猫の夜間の救急症状6つ

夜間に見られる異変の中には、「朝まで様子を見る」のが危険なものもあります。
猫は不調を隠しやすい動物なので、見て分かるほどの異変が出ている時点で、すでに体に大きな負担がかかっていることも。まずは、特に注意したい症状を確認していきましょう。
1.何度も吐く・吐きたがるのに吐けない
嘔吐を何度も繰り返す、あるいは吐こうとしているのに何も出ない状態は、異物誤飲や中毒、強い胃腸トラブルなどが隠れている可能性があります。
特に、空えずきのような動きが続いて苦しそうにしている場合は、夜間でも早めの受診を考えたほうが安心です。
2.下痢が続く・血が混じる・水のような便が止まらない
下痢が何度も続くと、猫は脱水しやすくなります。子猫やシニア猫では特に悪化しやすく、水のような便が止まらない、血が混じる、黒っぽい便が出るといった場合は要注意です。
単なるお腹のゆるみではなく、消化器の病気や全身状態の悪化が関係していることもあります。
3.呼吸が荒い・口を開けて呼吸する
猫は通常、口を開けて呼吸しません。そのため、口呼吸をしている、胸やお腹が大きく動いている、ゼーゼーと苦しそうにしている場合は危険なサインです。
呼吸の異常は命に関わることもあるため、夜間でも緊急性が高い症状として考えたいです。
4.けいれん・ふらつき・意識の異常
けいれんを起こしている、まっすぐ歩けない、反応が鈍い、呼びかけてもぼんやりしているといった状態も、急いで相談したい症状です。
神経系の異常、中毒、低血糖など、重い原因が隠れている可能性があります。「少し様子を見よう」と待つより、早めに動いたほうが安全なケースが多いです。
5.大きなケガ・出血が止まらない・ぐったりして動けない
目に見えて出血している、外傷が大きい、ぐったりして起き上がれないといった場合も夜間対応の対象です。
高いところから落ちた、外で事故にあった可能性があるなど、強い衝撃が加わった疑いがある場合も急いで受診を考えましょう。外から見える傷が小さくても、内側にダメージがあることもあります。
6.おしっこが出ない・何度もトイレに行くのに出ていない
トイレに何度も入るのに尿が出ない、少ししか出ない、鳴いて苦しそうにしている――こうした状態は尿路閉塞などの可能性があり、急変しやすい危険なサインです。
特にオス猫では緊急性が高く、放置はとても危険です。血尿がある、陰部をしきりに気にするなどの様子もあれば、夜間でも受診を検討したほうがよいでしょう。
緊急時の対処法

症状が強いときほど、飼い主も慌ててしまいやすいものです。でも、移動前に少しだけ状況を整理しておくと、受診もスムーズになりやすくなります。
まずは安全確保と観察をする
猫を静かな場所へ移し、無理に何度も触らずに様子を見ます。呼吸の荒さ、意識のはっきり具合、歩き方、吐いた回数、排尿の有無などを確認しておくと、受診時に役立ちます。
吐いたもの・便・誤飲の疑いがある物は捨てない
吐物や便、飲み込んだかもしれない物は、診断の大切な手がかりになります。可能なら写真も撮っておくと、病院で説明しやすいです。
無理に食べさせない・薬を自己判断で使わない
吐いているときや呼吸が苦しそうなときに、食べ物や水を無理に与えるのは危険なことがあります。また、人用の薬や家にある薬を自己判断で使うのも避けたほうが安全です。まずは受診を優先しましょう。
出血があるなら清潔な布で圧迫する
ケガにより出血している場合は、清潔なガーゼや布でやさしく押さえながら病院へ向かいます。強くこすらず、圧迫して止血を助けることが基本です。
移動時は体を安定させる
キャリーの中にはタオルを敷いて滑りにくくし、なるべく暗めで刺激の少ない状態にすると落ち着きやすくなります。
呼吸が苦しいときは首まわりを圧迫しないように注意し、無理な体勢にしないことが大切です。
まとめ

猫の夜間救急で特に注意したいのは、繰り返す嘔吐や下痢、呼吸困難、けいれんや意識異常、止まらない出血、そしておしっこが出ない状態です。迷ったときは、元気、呼吸、排尿をひとつの目安にしつつ、明らかに苦しそうなら夜間でも受診を考えることが大切です。
また、慌てないためには症状の記録など、事前の備えも大きな助けになります。「朝まで待って大丈夫かな」と迷う場面ほど、早めに相談するほうが安心でしょう。