猫が腰を低くして歩く理由2つ

1.獲物やおもちゃを狙っている
猫は野生下では、獲物に気づかれないよう姿勢を低くし、音を立てず「忍び足」で静かに距離を詰めて狩りをしていました。
こうした狩猟本能は、今もしっかり残っています。お気に入りのおもちゃを見つけたときや、飼い主と遊んでいるときなど、腰を低くしてそろりそろりと歩く姿が見られます。
腰を低くして歩く以外にも、耳が前を向く、しっぽを小刻みに揺らす、後ろ足に力を込めるといった行動も見られます。
2.不安・警戒、恐怖を感じている
家に知らない人が来たり、大きな音がしたりすると、猫は不安や警戒、恐怖心から腰を低くして歩くことがあります。
低い姿勢で歩くのは、「目立たず安全に移動したい」という気持ちの表れで、野生下では、敵から身を守るために必要だった行動と考えられています。
このとき無理に抱っこしたり追いかけたりすると、さらに恐怖心を強めてしまうこともあります。猫が安心して落ち着ける隠れ場所を用意してあげましょう。そっとしておいてあげることも大切です。
腰を低くして歩くときの心理

猫が腰を低くして歩くときには、「見つかりたくない」「慎重に行動したい」「怖いから気づかれたくない」といった心理が働いていると考えられています。
より詳しく猫の心理状態を知りたいときには、周囲の状況や環境、猫の表情や仕草などと合わせて観察しましょう。
たとえば、おもちゃに対して腰を低くして近づく以外にも、お尻を左右に振って飛びかかろうとしていれば遊びに集中している証拠。
一方で、落ち着かない様子で腰を低くしながら部屋をウロウロし始めれば恐怖や不安を感じているサインかもしれません。
注意すべきサイン

遊びの一環や、環境の変化によって一時的に腰を低くして歩いているのであれば、特に問題はないでしょう。ただし、次のような様子が見られる場合は注意が必要です。
- 歩き方がぎこちない
- 足を引きずる
- ジャンプを嫌がる
- 食欲が落ちている
- 長時間うずくまっている
骨折や脱臼など物理的な力が加わってけがをしている、関節炎やヘルニアなどの病気で痛みや違和感があるといった不調が隠れている可能性があります。
他にも腹痛などの体内の器官で痛みや違和感を感じる場合も、腹部などをかばおうとして姿勢を低くする場合もあり得ます。
また、糖尿病が進行すると、通常浮いているはずの後ろ足のかかとが地面についたり、歩き方に異常が見られることがあります。早めに受診を検討しましょう。
まとめ

猫が腰を低くして歩く理由には、狩猟本能によるもの、不安や警戒心、そして体調不良など、さまざまな背景があります。
遊びに夢中になっていたり、いつもと環境や状況が変化したりする中の行動であれば、過剰に心配する必要はないでしょう。一方で、歩き方の異常が長く続いたり、食欲の不振などの不調が伴う際には要注意です。
猫は不調を隠すのが得意な生き物。「何か変だな」と感じたら、早めに動物病院を受診することをおすすめします。