猫を新たに迎えるときにすべき『先住猫のケア』6選 仲良くしてもらうために欠かせない配慮とは

猫を新たに迎えるときにすべき『先住猫のケア』6選 仲良くしてもらうために欠かせない配慮とは

先住猫がいる中で、さらに新たな猫を迎えようと考える飼い主さんは少なくありません。この場合、もっともストレスを受けやすいのは先住猫です。なぜなら新入り猫は、縄張りに侵入してきた不審者以外の何者でもないからです。お互いに仲良くなってもらうための鍵は、先住猫にあると言えます。新入り猫を迎える際の、先住猫に寄り添ったケアについてまとめました。

先住猫と新入り猫が仲良く暮らせるようにするための配慮

並んで窓の外を眺める猫たち

猫は縄張りを作り、その中で単独で暮らす習性を持つ動物です。人と一緒に暮らすようになった現在も、人や他の動物と一緒に暮らす社会性を身につけはしましたが、基本的な習性に大きな変化は生じていないと考えられています。

そのため新しい猫を迎え入れると、先住猫は新入り猫を縄張りに侵入してきた不審者と認識し、敵とみなすでしょう。飼い主さんは、この認識をできるだけ早く払拭できるよう、先住猫の気持ちに寄り添った配慮を行う必要があります。

どんなに先住猫との相性が良さそうな猫を選んだとしても、最初の迎え方や過ごさせ方を失敗すると、いつまで経っても仲良くなってもらえず、最悪の場合は、同じ家の中でも完全に隔離した空間で暮らしてもらうことを考えなければならなくなるかもしれません。

ポイントは、新入り猫が敵ではないこと、そして新入り猫を迎えた後も飼い主さんから自分に注がれる愛情が何ら変わらないことを、先住猫に理解してもらうことです。

先住猫を安心させられる新入り猫の迎え方とケアのポイント

ケージの中で過ごす新入り猫

1.いきなり対面させずまずはニオイの交換から

先住猫がいくらおおらかな性格で、人や他の猫にも慣れやすいからといって、初日からいきなりフリーな状態で対面させるのは、おすすめできません。特に先住猫が臆病だったり神経質な傾向がある場合、最初は別々の部屋で過ごさせましょう。

猫はとても多くの情報をニオイから得ます。別々の部屋で暮らしている間は、新入り猫のニオイがついたものを先住猫のいる部屋に、先住猫のニオイがついたものを新入り猫がいる部屋に置き、それぞれに相手の存在をニオイで知らせるようにしましょう。

ニオイ交換を終了するタイミングは、先住猫の様子を見ながら判断します。新入り猫のニオイを嗅いでも、威嚇したり嫌悪したりする様子がなくなってきたら、次の段階に進みましょう。

2.先住猫の気持ちを優先した引き合わせ方

先住猫が新入り猫の存在をニオイで受け入れたら、いよいよ対面です。しかし、まだお互いがフリーな状態での対面は危険なので、新入り猫はケージやキャリーなどに入れた状態で引き合わせましょう。

最初、先住猫はケージ内の新入り猫に攻撃的な態度をとるかもしれませんが、数日経てば少しずつおさまってくるはずです。そうなったら、新入り猫をケージから出して対面する時間を作ります。ごく短時間から始め、少しずつ対面時間を伸ばしていきましょう。

お互いが安全に触れ合えるようになるまでは、対面時間以外は新入り猫をケージの中または別の部屋で過ごさせ、飼い主さんの留守中でも安全が確保できるようにします。

3.同じ家の中で上手に空間を共有させるための工夫

先住猫もやがて新入り猫を受け入れ、同じ部屋で自由に過ごせるようになるでしょう。その場合に必要な配慮が、同じ空間を上手に共有させる工夫です。

猫は床の上だけでなく、高い場所にもやすやすと上り下りして暮らします。そのため、棚の上を開放したり、キャットタワーを設置したり、意図的に壁面にキャットステップを設置したりすることで、同じ場所でも直接接触することなく過ごせるため、衝突するリスクを下げられます。

4.先住猫に誤解を与えないための接し方

先住猫が新入り猫を受け入れても、そこで安心してはいけません。先住猫は、今まで受けていた飼い主さんからの愛情が、新入り猫に奪われてしまったと思うことで嫉妬し、新入り猫にちょっかいを出したり、ストレスで体調を崩してしまうことが多いのです。

食事、遊び、声かけなどは、今まで通りに先住猫を優先しましょう。そのことで先住猫の新入り猫への嫉妬心が抑えられ、かつ新入り猫も新しい環境における自分の立場を理解するようになるからです。

また一番大切なのは、飼い主さんの先住猫への愛情が今までと変わらないこと、そして新入り猫に対しても愛情が平等に注がれることです。飼い主さんは、愛情を倍に増やすつもりで猫たちに接しましょう。先住猫にはこれまで通りの愛情を注ぎ、それと同等の愛情を新入り猫にも注ぐのです。

5.先住猫へのワクチン接種も忘れないこと

新入り猫を迎え入れた直後の先住猫は、どうしてもストレスを感じます。ストレスは免疫力を下げ、感染症などにかかりやすくなります。新入り猫へのワクチン接種だけではなく、先住猫へのワクチン接種も忘れずに行いましょう。

6.どうしても仲良くなれない場合の棲み分け

ご紹介してきたような手順や配慮、工夫を凝らしても、どうしても先住猫と新入り猫が仲良くなれない可能性も否定できません。その場合は、お互いを同じ室内で自由に過ごさせることを諦め、完全に別空間に隔離させて暮らすことを考えましょう。

ただし、獣医行動診療科の専門知識を持った獣医師に相談することで、有効なアドバイスをもらえる可能性もあります。先住猫と新入り猫の関係改善に悩んだら、一度動物病院に相談することをおすすめします。

まとめ

新入り猫を威嚇する先住猫

今回は、先住猫のいるご家庭に新入り猫を迎え入れる場合の、先住猫に寄り添ったケアを中心にご紹介しました。先住猫のケアだけではなく、食器やベッドなどはそれぞれ個別に用意する、トイレは猫の頭数+1個以上を用意するなど、物理面もしっかり整えることがうまく家族を増やす秘訣です。

猫たちの性格にもよりますが、距離が縮まるのに数週間〜数か月かかるのは珍しいことではありません。物心両面のケアで、先住猫と新入り猫が1日も早く仲良くなり、豊かで楽しく暮らせるように配慮してあげましょう。

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