猫が自分が食べられると勘違いする『人の食べ物』4選 期待する理由や飼い主が注意すべきこと

猫が自分が食べられると勘違いする『人の食べ物』4選 期待する理由や飼い主が注意すべきこと

食事をしていると、愛猫がいつの間にかそばに来て、じっとお皿を見つめていた……という経験はありませんか?猫は人と同じ食べ物を食べられるわけではありませんが、ニオイや過去の経験などから「これは自分も食べられるかも」と期待することがあります。なかには、思わず手を伸ばしたくなるほど猫にとって魅力的な食べ物もあるようです。そこで今回は、猫が「自分も食べられる」と勘違いしやすい人の食べ物を5つ紹介します。猫が期待する理由や、飼い主が注意したいポイントもあわせて確認していきましょう。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

猫が自分が食べられると勘違いする『人の食べ物』4選

サーモンに興味津々の猫

1.刺身

刺身を食卓に並べると、愛猫がそばにやってきて欲しそうに見つめるのは「猫あるある」です。

猫用フードにもマグロやカツオ、サーモンなど魚を使った商品は多く、普段食べ慣れている食材に近いニオイがすることから、「これも自分の食べ物」と期待する猫がいても不思議ではありません。

しかし猫用フードに魚が使われているからといって、人用の刺身をそのまま与えてよいわけではないのです。

生の魚には細菌や寄生虫などのリスクがあり、日常的に人の食べ物を与えると栄養バランスを崩す原因にもなります。

欲しそうにしていても安易に取り分けず、基本的には猫用フードを与えましょう。

2.卵料理

目玉焼きや卵焼き、スクランブルエッグなどの卵料理も、猫が興味を示すことがあります。

卵には動物性のたんぱく質や脂質が含まれており、調理したときに漂うニオイに誘われて食卓へ近づいてしまうのかもしれません。

また一度もらった経験があれば、「飼い主が卵を食べている=自分ももらえる」と覚えている可能性も考えられます。

なお卵はしっかり加熱し、味付けしていないものであれば猫が食べられる場合もあります。

しかし人用の卵料理には塩やバター、油などが使われているものもあるので、人が食べている卵料理を、そのまま取り分けるのは避けたほうがよいでしょう。

3.パン

意外かもしれませんが、パンを欲しがる猫もいます。

飼い主がパンを食べていると近寄ってきたり、テーブルに置いたパンをこっそりかじったりする猫もいるほどです。

なぜパンを好む猫がいるのかは一概にはいえませんが、幼少期に食べた経験などから「自分も食べられるもの」と認識している可能性が考えられます。

そのためか、もともと屋外で暮らしていた「野良出身」の猫たちに多く見られる傾向があるそうです。

なお、パンはプレーンのものを少量食べても、すぐに問題になるとは言い切れません。

しかしパンは肉食の猫に必要な栄養を摂るには十分ではなく、種類によってはレーズンやタマネギなど猫にNGな材料が含まれていることもあります。

パンを食べるメリットは猫にはないので、与える必要はないと言えるでしょう。

4.かつお節

かつお節も、猫が「これは自分の食べ物だ」と期待しやすい食品のひとつです。その理由は、かつお節の魚特有の強い香りが、猫の興味を引くから。

猫用のフードやおやつにもカツオを使った商品が多いため、普段食べているものと似たニオイから「これも食べられる」と感じている可能性もあります。

たとえば、食卓でかつお節の袋を開けた途端に駆け寄ってきたり、料理にかけたかつお節を欲しそうに見つめたりする猫もいるでしょう。

しかし人用のかつお節をおやつ代わりにたくさん与えると、その分いつものフードを食べる量が減り、栄養バランスを崩す原因になることがあります。

そのため、欲しがるからといって人用のものを頻繁に与えるのではなく、必要に応じて猫用のかつお節やおやつとして少量を与えるようにしてください。

飼い主が注意すべきこと

朝食をとる女の子と猫

猫が人の食べ物を欲しがっていても、「少しくらいなら」と安易に与えないことが大切です。

なぜなら、人の食べ物には猫にとって不要な塩分や脂質が多く含まれているものや、タマネギ・ニンニクなど猫に有害な食材が使われているものがあるからです。

特にネギ類は、猫では赤血球へのダメージを引き起こすおそれがあります。

また一度食卓から食べ物をもらう習慣がつくと、「待っていればもらえる」と覚え、催促や盗み食いにつながることもあります。

そのため料理や食べ残しは猫が届かない場所に置き、家族にも「人の食べ物を勝手に与えない」というルールを共有しておきましょう。

万が一、猫に有害なものを食べてしまった場合は、自己判断せず、食べたものや量を確認して早めに動物病院へ相談してください。

まとめ

かつお節に興味津々の猫

刺身や卵料理、パン、かつお節など、人にとって身近な食べ物に興味を示す猫は少なくありません。

おいしそうなニオイにつられるだけでなく、「以前もらえた」という経験から、「飼い主が食べているものは自分も食べられる」と期待することもあります。

しかし猫が欲しがっているからといって、その食べ物が猫に適しているとは限りません。なかには味付けや使用されている食材によって、体調不良や中毒につながるものもあります。

かわいらしくおねだりされると、つい分けてあげたくなるかもしれませんが、人と猫では必要な栄養も食べられるものも異なります。普段から食卓のものを与えない習慣をつけ、愛猫の健康を守ってあげましょう。

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