1.構ってもらいたいから

猫は気まぐれで、どこかそっけない印象を持たれることがあります。しかし、実際には飼い主さんと離れていると寂しさを感じる子も少なくありません。留守番中に「早く会いたい」と思っていた猫は、飼い主さんの帰宅に気づくと、玄関まで駆け寄ってお出迎えしてくれることがあります。
さらに、信頼関係が築けている猫なら、帰宅した飼い主さんの足元にすり寄ったり、お腹を見せたりすることも。こうした行動には、「帰ってきてくれて嬉しい」「会いたかった」という気持ちが表れているのかもしれません。
愛猫が自分から近づいてきたときは、そっけなくせず、優しく声をかけたりなでたりして、たっぷりコミュニケーションを取ってあげましょう。
2.匂いをつけたいから

猫は、自分が大切にしている物や場所に、匂いをつけて安心したい習性があります。飼い主さんが外から帰ってくると、家の中にはないさまざまな匂いが体についていることも。そこで猫は、帰宅した飼い主さんに体をこすりつけるなどして、自分の匂いをつけようとするのです。
玄関の音を聞くとすぐに駆け寄ってくるのも、「早く自分の匂いをつけたい」という気持ちの表れなのかもしれません。縄張りを大切にする猫ならではの行動ですが、飼い主さんへの親しみを示す仕草でもあります。
帰宅後に愛猫がすり寄ってきたら、満足するまで優しく受け止めてあげるとよいでしょう。
3.ご飯の催促のため

飼い主さんの帰宅後にご飯をあげているご家庭では、飼い主さんの帰りを食事の時間と結びつけている猫もいるようです。
普段から飼い主さんが帰宅したあとにご飯をもらっていると、「帰ってくる=ご飯が食べられる」と覚えてしまうことがあります。そのため、玄関の音が聞こえると、すぐに出迎えに行くのです。
帰宅した飼い主さんにスリスリと甘えてきたのに、ご飯を食べ終わると、何事もなかったかのように離れていくことも。飼い主さんとしては少し寂しく感じるかもしれませんが、猫にとっては楽しみな時間が待っている証でもあります。
理由が食事だったとしても、毎日出迎えてくれる姿は嬉しいものですね。
察知できる理由

猫は、人間よりも優れた聴覚や嗅覚を持っているため、飼い主さんがまだ自宅に到着していなくても、帰ってくる気配を察知することがあります。
たとえば、自転車の音や聞き慣れた足音、車のドアが閉まる音など、私たちには気にならないような小さな音にも反応することがあるのです。いつも聞いている音だからこそ、「そろそろ帰ってくる」と分かるのかもしれません。
さらに、飼い主さんの帰宅時間が毎日ほぼ決まっている場合は、その生活リズムを覚えている可能性もあります。猫は体内時計が発達しており、日々の習慣から時間の流れを把握していると考えられています。
帰宅したばかりの飼い主さんには、「車の音を聞いて玄関に来てくれた」と見えるかもしれません。しかし、実際には、車の音が聞こえる前から、飼い主さんを迎える準備を始めることもあるようです。
まとめ

猫が飼い主さんの帰宅を待っている理由は、マーキングや食事など、何か目的があるためだと考えられることがほとんどです。ところが、甘えん坊な性格の猫の場合は、ただただ飼い主さんに早く会いたいから…という理由で玄関にいることもあるようです。
その一方で、自立心が強い猫や、マイペースに過ごすことを好む猫は、飼い主さんが帰宅しても特に出迎えない場合があります。お出迎えをするかどうかだけで、愛情の深さを判断することはできません。
猫によって愛情の示し方はさまざまです。普段から愛猫の行動をよく観察し、その子なりのサインを見つけてあげましょう。