警察官と子猫
パトロール
マイク警察官は、その日、夜勤でした。
マイク警察官はいつものようにパトカーで、夜の街のパトロールをしていました。
子猫
そのパトロール中に、マイク警察官は街灯の下で鳴いている1匹の子猫を発見しました。
子猫は明らかに捨て猫でした。
助けを求めるかのように懸命に鳴いている子猫を見て、マイク警察官はパトカーを停めて子猫の元へ行き、抱き上げました。
そのままでは、子猫がどうなるかわかりません。
通りに出れば車に轢かれてしまうかもしれません。
朝になれば、カラスに襲われてしまうかもしれません。
もしかしたら、心無い人に虐待されてしまうかもしれません。
とにかくこのまま子猫をこの場に放置することはできないと考えたマイク警察官は、子猫を警察署に連れて行きました。
計画
マイク警察官は、警察署に戻って、子猫のために段ボール箱で仮のベッドを作りました。
マイク警察官は、アニマルコントロール(日本の保健所と同じ役割を持つ政府の機関)に連絡をし、子猫を迎えに来てもらうつもりでした。
計画変更
しかし、マイク警察官の同僚のウォーレンス警察官がこの子猫を見た瞬間に、計画は急遽変更となりました。
一緒に
ウォーレンス警察官は、まだ幼い子猫をひとりぼっちにしておくのは可哀相だと、常に一緒にいることにしました。
どこかに呼び出された時も、子猫を一緒に連れて行きました。
選択
そうするうちに、子猫もウォーレンス警察官の傍から離れることを嫌がるようになりました。
一晩のうちに、子猫はすっかりウォーレンス警察官になついていました。
ウォーレンス警察官の後を必ずついていくようになっていたのです。
命名
子猫には”ケルシー”と命名されました。女の子です。
家族
ケルシーはその日、ウォーレンス警察官が家に連れて帰りました。
ケルシーはウォーレンス一家の家族として迎えられたのです。
最後に
2人の心優しい警察官によって、ケルシーの運命は一晩のうちに変わっていきました。
心無い人に捨てられた子猫は、こうして幸せを掴むことになりました。
”捨てる鬼”あれば、”拾う神”あり…