猫が『猫背』になるのはどうして?3つの理由や意外な役割をご紹介

猫が『猫背』になるのはどうして?3つの理由や意外な役割をご紹介

背中を丸めて座っている姿はとっても愛らしいですよね。人間の「猫背」は心身に悪影響を及ぼすといわれていますが、猫が猫背になるのには、どんな理由が隠されているのでしょうか。一緒に学んでいきましょう!

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

理由1.体の構造

蝶を追いかける猫

まず着目したいのが、人間との体の構造の違いです。

猫の場合、脊柱(背骨)を構成する胸椎や腰椎などの骨の数が人間よりも多くなっています。

さらに、一つ一つの骨の可動域がとても広いのが特徴です。そのため、背中を丸める、しなやかに反らせる、空中で体をひねって着地するといった動作がスムーズにできます。

猫は、もともとネズミや小鳥などの小動物を捕食していた肉食動物。こうした体の仕組みは、草むらに身を潜めたり、木の上から獲物に飛び掛かったりする狩りに適しているといえます。

理由2.ボディランゲージ

威嚇する猫

体の構造上の理由だけでなく、気持ちや意思を表すために猫背になっているケースもあります。

代表的なのが、怒ったり威嚇したりしているとき。毛を逆立てて背中を丸め、自分を大きく見せることで相手に強さを示します。

一方で、飼い主にくっついて丸くなって眠っているなら、「ここは安全」と感じている証拠。信頼のサインでもあります。

ただし、寒さを感じて体の熱を外に逃がさないように体を丸めている場合もあるので、部屋の温度を確認して対策を取りましょう。

理由3.病気や老化

丸くなる猫

ここまでは“正常な猫背”のお話でしたが、例外もあります。

極端に背中が盛り上がっている、高いところへジャンプしない、触ると嫌がる、歩き方がぎこちないといった異変が見られた際には、注意が必要です。

変形性関節症や椎間板のヘルニアなどによる痛み、体内の痛みや違和感をかばっている可能性があります。特に、高齢の猫は老化によってこうした症状が出ることがあります。「おや?」と気になるようであれば、動物病院へ相談することをおすすめします。

まとめ

人の足にすり寄る猫

猫の猫背には、猫ならではの体のつくりや、ボディランゲージとしての役割といったいくつもの理由が詰まっています。

多くは心配いりませんが、背中が異様に盛り上がっていたり、元気がなかったりする場合は、病気が隠れているサインかもしれません。

猫背を眺める際には、そのかわいらしさだけでなく、背中の曲がり方や姿勢にも着目してあげましょう。小さな変化を見落とさないことで、愛猫の健康と幸せな日々を守ることができます。

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