猫が「おしりトントン」でうっとりする3つの理由

1.神経が集まっていて気持ちいいから
猫の尻尾の付け根の周辺には、「骨盤神経」と呼ばれるたくさんの神経が集まっています。
この場所は、脳に心地よさを伝える神経とつながっているため、優しくトントンと刺激されるだけで、猫はとても大きな快感を味わうことができるのです。
人間でいうところの「マッサージをされて気持ちいい場所」のようなものだと考えるとわかりやすいでしょう。
そのため、一度気持ちよさを知った猫は、何度もトントンしてほしくて飼い主に近づいてくるようになります。
2.親猫を思い出して甘えたいから
子猫のとき、猫は自分でおしりの周りをきれいに掃除することができません。そのため、お母さん猫におしりを舐めてもらうことで、お世話をしてもらっていました。
おしりをトントンされる感覚は、この子猫時代にお母さん猫から優しく守られていた記憶を呼び起こすと言われています。
つまり、飼い主におしりトントンを要求するときは、「お母さんみたいに甘えさせてほしい」という、愛猫からの甘えたいサインなのです。
3.自分のにおいを付けたいから
猫の尻尾の付け根には、自分のにおいを出すための分泌腺があります。
おしりを何かにこすりつけたり、叩かれたりすることで、自分のにおいを周囲に広げて安心しようとする心理が働いているのです。
また、去勢や避妊の手術をしていないメス猫の場合、発情期になるとおしりを高く突き出して、トントンされるのを強く求めるようになります。
これは本能的な行動なので、あまり過剰に反応しすぎないように見守ることも大切です。
猫がおしりトントンを要求してくるサイン

猫が言葉の代わりに見せる「おしりトントンして!」のサインは、とても分かりやすいものです。
代表的なのは、飼い主の目の前にわざわざやってきて、くるりと後ろを振り向き、おしりを目の前に突き出してくる行動です。
このとき、尻尾をピンと真っ直ぐ上に立てていることが多く、これは「あなたを信頼しています」「大好きです」という親愛の情を表すサインでもあります。
また、足元に何度も体をすり寄せてきて、おしりを持ち上げるような仕草をするときも、トントンを待っている状態です。
これらの合図を見逃さずに優しく応えてあげることで、愛猫との仲をさらに深めることができるでしょう。
喜ばれるおしりトントンのコツと注意点

力加減は「優しくリズムよく」
おしりトントンをするときは、決して強い力で叩いてはいけません。手のひらや指の腹を使い、トントンと優しくリズミカルに叩いてあげるのがコツです。
猫の様子を見ながら、少しずつ好みの強さやリズムを合わせていきましょう。強すぎると骨や内臓に響いて痛がることがあるので、注意深く行ってください。
やっていい場所、ダメな場所
猫が喜ぶのは、あくまで「尻尾の付け根の周辺」だけです。同じおしりの近くであっても、太もものあたりや、お腹に近い部分は触られるのを非常に嫌がります。
特に猫のお腹は急所であるため、間違って手が触れてしまうと、びっくりして怒り出してしまうことも。
トントンするときは、ピンと立った尻尾のすぐ下の骨がある部分だけを狙って、ピンポイントで優しく触れるように意識しましょう。
やめるタイミングを見極める
どんなに気持ちよくても、しつこく触られ続けると、猫は突然怒って噛みついてくることがあります。
これは「もう満足したからやめて!」という合図です。猫の気分が変わったサインを見逃さないようにしましょう。
例えば、それまでうっとりしていたのに、尻尾を左右に激しくバタバタと振り始めたり、耳を後ろに伏せたり、体が一瞬ピクッとこわばったりしたら、すぐにトントンをやめて離れることが大切です。
まとめ

おしりトントンは、猫が飼い主を信頼して甘えている最高の証拠です。骨盤神経が集まる場所を優しくリズムよく叩いてあげることで、愛猫を幸せな気持ちにできます。
ただし、やりすぎや強い力は禁物です。尻尾を振るなどの「もうやめて」のサインを見逃さず、愛猫のペースに合わせて心地よい時間を過ごしてくださいね。