子はハンフリーの実の弟だったのです。
その子にはまだ里親が決まっていませんでした。
すぐにローラさんはその子の里親になる手続きをしました。
兄弟を一緒に育てるというローラさんに、同団体は、本来なら支払ってもらう手数料を無料にしてくれました。
エドガー
その子は”エドガー”と名付けられました。
「エドガーもまた、小眼球症で生まれていました。彼はまぶたの無形成症も有しています。それは、まぶたがまったく発達していないことを意味します。」
再会
ハンフリーはエドガーをすぐに自分の弟と認識し、後をついてまわったそうです。
兄弟
エドガーは新しい環境に慣れてから、ハンフリーの事を兄だと認識できたようでした。
彼らは、もう二度と離れ離れにはできません。
守る
「2匹はいつも互いの安全を確保しあっています。エドガーの方があまり見えていないため、ハンフリーが彼を守るような形になります。2匹ともとても愛しいです。」とローラさん。
最後に
子猫がシェルターに兄弟で収容されることは珍しくありません。
でも、なかなか一緒にはもらってくれないので、どうしても離れ離れになったり、一方にすぐに里親が決まっても、もう一方は中々決まらないということはよくあります。
私がボランティアをしているセンターでも、兄弟で収容されてもどうしても1匹いつも何故か残ってしまいます。
たまにその子の兄弟をもらった里親さんが、残っている子のことをずっと気にしてくれて、貰い手がないその子も引き取って下さるということがあります。
できれば、最初から兄弟をもらっていただければ、2匹、いつも寄り添って行けるので、嬉しいです。