調査結果
- 1.ペットも熱中症にかかることがあることを知っている飼育者は約8割
- 2.約2頭に1頭は熱中症の症状が疑われたことがある
- 3.ペットが熱中症にかかる場所は「家の中」が最多
- 4.ペットが熱中症にかかってしまったとき、動物病院に連れて行った経験のある飼育者は約7割
- 5.ペットの熱中症対策として、ペットが留守番中も冷房をつけている飼育者は約8割
1.ペットも熱中症にかかることがあることを知っている飼育者は約8割
ペットも熱中症にかかることがあることを知っているかをお聞きしたところ、犬飼育者は84.0%、猫飼育者は73.0%が「知っている」と回答しました。猫飼育者の方が、犬飼育者より認知度が低い結果となりました。また、全体としては80.7%となり、約8割もの人がペットも熱中症にかかることがあることを知っているということが分かりました。
2. 約2頭に1頭は熱中症の症状が疑われたことがある
ペットに対して熱中症の症状を疑ったことがあるかお聞きしたところ、半数近くの方が疑ったことがあると回答しました。ペットの約2頭に1頭は熱中症の症状が疑われたことがあるということが分かりました。
3.ペットが熱中症にかかる場所は「家の中」が最多
ペットが熱中症にかかった状況をお聞きしたところ、「家の中でお留守番中」が最も多く、次いで「家の中で一緒にいるとき」が多かったことから、「家の中」という日常環境でも熱中症に注意を払うことが必要だということが分かりました。
また、ペットが熱中症にかかってしまったとき、どのような症状がみられたかお聞きしたところ、犬・猫共に「ぐったりしていた」が最も多く、次いで「息苦しそうにしていた」という回答でした。なお、猫は「食欲が低下していた」という症状もこれと同率でみられました。
4.ペットが熱中症にかかってしまったとき、動物病院に連れて行った飼育者は約7割
ペットが熱中症にかかってしまったとき、どのような行動をしたかお聞きしたところ、犬飼育者は75.9%、猫飼育者は63.5%が動物病院に連れて行ったという結果になり、猫飼育者の方が犬飼育者よりも低い結果となってしまいました。
しかし、熱中症は治療が遅くなってしまうと、後遺症が残ることや悪化すると命に関わることもあります。熱中症の症状が見られたら深刻な状況になる前に動物病院に連絡する、もしくは連れて行くようにしましょう。
5. ペットの熱中症対策として、ペットが留守番中も冷房をつけている飼育者は約8割
ペットも熱中症にかかることを知っている飼育者に、ペットに対して熱中症対策をしているかお聞きしたところ、犬飼育者は81.7%、猫飼育者は75.9%が熱中症対策をしていることが分かりました。
具体的にどのような対策をしているかは、犬・猫共に「冷房をつけている」が最も多い回答となりました。他にも「冷却マットを置いている」「扇風機をつけている」などの涼しい環境を整えることを熱中症対策としているということが分かりました。
また、自宅にペットだけしかいないとき、冷房を付けたままにしているかお聞きしたところ、犬飼育者は82.6%、猫飼育者は74.8%の人が「付けたままにしている」と回答しました。約8割もの飼育者が自身の留守中でも冷房を付けたままにしていることが分かりました。
予防のポイント
1. 過度な運動をさせない
高温多湿な場所、道路の照り返しが強い場所、および直射日光下での散歩や運動は控えましょう。
2. 風通しの良い快適な環境をつくる
人が不快だと感じない温度・湿度の設定が最低限の目安になります。
室内はエアコンを使用し、合わせて冷却マットなどを置いてあげるのも効果的です。
3. 体温上昇と脱水を防ぐ
常に十分な量のお水が飲めるよう複数の場所に置いてあげましょう。
体の熱さや、呼吸数の増加などに気づけるよう、普段からよく観察しましょう。
4. 緊急時の準備
すぐに相談、訪問できる動物病院を用意しておきましょう。
今回の調査では、熱中症にかかった場所は室内であることが分かりました。また、熱中症対策をしている人も約8割いるにも関わらず、熱中症の症状を疑ったことがある人は約5割もいることが分かりました。
まだまだ、暑い季節を乗り切るためにも、熱中症の正しい知識を得て身近に潜む危険に備えましょう。
【調査概要】
調査対象:全国の犬・猫飼育者
調査人数:1,114名
調査期間:2018年7月25日~7月29日
調査方法:インターネットによるアンケートを実施
【補足】
アイペット社は2019年も同様の調査を行い、結果を発表しています。
https://www.ipet-ins.com/info/20575/
<記事提供> アイペット損害保険株式会社