理由1.体の構造

まず着目したいのが、人間との体の構造の違いです。
猫の場合、脊柱(背骨)を構成する胸椎や腰椎などの骨の数が人間よりも多くなっています。
さらに、一つ一つの骨の可動域がとても広いのが特徴です。そのため、背中を丸める、しなやかに反らせる、空中で体をひねって着地するといった動作がスムーズにできます。
猫は、もともとネズミや小鳥などの小動物を捕食していた肉食動物。こうした体の仕組みは、草むらに身を潜めたり、木の上から獲物に飛び掛かったりする狩りに適しているといえます。
理由2.ボディランゲージ

体の構造上の理由だけでなく、気持ちや意思を表すために猫背になっているケースもあります。
代表的なのが、怒ったり威嚇したりしているとき。毛を逆立てて背中を丸め、自分を大きく見せることで相手に強さを示します。
一方で、飼い主にくっついて丸くなって眠っているなら、「ここは安全」と感じている証拠。信頼のサインでもあります。
ただし、寒さを感じて体の熱を外に逃がさないように体を丸めている場合もあるので、部屋の温度を確認して対策を取りましょう。
理由3.病気や老化

ここまでは“正常な猫背”のお話でしたが、例外もあります。
極端に背中が盛り上がっている、高いところへジャンプしない、触ると嫌がる、歩き方がぎこちないといった異変が見られた際には、注意が必要です。
変形性関節症や椎間板のヘルニアなどによる痛み、体内の痛みや違和感をかばっている可能性があります。特に、高齢の猫は老化によってこうした症状が出ることがあります。「おや?」と気になるようであれば、動物病院へ相談することをおすすめします。
まとめ

猫の猫背には、猫ならではの体のつくりや、ボディランゲージとしての役割といったいくつもの理由が詰まっています。
多くは心配いりませんが、背中が異様に盛り上がっていたり、元気がなかったりする場合は、病気が隠れているサインかもしれません。
猫背を眺める際には、そのかわいらしさだけでなく、背中の曲がり方や姿勢にも着目してあげましょう。小さな変化を見落とさないことで、愛猫の健康と幸せな日々を守ることができます。