猫が「嫌いな相手」にはしない7つのこと

1.目を合わせない・逸らす
猫は相手に対して警戒心や敵意を抱いている場合、視線を合わせようとしません。あるいは、目が合ったとしてもすぐに逸らしてしまいます。
これは「あなたに興味がない」「関わりたくない」という明確なサインです。一方、猫が信頼を寄せている相手には、ゆっくりと瞬きをしながら目を合わせたり、じっと見つめたりすることがあります。
これは「あなたを信頼している」「安心している」という好意のあらわれです。もし愛猫があなたと目を合わせないことが多いなら、それはまだ心の距離がある証拠かもしれません。
2.体を密着させない・触れさせない
猫が嫌いな相手に対しては、自ら体に触れようとせず、また触られることすら嫌がります。撫でようとするとサッと逃げたり、不快そうな表情を見せたり、場合によっては威嚇や攻撃的な態度に出ることも。
猫は自分の体を見知らぬ相手や嫌いな相手に触れさせることを非常に嫌います。反対に、信頼している相手には、自ら体を擦り付けてきたり、膝の上に乗ってきたりと、積極的にスキンシップを求めてくることが多いです。
愛猫があなたに体を触れさせないのは、まだ警戒心が解けていないサインととらえましょう。
3.喉を鳴らさない(ゴロゴロしない)
猫がリラックスして安心している時に発する「ゴロゴロ」という喉鳴らしは、信頼と満足の証です。
しかし、猫が嫌いな相手や警戒している相手の前では、このゴロゴロ音を聞かせることはありません。
猫によっては、不安や痛みを和らげるためにゴロゴロと喉を鳴らすこともありますが、それは安心しきっている状態のゴロゴロとは異なります。
もし愛猫があなたと一緒にいる時にゴロゴロと喉を鳴らさないのであれば、まだ心から安心しきれていないのかもしれません。
4.ニオイを嗅がせない・擦り付けない
猫は縄張り意識が強く、信頼する相手や自分のものだと認識した場所には、顔や体から分泌されるフェロモンを擦り付けてマーキングします。
これは「自分の仲間」という認識を示す行動です。しかし、嫌いな相手に対しては、このマーキング行動を行うことはありませんし、相手のニオイを嗅ごうともしません。
むしろ、ニオイを避けるように顔を背けたり、距離を取ったりします。もし愛猫があなたに体を擦り付けてこない、またはあなたの持ち物に興味を示さないのであれば、まだ仲間として認識されていないかもしれません。
5.お腹を見せない
猫にとってお腹は、内臓が集中している最もデリケートな部分であり、急所です。そのため、猫が相手にお腹を見せるのは、最大限の信頼と安心感を示す行動と言えます。
嫌いな相手や警戒している相手の前では、決して無防備な姿をさらすことはありません。むしろ、すぐに逃げられるように常に体を丸めたり、威嚇の姿勢を取ったりします。
愛猫があなたにお腹を見せてくれるのは、あなたを心から信頼し、安心している証拠です。もしこの行動が見られないなら、まだ心の距離がある可能性があります。
6.近くで排泄しない・粗相する
通常、猫は清潔好きで、自分の排泄物を隠そうとします。しかし、極度のストレスや不満を感じている場合、飼い主への不満のあらわれとして、わざと飼い主の持ち物や目の前で排泄(粗相)することがあります。
これは、単なるトイレの失敗ではなく、「嫌だ」「不満だ」という猫からの強いメッセージである可能性が高いです。また、嫌いな相手の近くでは安心して排泄できないため、隠れて排泄場所を探す傾向にあります。
もし愛猫が粗相を繰り返すようなら、関係性や環境を見直す必要があるでしょう。
7.要求しない
猫は、信頼している飼い主に対して、ごはんやおやつ、遊び、スキンシップなどを積極的に要求します。これは、飼い主が自分の要求に応えてくれるという期待と信頼があるからです。
しかし、嫌いな相手や信頼していない相手に対しては、いくら空腹でも要求の鳴き声を上げたり、体を擦り付けてきたりすることはありません。
無関心な態度を示したり、諦めてしまったりすることが多いです。もし愛猫があなたにほとんど要求をしてこない場合、それはあなたとの間に十分な信頼関係が築けていないサインかもしれません。
猫との絆を深めるための接し方

愛猫との絆を深めるには、猫の気持ちを理解し、無理強いしないことが最も重要です。猫が安心できる適切な距離感を保ち、猫のペースに合わせて接しましょう。
猫のボディランゲージを読み取り、嫌がっているサインを見逃さないようにしてください。遊びやスキンシップは、猫が「楽しい」と感じる質の高いものを提供し、強制は避けましょう。
そして、猫の要求に応えつつも、甘やかしすぎないバランスの取れた関係を築くことで、愛猫は心を開き、あなたへの信頼を深めてくれるはずです。
まとめ

猫は仕草や態度で私たちへの気持ちをあらわしてくれます。猫の行動を理解することで、適度な距離感を保ち、信頼関係を築いていくようにしましょう。
また、猫が嫌がるサインを出しているときは無理に構わず、距離を置くことも大切です。愛猫が快適に過ごせるように、環境や触れ合い方を改めて見直すようにしてくださいね。