猫の行動が『火災』を引き起こす3つのケース すぐに確認すべきポイントや安全対策の方法

猫の行動が『火災』を引き起こす3つのケース すぐに確認すべきポイントや安全対策の方法

猫は私たちに癒しを与えてくれる存在ですが、何気ない行動が、思わぬ火災を引き起こしてしまうこともあります。大切な愛猫と住まいを守るために、暮らしに潜む危険や注意すべきポイント、安全対策を確認しましょう。

SupervisorImage

記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

火災を引き起こす3つのケース

キッチンに乗る猫

「うちの猫は大丈夫」と思っていても、火災はほんの少しの偶然から起こることがあります。

独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)によると、2013年度から2022年度までの10年間に、ペットが関係した製品事故は61件あり、そのうち54件が火災に至っています。

どんな原因があるのか、具体的な事例を見ていきましょう。

1.コンロのスイッチを押す

猫がキッチンに飛び乗り、ガスコンロやIHコンロのスイッチに触れてしまうケースです。

野生下では高いところから獲物を探したり、周囲を警戒したりしてきた猫。その名残から、高いところを好むといわれており、キッチンに乗って歩き回ったり遊んだりしているうちに誤ってコンロを点火してしまうことがあります。

飼い主が外出している際は、特に発見が遅れやすいため注意が必要です。

2.電気コードをかじる、おしっこをする

猫にとって電気コードは、細長く、動かすと揺れるため、遊びの対象になりやすいものです。また、歯や歯茎のむずがゆさや違和感から、コードをかじることもあります。

コードを噛むと、被覆(外側のビニール)が傷ついて、ショートや発熱などによって火災が起こる可能性があります。

コードへのおしっこによって発火する場合もありますので、取り扱いには要注意です。

3.家電を倒す、ものを落とす

ヒーターやストーブにも危険が潜んでいます。猫は暖かい場所を好むため、暖房器具に近寄った際に倒してしまったり、近くにあるものに火が移ったりすることがあります。

また、猫が机の上からキャンドルやろうそくなどを落として、近くのカーテンや紙、布製品に燃え移り、火災につながるケースも。

特に暖房器具は、冬にかけて使用頻度が高くなるため、細心の注意を払うようにしましょう。

確認すべきポイント・安全対策

ストーブの前で眠る猫

火災を防ぐためには、猫の行動を叱ってやめさせるよりも、危険なものに触れられない環境を作ることが基本です。

真っ先に確認したいのがコンロです。点火スイッチにカバーをつける、猫がキッチンに入れないように柵を設ける、外出時はコンロの元栓や主電源を切るなどの対策を取りましょう。

電気コードは、猫がかじれない場所に隠し、使っていない家電はコンセントを抜きましょう。コードカバーをつけて、物理的に猫が噛めないようにするのもおすすめです。

他にも、おしっこをしそうな場所には家電製品は置かない、暖房器具には専用の柵をつけるといった対策も有効です。

そして、外出する前には「コンロは切った?」「コードは出しっぱなしになっていない?」「倒れそうな物はない?」と、チェックして危険の芽を一つずつ取り除いておきましょう。

一番最適なのは、猫が留守番の際はケージなどの中に入ってもらえるように慣らせるようにしておくことです。環境を見直しましょう。

まとめ

撫でられる猫

火災を防ぐには、まず自宅の中にどのような危険があるのかを知ることが大切です。

コンロのスイッチや電気コード、暖房器具などを、愛猫の目線で確認してみましょう。人にとっては何気ない場所でも、猫にとっては興味を引く場所や遊び道具になっているかもしれません。

リスクがあるものを片付けたり、柵やカバーを設置したりすることで、火災の危険性を減らせます。まずは身近な場所から安全対策を始め、人も猫も安心して穏やかに暮らせる住まいを目指しましょう。

スポンサーリンク