「ここに住みたい」猫の気持ちを優先
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2023年のことです。
ニュージーランドのハミルトンにある4LDKの住宅が、「飼い猫付き」で売りに出されました。持ち主が野生動物を保護するための「猫の飼育が禁止されている新しい開発地」に引っ越すので、愛猫Markを手放さなくてはならなくなったからです。
「Markが玄関前に初めてやって来たとき、餌を与えて獣医に連れて行き、検診をしてもらいました。そして何とか元の飼い主をたどって見つけ、返却したのです。でもすぐにこの猫はうちに戻ってきてしまいました。Markはこの家が大好きなのです」という売り主。
Markは勇敢な猫で、ある日洗濯機の蓋に戦いをいどんで大ケガをし、しっぽの先端を失ってしまいました。でもご心配なく。Markの大胆な性格は、その事故のあとでもまったく変わっていません。
売り主は「この猫が自分の家だと決めた場所にずっと住み続けられるように」と、住宅とセットで販売することを決意したのです。
「長年一緒に暮らすうち、家族はMarkのユニークな性格を愛するようになりました、でも新しい住居に連れて行くことはできません。万一この家を買った人が猫アレルギーや猫嫌いでMarkを引き取れない場合は、こちらで里親を探します」
人々からは高い関心が
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この型破りな売り出しは、人々の関心を集めました。
「連絡してきた人々は、この提案をとても面白いと感じているようです。Markの存在は建物に本当の魅力を加えています」というのは、不動産販売担当のMegan Smithさんです。
残念ながら「オープンハウス」の日には、警戒したためかMark は姿を現しませんでした。そのせいでしょうか、競売の日には売り主の望む価格で落札されず、引き続き売り出しを続けることになったのです。
「この物件に対する関心は高くて、ほとんどの人は喜んで猫を引き取ると答えています。この猫がここを自宅に選んだのは明らかで、猫好きな人なら理解できることです」とMeganさんはいいます。
猫好きなニュージーランドならでは?
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それにしても、猫が不動産物件の付属物として販売されるという例は、Meganさんも初めて聞きました。
「これは間違いなくわたしにとっては初体験です。たぶんニュージーランドでも初めてのことでしょう。ニュージーランドの人々は猫好きで、人口当たりの飼育率は世界の中でもかなり高いのです」
実はこの物件、2025年2月時点でもまだ売り出し中です。猫付きで買った人が再度売りに出したのかどうかは不明ですが、最新の販売情報には猫に関する記述はありません。
みんなが願ったように、Markがずっとこの家に住み続けていることを願いたいものですね。
出典:
・Hamilton house for sale - but not without Mark the half-tail cat
・Hamilton house and cat still for sale in two-for-one deal