猫はなぜ子どもを嫌がるのか

猫は、「子どもが嫌い」な訳ではありません。多くの子どもがよく見せる、「突然奇声をあげる」「乱暴な振る舞いをする」「唐突に激しく動き出す」「自分勝手に振る舞う」「しつこくする」などの行動に対して、強い警戒心が引き起こされるだけなのです。たとえ大人でも、このような特性を持った人になら、嫌がるそぶりを見せる猫が多いでしょう。
しかし、中にはこれらの行動に対する警戒心があまり強くなく、子どもとも比較的仲良くなりやすいタイプの猫もいます。そういう、子どもとも仲良く過ごせる猫に共通する特徴を見ていきましょう。
子どもと仲良くなれる猫に共通する特徴

1.おっとりして我慢強い性格
おっとりとした性格をして、その上我慢強さも併せ持っている猫は、攻撃的になることが少なく、どのような状況でも穏やかで優しく相手に接することができる傾向があります。そのため、子どもがしがちな予測不能な行動にも動じず、落ち着いて向き合えることが多いようです。
品種特性によりこの傾向が強いと言われているのは、サイベリアン、ペルシャ、ラグドール、バーマンなどです。
2.好奇心旺盛で人懐こい
好奇心旺盛な猫は、遊ぶことが大好きです。そのため、人懐こくてきちんと社会化できていれば、子どもと一緒に楽しみながら遊べることが多いようです。
品種特性でこの傾向が強いと言われているのは、アメリカンショートヘア、スコティッシュフォールド、ノルウェージャンフォレストキャット、サイベリアンなどです。
3.人馴れしている
品種特性によらず、これまでの経験からしっかりと社会化されている人馴れした猫であれば、ある程度子どもの突飛な行動にも落ち着いて対応することができるため、仲良くなれる傾向があります。
ただし、子どもは疲れ知らずで猫と遊びたがります。いくら人馴れしていても、シニア期や持病を持っている猫に子どもの相手をさせるのは、避けた方がいいかもしれません。ある程度経験を積んでいる、人馴れした青年期の猫と子どもとの相性は、合う可能性が高いと考えられます。
飼い主が心がけるべき注意点

どんなに猫の側に子どもと上手に付き合える資質があっても、それを上回る勢いで猫に脅威を与えてしまうような振る舞いをする子どもとは、仲良くなれないこともあります。そのため、子どもと猫が一緒に過ごしている間は飼い主さんが目を離さずに見守り、必要に応じて上手に仲介することも大切です。
また、猫への社会化トレーニングが大切なのと同じように、子どもに猫との付き合い方を教えることも大切です。子どもは自分本位で猫を追い回すことが多いですが、この行為は猫から嫌がられる最も大きな要因です。
子どもに対して、猫も人と同じように感情を持っていることを教え、自分本位に行動するのではなく、猫の気持ちを思いやった行動が取れるように導くことを心がけましょう。子どもと猫を仲良くさせるためには欠かせない、重要なポイントです。
まとめ

子育てと猫への社会化トレーニングには、共通している点が多いです。そのため、猫好きな方であれば、お子さんが小さい頃から猫と一緒に暮らすことで、お子さんにも猫にも良い影響を与えられる可能性が高いと考えられます。
ただし、ただ子どもと猫を一緒に過ごさせれば良いというわけにはいきません。必ず子どもと猫の間に飼い主さんが入り、お互いが上手に付き合う方法を教えなければなりません。
お子さんがいるご家庭、またはお子さんを持つ予定のあるご家庭で猫を飼いたいとお考えの場合は、子どもと仲良くできる資質を持った猫を迎え入れましょう。その上で飼い主さんが上手に間に入ることで、飼い主さん・子ども・愛猫が揃って楽しく幸せに暮らせるでしょう。