猫が『掃除機』を怖がってしまう3つの理由 ストレスを与える可能性や配慮すべきこと

猫が『掃除機』を怖がってしまう3つの理由 ストレスを与える可能性や配慮すべきこと

掃除機をかけ始めた途端、猫が別の部屋へ逃げたり、家具の陰に隠れたりすることはありませんか?なかには掃除機を見るだけで警戒する猫も珍しくありません。私たちにとって掃除機は身近な家電ですが、猫にとっては大きな音を立てながら動き回る、正体のよくわからない存在。怖がってしまうのも無理ないでしょう。そこで今回は、猫が掃除機を怖がる理由と、使用するときに配慮したいポイントを解説します。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

猫が『掃除機』を怖がってしまう3つの理由

掃除機に驚く猫

1.大きな音が突然聞こえるから

猫が掃除機を怖がる理由のひとつが、大きく響く「音」です。

猫は周囲の音に敏感に生活しているため、静かな室内でいきなり掃除機のモーター音が鳴り始めれば、驚いてしまいます。

さらに掃除機を動かしている間は機械音が続くうえ、床や家具にヘッドが当たる音なども加わります。

その結果耳を伏せる、姿勢を低くする、別の部屋へ逃げるといった様子が見られるケースがしばしば。逃げられない状態で大きな音を聞き続ければ、強いストレスを感じている可能性があります。

このように、猫にとって掃除機は、常に大きな音を出してくる「警戒すべき存在」であり、恐怖の対象のひとつなのです。

2.大きな物体が動きながら近づいてくるから

掃除機の動きそのものに恐怖を感じている猫も少なくありません。

掃除機は床の上を前後左右に動き、ときには猫がいる方向へ向かってきます。猫からすれば、自分より大きな物体が大きな音を立てながら接近してくる状況なので、危険を感じても不思議ではないでしょう。

とくに掃除機のヘッドを猫の近くまで動かしたり、逃げる猫の方向へ偶然進んでしまったりすると、「追いかけられた」と感じる可能性もあります。

それが何度も続けば、掃除機を見るだけで逃げ出すようになってもおかしくありません。

このように、掃除機の予測しにくい動きも、猫の恐怖心を強め、ストレスを与える原因になるのです。

3.振動など普段とは違う刺激を感じるから

掃除機を使ったときに生じるさまざまな刺激も、猫が怖がる理由のひとつです。

たとえば床に掃除機をかけると、モーター音だけでなく床を通して細かな振動が伝わることがあります。

ほかにも掃除機本体やコード、ヘッドなど複数のものが同時に動くため、猫にとって普段の室内とは大きく異なる環境になるでしょう。

こうした刺激に敏感な猫の場合、掃除機が直接近づいていなくても、落ち着かなくなったり隠れたりすることも珍しくありません。

毎回強い緊張状態になれば、それだけ猫にとって精神的負担となる可能性も高いです。

そのため掃除機を怖がる猫は、単純に「音が嫌い」なだけでなく、振動や周囲の変化にもストレスや恐怖を感じていると考えたほうが良いでしょう。

猫が『掃除機』を怖がるときに配慮すべきこと

部屋に掃除機をかける飼い主と猫

掃除機を怖がる猫がいる場合は、できるだけ猫が自分の意思で離れられる環境を整えてから掃除を始めましょう。

たとえば、掃除をしていない部屋へ自由に移動できるようにしたり、キャットタワーや家具の陰など安心して隠れられる場所を残したりする方法があります。

怖がる猫を、無理に掃除機のそばへ連れてきて「慣れさせよう」とする必要はありません。掃除機を使っていない状態から自然に存在へ慣れていく猫もいるため、その猫のペースを尊重することが大切です。

くれぐれも猫を掃除機で追いかける、ヘッドやノズルを近づけるといった行為は避けてください。

掃除の必要性と猫の安心の両方を考え、できるだけ恐怖を感じにくい環境を作ってあげましょう。

まとめ

ルンバに驚く猫

猫が掃除機を怖がるのは、大きな音だけが原因とは限りません。突然響く機械音に加えて、大きな物体が近づいてくることや床から伝わる振動など、複数の要因が関係していると考えられます。

こうした刺激を怖がる猫にとって、毎回の掃除がストレスになる可能性も否定できません。

だからといって、無理に掃除機へ慣れさせる必要はなく、猫が自分から距離を取れるようにし、安心して過ごせる場所を確保することが重要です。

まずは愛猫が掃除機をかけたときにどのような反応をしているのか、一度よく観察してみてください。怖がっている様子が見られるなら、掃除の仕方や過ごす場所を見直し、少しでも負担を減らしてあげましょう。

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