猫を『外に出す』のは控えるべき理由5つ 危険なトラブルの可能性や出たがる場合の予防策

猫を『外に出す』のは控えるべき理由5つ 危険なトラブルの可能性や出たがる場合の予防策

以前、飼い猫は家と外を行き来して暮らしていました。しかし今では、完全室内飼育が猫の一般的な飼育方法として普及してきました。中には、「猫を家に閉じ込めるなんて人間のエゴだ」と考える方もいるようですが、愛猫を長く健康に過ごさせたいのであれば、やはり外に出すことはおすすめできません。猫を外に出すべきではない理由や、出たがる場合の予防策についてまとめました。

猫を外に出すのを控えるべき理由

餌をくれる人に恐る恐る近寄る猫

猫にとって、家の外には危険がたくさん潜んでいます。愛猫を外に出すと巻き込まれかねない、危険なトラブルをご紹介します。

1.交通事故

今まで外に出たことのない猫が外に出た場合、まず気をつけたいのが交通事故です。信号の見方や交通ルールなど、猫には分かろうはずがありません。車の音や暗がりで光る車のライトなどに固まってしまい、車にひかれてしまう猫も少なくありません。

2.迷子になり帰って来られなくなる

基本的に、縄張りの外に出た猫は強い警戒心や恐怖心のため、すぐ近くの物陰に隠れてしまってあまり遠くまで行かないことが多いです。ただし、聞き慣れない大きな音に驚いたり、見知らぬ犬などに追いかけられたりしてパニックを起こし、遠くまで行って帰れなくなることもあります。

3.他の猫などとの接触によるリスク

猫は、自分の縄張りに侵入した見知らぬ猫を追い出そうとしたり、未去勢のオス猫はメス猫を奪い合ったりして、激しい喧嘩になることがあります。外猫の中には感染症にかかっている猫もいるため、喧嘩の傷口から感染するリスクがあります。

また、避妊していないメス猫の場合は、見知らぬ外猫の子どもを妊娠してしまう可能性もあります。

4.見知らぬ人から虐待を受ける

世の中には、猫が嫌いな人、自分よりも弱い動物をいじめてストレスを発散する人などもいます。人に慣れている猫の場合、ご飯をくれる見知らぬ人にもついていってしまうことがあります。その結果、虐待を受けて大ケガをしたり、場合によっては命を落としてしまうこともあるかもしれません。

5.外に出たがるようになる

一度外に出てさまざまな刺激を経験すると、また外に出て探索したがるようになることがあります。外に出たいという欲求が強くなると、外に出られないことが大きなストレスになることもあります。

猫が外に出たがる場合の予防策

鍵のかかった窓から外を眺める猫

外猫は、保護されても隙を見て外に出たがることがあります。縄張りのパトロールに出かけたいのでしょう。出たがる理由はそれだけではありませんが、このように外に出たがる猫に対する予防策をご紹介します。

戸締りの徹底

猫は前足がとても器用なので、自由にドアや窓を開けてしまうことがあります。また、網戸に爪を引っ掛けて穴を開けることもあります。家を空ける場合は、窓も含めて全てしっかりと戸締りをしてから出かけることを徹底しましょう。

玄関からの出入りに注意

猫は、足音を立てずに歩きます。そのため、飼い主さんが玄関から外に出るときに、気付かれずに一緒に外に出てしまい、そのままいなくなってしまうことがあります。飼い主さんや来客が玄関を出入りする際には必ず足元をチェックし、猫が外に出ないよう気をつけましょう。

外出中はキャリーから出さない

猫は警戒心が強く臆病な動物です。トラックの走行音や動物病院の待合室での犬の鳴き声などに驚き、キャリーの隙間から飛び出してしまうこともあります。そのため、通院時の車中や待合室などでも、しっかりとキャリーに入れて、逃げ出せるような隙間を作らないようにしましょう。

ストレスを溜めさせない

外に出たことのない猫でも、退屈で暇を持て余してしまうと、外への興味が強くなることがあります。漂ってくる外のニオイや、窓の向こうを通り過ぎる鳥や虫、他の猫などの存在が、刺激の少ない猫にはとても魅力的な存在に感じるのでしょう。

留守番が多い猫でも、飼い主さんがおもちゃを獲物に見立てて狩りごっこなどで遊んであげると、狩猟本能が満たされて、溜まったストレスの解消に役立つと考えられています。毎日5〜10分程度の遊びを数回行うことで、愛猫にストレスを溜めさせない暮らしをさせてあげましょう。

避妊・去勢手術を行う

猫は、発情期になると異性を求めて外に出たがります。繁殖が目的ではないのなら、避妊・去勢手術をすることも検討してください。去勢・避妊手術は、発情に伴う問題行動の軽減や、メス猫の乳がんなどの病気の予防にも役に立つと考えられています。

万が一外に出てしまった場合

迷い猫の貼り紙

発情期による影響で異性を探しに外に出た場合は別ですが、避妊・去勢手術済みの猫の場合は、外に出てもあまり遠くまで行かずに、自宅やいなくなった場所の近くの物陰に隠れていることが多いとされています。脱走直後はいなくなった場所から半径50〜100m程度を一つの目安として、物陰や車の下などを丁寧に捜索しましょう。

時間が経つと危険なトラブルに巻き込まれたり、他の動物に追われて遠くまで行ってしまったりすることもあるため、ペット探偵などの専門家の協力を得る場合も、できるだけ早い段階で依頼すると良いでしょう。

また、地元の動物病院、地域猫のボランティア団体、動物愛護センター、警察などには、迷い猫の情報が集まりやすいため、こまめに問い合わせを行うと良いでしょう。

まとめ

タイヤに寄りかかるように座る薄汚れた子猫

猫と人とでは、感覚や考え方、習性などが異なります。家に閉じ込められることは、人の感覚では虐待に感じるかもしれません。しかし、猫の習性にあった生活環境が整っていれば、外に出られなくても、十分に満たされた暮らしを送ることができます。

愛猫に健康で長生きしてもらいたいのであれば、完全室内飼育を基本とし、通院時などの移動中の管理、留守中の戸締り、飼い主さんの出入りの際などに十分注意を払った上で、愛猫がストレスを溜めないような生活環境の整備を考えてみましょう。

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