1.食事管理ができていない

「健康は食事から」といわれるように、猫も健康を守るには、適切な食事管理が不可欠です。しかし知識がなく、飼い主が知らず知らずのうちに猫に悪影響を与えるケースがあります。
たとえば猫に人間の食べ物を与えたり、「総合栄養食」以外のフードしか与えていなかったり…こういった食事は栄養バランスを崩し、健康を害する原因となります。
また食事の量も大切で、与えすぎも少なすぎもいけません。肥満や消化不良を引き起こしかねないからです。
猫の食事の基本は「総合栄養食+水」。おやつはおやつとして与え、主食のフード量はパッケージに記載される目安量を参考にしたり、必要に応じて獣医師に相談しながら与える量を決めましょう。
2.運動不足をカバーしない

猫の運動不足をスルーするのも、NG行動です。猫は本来、肉食動物として狩りを行う活動的な動物で、野生下では運動不足にはなりません。
しかし狩りをしないイエネコは、どうしても運動不足になりがち。とくに運動量が多い猫種であれば、運動不足が大きなストレスとなり、健康問題を引き起こす可能性があります。
そのため猫が運動できるような環境づくりが必要です。一緒に遊んだり、キャットタワーなど猫もひとり遊びができる環境を整えて、猫の心身の健康を保てるようサポートしてください。
3.過度な愛情表現もしくはコミュニケーション不足

猫は独立心が強く、自分のペースを大切にする動物です。過度な愛情表現や反対にコミュニケーション不足は、猫にストレスを与えることがあります。
たとえば飼い主が猫の意思を尊重せずに、しつこく抱きしめたり、なでたりすることは、猫にとって不快な経験となるでしょう。
一方で猫とコミュニケーションをとらなすぎるのも、猫とも信頼関係を構築するためにはよいとはいえません。猫は「1匹オオカミ」に思えますが、実は飼い主からの愛情を必要としています。
猫との理想的な関係性は、互いの存在を尊重しながらも適度な距離感を保つこと。猫の様子や行動をよく観察し、その時々の気分や状態に合わせたコミュニケーションを心がけることが大切です。
4.ストレスに対する配慮不足

猫は環境の変化に敏感で、とりわけストレスに弱い動物です。引っ越しや模様替えなど、大きな環境の変化は猫にストレスを与えることがあります。
とはいえ猫との暮らしの中で、どうしてもそういった場面を避けられない時もあるでしょう。
しかしそのような時に、飼い主が環境の変化に対する配慮を怠らないのはNGです。飼い主は引っ越しや模様替えに限らず、猫のストレスを最小限に抑えられるように工夫しなければいけません。
たとえば、新しい環境に慣れるための時間を猫に与え、安心できる隠れ家を確保するなど、ストレスに弱い猫への細やかな気遣いを忘れないようにしましょう。
まとめ

猫は私たち飼い主に癒しや喜びを与えてくれる、かけがえのない存在。そんな猫を幸せにするためには、猫の気持ちを理解し、尊重することが何よりも大切です。
今回紹介したダメ行動が、飼い主を嫌う原因に直結するとは言い切れませんが、少なくとも信頼関係を築きにくくなるでしょう。
そのため、ぜひ本記事を参考に、猫との生活を見直し、より良い関係を築いていきましょう。猫にとっても飼い主にとってもお互いに心地よい環境を作り上げられたら、猫との関係は一層深まるはずです。