猫がビタミン・ミネラル不足に陥ると表れる症状3つ

1. 皮膚や被毛の異常
ビタミン・ミネラル不足が原因で現れやすいとされるのが、皮膚や被毛の異常です。
健康な猫の被毛は滑らかで光沢があり、適度な弾力性を持っていますが、たとえばビタミンA不足になると皮膚が乾燥し、フケが増加しやすくなる傾向があります。
被毛のツヤがなくなり、パサパサとした質感になるのです。
またビタミンB群が不足すると、脱毛や皮膚炎を引き起こすことも。特にビオチン(ビタミンB7)の不足は、被毛の成長不良や皮膚の炎症を招きます。
このように被毛は猫の健康状態を示すバロメーターともいえるため、日頃から愛猫の被毛の状態をチェックし、異常が見られた場合は栄養バランスを見直してみましょう。
2. 成長障害や骨格の異常
子猫期に見られるビタミン不足の症状としてあげられるのは、成長や骨格における異常です。
子猫や成長期の猫において、ビタミンDやカルシウム、リンなどのミネラルが不足すると、深刻な成長障害や骨格の異常が発生します。
なぜならビタミンDは、カルシウムとリンの吸収を助ける重要な栄養素だから。これが不足すると、くる病や骨軟化症のリスクが高まるのです。
またカルシウムとリンのバランスが崩れると、骨が脆くなったり変形したり、成猫においても、これらの栄養素が不足すると骨密度が低下し、骨折しやすくなります。
とくに室内飼いで日光に当たる機会が少ない猫は、ビタミンD不足になりやすい傾向があるので注意が必要です。
3. 神経系の異常や行動の変化
ビタミン・ミネラル不足になると神経系にも異常をきたします。
たとえばビタミンB群、特にビタミンB1(チアミン)の不足は、進行すると神経系に深刻な影響を与え、ふらつき、歩行困難、首を下に向けたまま動けなくなる、痙攣といった症状が現れます。
とくに生の魚を多く与えている場合は、チアミナーゼという酵素がビタミンB1を破壊するため注意が必要です。
ビタミン・ミネラルが不足する原因

猫のビタミン・ミネラル不足には、様々な原因が考えられます。なかでも多い原因は、不適切な食事です。
たとえば手作り食を与えている場合、栄養バランスが偏りやすく、特定のビタミンやミネラルが不足することがあります。
猫は完全肉食動物であり、人間とは異なる栄養要求を持っているため、人間の食事の残り物や犬用のフードを与えるのは適切とはいえません。
そのため手作り食を与えるならば、きちんと栄養素を考慮し、必要に応じて獣医師や専門家に相談するのをおすすめします。
また消化器系の疾患も栄養不足の原因となります。慢性的な下痢や嘔吐、炎症性腸疾患、膵炎などがあると、食事から栄養素を適切に吸収できなくなるからです。
この場合も専門的な処置が必要となりますので、早めに獣医師に相談しましょう。
ビタミン・ミネラル不足への対処法

猫がビタミン・ミネラル不足の可能性が示唆される症状を示している場合、まず行うべきことは獣医師の診察を受けることです。
自己判断でサプリメントを与えるのは控えましょう。ビタミンやミネラルは過剰摂取も健康被害を引き起こします。
特にビタミンAやビタミンD、カルシウムなどは、過剰症が深刻な問題を引き起こす場合もあるので要注意。
動物病院で各検査を通じて、どの栄養素が不足しているか、また基礎疾患がないかを診断してもらい、しっかり栄養をとるようにしましょう。
まとめ

猫のビタミン・ミネラル不足は、皮膚や被毛の異常、成長障害、神経系の問題など、様々な症状として現れます。
今回紹介したものは一部にすぎません。ほかにもビタミンやミネラル不足による影響は多々あります。
そのため愛猫の健康を守るために、日頃からの観察と適切なケアを行いましょう。少しでも異常が見られた場合は、早めに獣医師に相談することをお勧めします。
また栄養が不足する主な原因は食事です。猫に市販のドライフードを与える際は必ず「総合栄養食」と記載のあるものを選んでくださいね。