猫が寝る前に見せるナイトルーティン7選

猫が寝る前に見せる行動には、野生時代から残る本能や、安心して休むための準備が関係しています。毎晩ほぼ同じ順番で行動する猫もおり、その子なりの「眠るための儀式」になっていることもあるでしょう。
1.ごはんを食べる
寝る前になると、少量のフードを食べてから寝床へ向かう猫は少なくありません。野生で暮らしていた猫は、獲物を捕らえて食事をしたあと、安全な場所で体を休めるという流れを繰り返していました。
その名残から、現在の飼い猫にも「食べる、毛づくろいをする、眠る」という一連の行動が生活リズムとして残っていると考えられています。ただし、毎晩のように夜食を追加すると、1日の摂取カロリーが増えて肥満につながることもあるため、与える場合は食事全体の量を調整しましょう。
2.寝床をホリホリする
布団やベッド、クッションなどを前足で何度も掘るようなしぐさも、猫が寝る前によく見せる行動です。これは、横になる場所の感触や形を自分好みに整える「ベッドメイキング」のようなもので、安心して眠れる状態を作ろうとしていると考えられます。
野生では、草や落ち葉をならしたり、危険なものが隠れていないか確かめたりしてから休んでいたため、その習性が残っている可能性もあるでしょう。布団を傷つけるほど強く掘る場合は、爪が引っかかりにくい猫用ベッドや丈夫な毛布を用意すると安心です。
3.毛づくろいをする
寝る前に全身を丁寧になめて毛づくろいをするのも、多くの猫に見られるナイトルーティンの一つです。グルーミングには被毛についた汚れや抜け毛を取り除く働きだけでなく、同じ動作を繰り返すことで気持ちを落ち着かせ、眠りに入りやすい状態へ切り替える役割もあると考えられています。
特に前足や顔、胸元をゆっくりとなめたあと、そのまま丸くなって眠る姿は珍しくありません。ただし、皮膚が赤くなるほど同じ場所をなめ続ける場合は、かゆみや痛み、ストレスが隠れていることもあります。
4.ふみふみをする
毛布やクッション、飼い主の体の上で、前足を交互に動かす「ふみふみ」も、眠る前に見られることが多い行動です。このしぐさは、子猫が母猫の乳を飲むときに前足でお腹を押していた動きの名残とされており、安心感や満足感が高まったときに表れます。
やわらかい場所でゴロゴロとのどを鳴らしながらふみふみしているなら、子猫の頃のような落ち着いた気分になっているのでしょう。爪が出て痛い場合は、強く手を払うのではなく、厚手の毛布などを間に挟むとお互いに快適です。
5.飼い主に甘える
寝る前になると、飼い主の膝に乗る、体をすり寄せる、顔の近くで鳴くなど、いつも以上に甘える猫もいます。信頼している飼い主のにおいや体温を感じることで安心し、気持ちを落ち着かせてから眠ろうとしているのかもしれません。
しばらく撫でてもらったあと、自分の寝床へ移動する猫もいれば、そのまま飼い主のそばで眠る猫もいます。猫が触られることを求めている様子なら、短時間でもやさしく応えてあげると、満足して落ち着きやすくなるでしょう。
6.家の中をパトロールする
寝る前に各部屋を歩き回り、窓や玄関、家具の隙間などを確認する猫もいます。猫には、自分の縄張りに異常がないかを確かめる習性があるため、眠る前に室内の安全を見回っていると考えられます。
特に、戸締まりの音がしたあとや家族が寝室へ移動したあとに歩き回る場合は、周囲がいつも通りかどうかを確認しているのでしょう。ひと通り見回ったあと、決まった寝床へ戻るのであれば、その猫なりの就寝前の確認作業と考えられます。
7.急に走り回る
夜になると突然家の中を勢いよく走り回り、家具へ飛び乗ったり、おもちゃを追いかけたりする猫もいます。猫は本来、夕方から明け方にかけて活動性が高まりやすい動物なので、眠る前に残ったエネルギーを一気に発散している可能性があります。
日中に留守番をしている時間が長かったり、十分に遊べなかったりした日は、夜の運動が激しくなることもあるでしょう。就寝前に猫じゃらしなどで適度に遊び、そのあと食事を与える流れを作ると、満足して落ち着くことがあります。
眠くなってきたときに見られるサイン

猫が眠る前には、ナイトルーティンだけでなく、表情や姿勢にも眠気を示す変化が表れます。次のような様子が見られたら、そろそろ休みたいと感じているのかもしれません。
- 目を細め、ゆっくりまばたきをする
- あくびをする
- 動きがゆっくりになる
- 香箱座りや丸まった姿勢になる
- 暖かく静かな場所へ移動する
- 毛づくろいを終えて体勢を整える
- 飼い主への反応が穏やかになる
眠そうにしている猫を無理に抱っこしたり、大きな音で驚かせたりすると、落ち着いて休めなくなることがあります。猫が自分で選んだ場所で眠れるよう、静かに見守ってあげましょう。
まとめ

猫が寝る前に見せる行動には、ごはんを食べる、寝床をホリホリする、毛づくろいをする、ふみふみをするといった、安心して眠るための準備が多く含まれています。飼い主に甘えたり、家の中をパトロールしたり、突然走り回ったりするのも、本能や生活リズムに基づくその子なりのナイトルーティンと考えられるでしょう。
また、目を細める、あくびをする、動きがゆっくりになる、丸まった姿勢になるといった変化は、眠気が近づいているサインです。こうした様子が見られたら、無理にかまったり起こしたりせず、猫が選んだ場所で安心して休めるよう静かに見守ってあげましょう。