猫が『隠れてコソコソやること』5選

筆者の弟は幼い頃、よくコソコソ隠れてイタズラをする子どもでした。内容はクスッと笑えるものばかりでしたが「妙に静かだから怪しいね」というのが母の口癖だったほどです。
時は流れ大人になった今、この言葉は愛猫に対して使われるようになりました。猫もコソコソすることがよくあるのです。
今回は『猫が飼い主さんに隠れてやりがちなこと』を5つ紹介いたします。合わせて理由も解説していくので、愛猫の行動と照らし合わせてお楽しみください。
1.イタズラ

幼児も猫もイタズラは『いけないこと』だと察しているから隠れてやるのが定番です。
「見つかれば確実に叱られる。でも気になって仕方がない」そんな好奇心から敢えて隠れて悪さをしてしまいます。若干の後ろめたさがあるのでしょうね。
大切なポイントは悪意はないということ。あくまでも探究心が根底にあることがほとんどなので、暴言が飛び出すほどの叱り方は控えてください。
猫の場合は本能的に獲物だと認識してしまうものもあるため、誤飲のリスクがあるものは手の届かない場所に収納するように心がけましょう。
2.飼い主さんの観察

ふと視線を感じて振り向くと、愛猫に監視されていたという経験はないでしょうか。実は我々が思う以上に、飼い猫は飼い主さんの行動が気になっています。
言葉に変換するならば、「なぜお顔パタパタ(お化粧)するの?」「何食べてるの?」「どこ行くの?」というニュアンスでしょう。
不思議に思いつつも、毎日観察を続けることで飼い主さんの行動パターンを探ろうとしています。
猫がある程度飼い主さんの生活リズムに合わせて生活できるのは、この知的好奇心と観察力があるおかげなのです。自分のことを意識してくれていると思うと愛おしくなりますね。
愛猫の動きも密かに観察してみてください。猫はルーティーンに沿った生活を送る動物なので、構っても大丈夫な時間帯が見えてくるかもしれません。
3.食事

お迎えしたばかりの猫や警戒心が強い猫、そして人馴れが不十分な猫は食事もコソコソと摂ることが多いです。
これは本能的な行動で、野生の名残りから来ています。というのも猫は、元々単独で狩りをしながら生きる動物なので無防備な状況に不安や恐れを感じるものなのです。
まだ人との暮らしに慣れていない状況下では「襲われたらどうしよう」という思いがあるのでしょう。食事中はその場を離れ、遠目から見守るようにしてあげてください。警戒心が解ければ人前でも食べられるようになります。
本能に忠実な性格の猫の場合は、生涯ひっそりと食べたいと思うかもしれません。これは、飼い主さんが嫌いなわけでも不信感があるわけでもなく個性によるものです。よって、安心して食べられる環境を整えてあげることが大切です。
4.トイレ

トイレも食事と同様に、無防備になる行動です。よって同じような理由から、コソコソすることが多いでしょう。
性格を問わず、トイレは人の出入りが少ない場所や、部屋の隅っこに設置してあげてください。
5.猫の集会

『猫の集会』というと外猫のイメージが強いと思いますが、完全室内飼育の猫も多頭飼育の場合は、一箇所に集まって会話しているように見えることがあります。
こちらの存在に気づいた途端「えっ!?今の聞かれてた?」という反応になり、ちょっぴり気まずい空気が流れることも珍しくありません。一体、どんな情報交換をしていたのでしょう。
我が家では、猫2匹と犬1匹で夜な夜な集会をしていました。残念ながら犬は他界してしまいましたが、動物だけの世界観に浸っているようで微笑ましかったです。
まとめ

飼い主さんに隠れてコソコソやりがちな行動を5つ紹介いたしました。皆様の愛猫にも当てはまる項目はあったでしょうか。
我が家の愛猫はダンゴムシが好きで、よくコソコソ隠れて転がして遊んでいます。なぜ内緒にしなければならないかというと、筆者が虫が苦手なことを熟知しているからです。見つかればダンゴムシは追い出されてしまうと知っているのでしょうね。
このように飼い主さんが嫌がること、叱られるとわかっていることはスリル満点に、ほんの少しの後ろめたさを抱えて楽しんでいます。
背景に警戒心があるもの(食事やトイレ)の場合は、切実にコソコソしているので配慮が必要です。安心して過ごせるように環境を整えてあげてくださいね。
今回の内容は、思わずクスッと笑える『あるある』の1つですが、理由の裏には奥深い猫の習性が隠れていました。改めて愛猫の観察をしてみると面白い発見がありそうですね!