1.玄関での出迎え

昼間は家で留守番をし、飼い主さんやそのご家族の帰宅を待ちながら過ごしている猫が多いのではないでしょうか。そこでよく耳にするのが、「帰宅すると猫が玄関先で出迎えてくれる」という話です。
一緒に留守番をしている家族がいるケースでは、「他の人が玄関前を通っても反応しないのに、飼い主さんの帰宅時だけは察知して玄関まで飛んでいく」という話もよく耳にします。
出迎える理由は、「お腹がすいた」「トイレを片付けてほしい」「構ってほしい」など、その日の状況によっても異なるでしょう。しかし、飼い主さんが帰宅すれば「良いこと」があると知っていて、飼い主さんを待ち望んでいる証であることは間違いないでしょう。
ちなみに3匹の猫と同居していた頃の我が家では、誰か1匹が出迎えることが多く、3匹揃って出迎えることは稀でした。まるで「お帰り!今日の当番は僕ね!」とでも言っているようで、「当番制にしてまで出迎えてくれるのか!」と親バカ丸出しで嬉しい瞬間でした。
2.トイレや浴室前での出待ち

飼い主さんが立ち上がり移動すると、後をついてきてトイレや入浴を終えるのを、ドアの前でじっと座って待っている猫も多いです。他にも、猫が中に入れない部屋のある家では、飼い主さんがその部屋から出てくるまで、立入禁止の部屋のドアの前で待っていることがあるのではないでしょうか。
猫にとって家の中は、飼い主さんと共有する自分の縄張りです。しかし普段自由に出入りできない空間は、縄張り内にも関わらず、未知の場所です。そのため、「この中で一体何をしているんだろう?」とか「ここには何があるのだろう?」といった興味で、中の様子を探りながら出待ちをしているのだと考えられます。
特に浴室の場合は、中から水の音がすることもあり、より興味が引かれたり、場合によっては飼い主さんを心配したりすることもあるようです。
3.テリトリーの遵守

我が家の3匹の猫たちは、それぞれ別々に保護され引き取られた、血縁関係のない猫たちでした。我が家に迎え入れた時期もまちまちです。そのせいもあるのか、3匹は自由に仲良く暮らしながらも、それぞれのメインエリアを持ち、上手に縄張りを共有しているように見えました。
それが顕著に現れていたのが、寝る場所です。私と3匹の猫たちは、いつも同じ布団で寝ていたのですが、私の股の間で寝る子、お腹の脇で寝る子、胸や肩の辺りで寝る子と、それぞれの場所が決まっていました。
どんなことがあっても定位置を崩さずに寝る様子が、「これが仲良く暮らす秘訣だよ」と言っているようで健気に感じたものです。
4.個性的な構ってアピール

猫にも個性がありますが、それを強く感じたのが「構ってアピール」の姿です。
PC作業に没頭していると、私の横に座り一緒に画面を眺めている子、キーボードや画面の前に座り込んで邪魔をする子、作業中は少し離れた場所にいて、作業が終わると甘えにくる子と、それぞれのアピール法は全く異なりますが、それぞれが必死にアピールしてきました。
その子なりの健気なアピール姿はどれも愛おしく、その子の個性に合わせた対応で応えてあげようと、こちらもかなり知恵を絞りました。
5.いつも感じる視線

どの子にも共通していたのは、いつでも少し離れた場所からこちらを見ている視線です。それぞれのメインエリアのお気に入りの場所から、それぞれがお互いや筆者を観察していました。気付くと寄せられている猫たちの視線にも、健気さを感じました。
そして何より、いつもと違う行動パターンや雰囲気を察知すると、それとなく近寄ってきてこちらの様子を伺いながら寄り添ってくれる姿が、健気であると同時に、こちらのネガティブな気持ちを和ませてくれました。
著名な動物行動学者によると、落ち込んだり悲しんだりしている飼い主に猫が寄り添うのは、「同情」や「慰め」という気持ちよりも、「何が起きているのだろう」といった好奇心が原因である可能性が高いということです。
しかしその好奇心も、常日頃の観察眼から察知してくれたものです。それだけ飼い主への関心や信頼があるという証だと考えると、その健気さに感謝したくなるのではないでしょうか。
まとめ

猫との暮らしの中で、飼い主さんが愛猫に対して「健気だなあ」と感じる瞬間を、筆者の経験も含めてご紹介しました。玄関での出迎え、ドア前での出待ち、常に飼い主を気にしている様子や、多頭飼育の場合のテリトリーの使い分けや個性豊かなアピールなど、どの飼い主さんにも経験のある愛猫の健気な姿ではないでしょうか。
今回ご紹介した他にも、飼い主さんが朝寝坊をすると「ご飯の時間だよ!」と必死に起こそうとするなど、猫たちは多くの健気な瞬間を見せてくれます。そんな健気な猫たちの愛情に、私たち飼い主も健気な態度で愛情を返していきたいですね。