猫の『興奮スイッチ』が入ったときのサイン4つ どんなときに表れる?落ち着かせるための対処法も

猫の『興奮スイッチ』が入ったときのサイン4つ どんなときに表れる?落ち着かせるための対処法も

猫と暮らしていると、突然興奮して部屋中を走り回ったり普段とは違う鳴き声を出したりして、驚くことがあります。私たちは「スイッチが入った」とか「夜の運動会」などと呼びますが、海外でも”zoomies”という呼ばれ方があるそうです。猫の興奮スイッチが入ったときのサインや、スイッチが入るタイミング、猫を落ち着かせるための対処法について解説します。

猫の興奮スイッチが入ったときのサイン

高所から獲物を狙う猫

1.瞳孔が開き、鼻や耳の血色が濃くなる

猫の瞳孔は光の強さで変化しますが、興奮の度合いでも変わります。興奮すると瞳孔が開くのです。そのため、スイッチが入ると猫の瞳孔は全開し、大きくてまん丸とした黒目が強調されて見えます。

また興奮で心拍数が上がるため、血流が増えます。その結果、毛が薄い鼻先や耳の内側の血色が濃くなります。鼻先や耳が黒や茶色だとわかりづらいですが、この部分が白い猫は、遠目でもいつもより濃いピンク色を確認できるでしょう。

2.唸り声やクラッキングを行う

猫が最も興奮するのは、狩りのときです。獲物に狙いをつけ、そっと近づいたり獲物が近づくのを待ったりしながらタイミングを見計らって飛び掛かります。その際に、姿勢を低くしてお尻を左右に細かく振りながら、低い唸り声や「カッカッカッカッカッ」という高い声を出します。この「カッカッ…」という高い声はクラッキングと呼ばれ、獲物を見つけた猫がよく見せる特徴的な声です。

狩猟本能が刺激されて興奮スイッチが入ると、猫はこういった鳴き方や腰振りなどの行動を見せることがあります。

3.部屋中を全力疾走する

エネルギーがあり余っている室内飼いの猫は、興奮するとよく部屋中を全力疾走します。走り回るだけではなく、ジャンプをしたり、場合によってはジャンプをして壁を蹴りながら走ることもあります。飼い主さんが寝室を開放した状態で寝ていると、飼い主さんのお腹の上で跳ねながら走り抜けていくこともあります。

4.涎を垂らしながら体を床に擦り付け続ける

狩猟本能やあり余ったエネルギーが爆発したような興奮の仕方とは異なりますが、またたびやキャットニップといった猫用ハーブへの反応が強く出て興奮することもあります。

反応の仕方は猫によって異なりますが、多くは涎を垂らしたり恍惚としたような力の抜けた表情になり、背中を床に擦り付ける行動を続けることが多いようです。

猫の興奮スイッチが入るタイミング

室内を全力疾走する猫

夕方もしくは明け方の薄暗い時間帯

フクロウやコウモリのようにもっぱら夜間に活動する動物は夜行性、人のようにもっぱら昼間に活動する動物は昼行性と呼ばれます。猫は、主たる獲物が活発に活動する、夕方や明け方のような薄暗い時間帯に活動するため、薄明薄暮性と呼ばれます。

薄暗い時間帯になると、猫は本能的に狩猟欲求が強くなり、突然興奮スイッチが入ることも多いです。「夜の運動会」と呼ばれることもありますが、実際は夕方や明け方が多いです。この時間帯は、飼い主さんが帰宅される前や起き出す前、つまり猫にとっては食事前の時間帯であることが多いため、それも狩猟本能と関係があるのかもしれません。

獲物を発見したとき

獲物を発見すると、時間帯に関係なく狩猟本能が刺激され、興奮スイッチが入ることもあります。

具体的には、窓の外で木の枝やベランダの手すりなどに止まっている鳥を見つけたときや、飼い主さんの足や腕などが布団や家具の隙間などから見え隠れしているようなときです。

遊びがエスカレートしたとき

飼い主さんがおもちゃを使って猫と一緒に遊んだり、多頭飼育している猫同士がじゃれあって遊んでいるときに、エスカレートして本気モードになってしまい、興奮スイッチが入ることもあります。

トイレの後

猫は、トイレで排泄をした後にいきなり興奮してダッシュすることがあります。「トイレハイ」などと呼ばれることもあります。この場合は、壁を蹴るように走る壁蹴りなどをしながらダッシュした後、すぐに落ち着いて毛繕いを始めることが多いようです。

なぜ排泄後にスイッチが入るのかについては、いくつかの説があります。例えば「排泄した場所からすぐに離れて身を守る必要があった野生時代の名残」だとか「排泄中は優位だった副交感神経が、終了と同時に交感神経優位に切り替わることで興奮状態になる」などですが、詳しいことはまだ解明されていません。

またたびへの反応

またたびの匂いを嗅いで興奮する猫は多いです。反応の仕方は個体によって大きく異なりますが、またたびへの反応が強く出る猫は、少量のニオイを嗅いだだけでも非常に興奮することがあります。

この場合の興奮は、部屋中を駆け回ったり黒目が強調されて見えるのとは少し異なり、恍惚としたような表情で身をくねらせながら背中を床に擦り付け続けることが多いです。

基本的には、健康な猫がまたたびを嗅いで興奮しても、健康を害することはないと言われています。ただし、興奮状態中は体にそれなりの負担がかかるため、嗅がせすぎたり、子猫・老猫・持病のある猫などに与えたりすることは控えた方が良いでしょう。

興奮した猫を落ち着かせるための対処法

人の手を攻撃しようとする猫

今回ご紹介したような興奮状態は、本能的な行動や生理学的な反応から引き出されている一時的なものなので、基本的にはすぐに収まります。そのため、走り回っている猫がケガをしないような安全な環境であれば、特に何も対処する必要はありません。

ただし、なかなか興奮が冷めず、飼い主さんの身に危害を及ぼしそうなほど興奮している場合は、猫の安全を確保した上で、飼い主さん自身は別室に移動し、猫が落ち着くまで待機した方が良いでしょう。

なお、普段から飼い主さんの手や足を使って遊ばせていると、興奮したときに手や足を攻撃することが多くなるため、遊ぶ時には必ずおもちゃを使うようにしましょう。

まとめ

おもちゃで遊ぶ猫

猫は、狩猟本能が刺激されたり、運動不足でエネルギーがあり余っていたりすると、興奮スイッチが入りやすくなる傾向があります。猫自身や飼い主さんの安全が確保されていれば特に心配する必要のない行動ですが、就寝中に夜の運動会に巻き込まれて眠れないなどの実害がある場合は、普段からよく運動をさせるように、一緒に遊ぶ時間を作ったり、猫が運動しやすい環境を整えたりすると良いでしょう。

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