愛猫が行方不明になったときに試したい「おまじない」

1.和歌を書いて貼り出す
百人一首の中に、古くから伝わる再会のおまじないとして知られている和歌があります。「立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む」という歌で、作者は在原行平です。
「別れても因幡山に生えている松ではないが、あなたが待っていると聞いたらすぐに戻ってこよう」という意味の歌です。内田百閒の「ノラや」という小説の中でも、失踪した愛猫のノラを探す新聞広告の文面を囲むように、おまじないとしてこの歌が刷り込まれていました。
今でも、この和歌は行方不明になった愛猫と再会するためのおまじないに使われています。やり方は簡単で、半紙または短冊にこの歌を丁寧に書き、玄関または東側の壁に貼るという方法です。
なぜ東側なのかと疑問に思うかもしれません。風水などではそれぞれの方角に意味があります。東の意味は「希望」で、「復縁」や「再会」を願うおまじないでは、相手の写真や持ち物を東側に置くと良いとされています。そのため、この和歌のおまじないでも東側が良いと考えられています。
2.使っていた猫砂を撒く
戸建ての家でないと難しいかもしれませんが、比較的納得しやすいおまじないが、いなくなった猫が使っていたトイレの猫砂を敷地内や玄関先などに撒くという方法です。
猫は縄張り内に自分のニオイを擦り付けてマーキングします。そのため、「あなたの家はここですよ。戻ってきて!」と、愛猫のニオイがついている猫砂を撒いて、戻ってくる家を教えてあげるという、猫の習性からも理にかなった方法です。
3.願掛け
神様に願掛けをするという方法も、昔から日本人に馴染みのある方法と言えるでしょう。専用の絵馬があったり猫返し神社などと呼ばれているような神社もありますが、一般的な神社でも、「いなくなった猫を探しているので、無事に再会したい」と趣旨を説明すれば、ご祈祷をしていただけるでしょう。
またお稲荷さまは、動物の導き手でもあると言われています。油揚げやお水、お米をお供えして無事に再会できるようにと手を合わせてお祈りするのも良いでしょう。
猫がいなくなったらすぐに行うこと

家の中を細部までチェックする
猫は好奇心が旺盛な動物ですが、縄張りを強く意識する面も持っています。そのため、ある程度成長して落ち着くと、あまり家の外に出ようとしなくなる傾向があります。まずは家の中を隅々まで細かくチェックしてください。
猫は、見かけよりもずっと狭い場所に入り込め、思いもよらないような場所に隠れることがあります。筆者の家でも、オーディオラックと壁の間のごく狭い空間からラック背面のケーブル用の小さな穴を通って中に入り込み、丸一日探したことがありました。
自宅の敷地内と近隣を探す
家の中にはいないことが確認できたら、次は自宅から半径50〜100m以内の範囲を徹底的に探しましょう。エアコンの室外機と壁の隙間、木の穴、縁の下などでじっとしていることも多いです。また狭い隙間から物置などに入り込んでしまうこともあります。
猫は薄明薄暮性なので、夕方や明け方のような薄暗い時間帯になると活発に活動します。昼間よりも夕方や明け方に探した方が、見つかる可能性が高いかもしれません。
関連施設への連絡
近隣の探索と並行して、地元の役所や保健所、動物愛護センターなどの公的機関や、近所の動物病院、保護活動を行っているNPO団体などにも連絡を入れましょう。運良く保護されている場合や目撃情報などを、知らせてもらえます。
連絡する際は、下記を正確に伝えましょう。
- 飼い主さんの住所と名前
- 猫の名前と特徴(毛柄や年齢、性別、特徴などをできるだけ細かく)
- 猫がいなくなった場所と日時
- 連絡先(電話番号の場合は連絡が取れる時間帯も)
行方不明の猫を探す際のポイント

チラシ作りとポスティング
昔ながらの方法ですが、チラシを近隣のポストに投函したり、商店や公共施設などの掲示板に貼らせてもらったり、チラシを画像データにしてSNSで呼びかける方法も、効果が期待できます。
チラシは、下記に配慮しながら作成すると良いでしょう。
- 顔がはっきりとわかる写真を載せる
- 特徴的な毛柄があれば、その部分のアップも載せる
- 大きな文字とわかりやすい文章
- 住所などの個人情報の露出に注意する
- 謝礼金を出す場合は記載すると効果的
近隣の探索は見つかるまで続ける
1度探索しただけで諦めずに、近所の探索は見つかるまで続けましょう。長期間見つからない場合は、時間帯を変えて探索すると見つかることもあります。
去勢・避妊手術をしている猫の場合、遠くまで行く可能性はさほど高くはないと言われています。近隣を中心に探しながら、期間が長引いた場合は少しずつ探索範囲を広げていくと良いでしょう。
専門家への依頼も検討する
最近は、猫探偵などの看板を掲げている、猫を探すことに特化している専門業者も増えています。職業柄、猫の習性や行動パターンを熟知しており、効率的に探せる可能性があります。
早い段階から専門家に協力を依頼することで、早期に愛猫を見つけられ、ケガや病気のリスクを減らせるかもしれません。評判や口コミなどを確認し、信用できる専門家が見つかった場合は、行方不明の愛猫を見つける方法として検討してみてください。
まとめ

おまじないは単なる気休めに過ぎないと考えてしまうかもしれません。しかし実際には、おまじないをすることで常に和歌が書かれた紙や猫砂、お札やお守りなどが目につくため、愛猫への思いを途切れさせることなく探索行動に取り組めるようになるといった声が聞かれます。
おまじないに100%頼るのではなく、諦めない気持ちを強く持つため、前向きな行動に背中を押してもらうための手段としておまじないを活用し、1日でも早く愛猫を見つけられるように行動しましょう。