1.毎日、お出迎えしてくれる
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飼い主さんにとって、帰宅時の愛猫のお出迎えは、何よりも楽しみであり、うれしい瞬間でしょう。玄関を開けるや否や、大急ぎで駆けつけてくれると、仕事の疲れやストレスもあっけなく吹き飛んでいきます。まさに猫飼い冥利に尽きる一瞬です。
お出迎えしてくれる背景には、「かまって欲しい」「早く遊びたい」「お腹が空いた」などの理由が挙げられます。飼い主さんが帰宅すれば、美味しいごはんやおもちゃ遊び、やさしいスキンシップが盛りだくさんです。愛猫が心待ちにするのは当然かもしれません。
一方で、愛猫のお出迎え行動には、パトロール活動の一環、という側面もあります。猫は縄張り意識の強い動物で、おうちもまたテリトリーです。飼い主さんの帰宅時、ドアの音が鳴ると、「何事か!」と心配になって、チェックしに行きたくなります。
人間の子供は成長すれば、やがてお出迎えもしなくなり、思春期になると親の帰宅時に舌打ちすることさえあります。その点、猫は大違いです。愛情表現であれ、パトロールであれ、飼い主さんが帰るたびに、お出迎えしてくれます。本当に健気な子です。
2.不調時にそばにいてくれる
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2つ目は、体調が悪いときや悲しいことがあったとき、愛猫が飼い主さんに寄り添うことです。気持ちが落ち込んで、誰にも会いたくないとき、ただ愛猫がそばにいてくれるだけで、どれほど心強かったか、体験的に知る飼い主さんも多いことでしょう。
飼い主さんの不調時、愛猫の反応には、「そばにいる」、もしくは「あえて距離を置く」の2通りがあります。
普段は甘えん坊なのに風邪のときだけは、遠目から見守ってくれる。あるいは、逆に、いつもはクールなのに、まるで看病してくれるみたいに寄り添ってくれる。
いずれにせよ、日頃の観察を通じて、愛猫なりに飼い主さんの異変を感じ取ったうえでの行動です。愛猫にとって飼い主さんは、環境そのもの。飼い主さんの具合が悪くなれば、自分のいる世界が不安定になります。気になるのも当たり前です。
飼い主さん目線で見れば、いつもと違う健気な愛猫の態度に、やさしさと思いやりを感じるかもしれません。自然に「早く風邪を治さなくちゃ」と元気が湧いてくるはずです。
3.邪魔する(あるいは、邪魔しない)
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最後の3つ目は、飼い主さんを邪魔する(もしくは、邪魔しない)です。
猫のなかには、飼い主さんを平気で邪魔する子がいます。テレワーク中、PC前を占拠するのはもちろん、キーボード乱れ打ちによる文書改ざん、長時間に渡るスリーパー・ストライキも日常茶飯事です。飼い主さんを邪魔するためには手段を選びません。
愛猫が飼い主さんを邪魔しがちなのは、何よりも「かまってよ!」のアピールのためです。飼い主さんの注目がPCに移ったせいで、ヤキモチを焼いているのかもしれません。それだけ飼い主さんのことが大好きなのでしょう。
邪魔しなければ、飼い主さんの愛を確認できない―この行動も、ある意味、一途さの発展形と言えます。少々屈折した愛情表現に、困ったなと思いつつも、やはり、うれしくなってしまう飼い主さんも多いかもしれません。
反対に、飼い主さんの集中時(読書や家事など)は、絶対に邪魔しない子もいます。愛猫がすり寄ってくるのは、ひと区切りついた瞬間です。あまりものタイミングの良さに、飼い主さんも思わず感心してしまいます。その行動は健気そのものです。
「邪魔する、しない」は、愛猫それぞれの方法論が違うだけで、どちらとも飼い主さんを深く愛している点では共通しています。
まとめ
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今回は、たまに見せる愛猫の一途な行動を3つ紹介しました。飼い主さんからすれば、どれも思わずグッとくるポイントでしょう。
特に、愛猫の出迎えは、生活に欠かせない大切なルーティンに違いありません。これからも愛猫と仲良く暮らし、より多くの幸せを実感してみてください。