1.何もせずに待つ
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一日の間で、猫の気分はめまぐるしく変化します。甘えている最中に、楽しそうなビニール紐が視界に入っただけで、急にハンターモードに切り替わることも日常茶飯事です。
もし愛猫が不機嫌になったら、ひとまず、何もせずに待ってみてください。よほどのことがない限り、しばらくすると機嫌が戻ります。放っておかれたら余計にいじけてしまう(心当たりのある人もいるはずです)人間とは、その点が少し違うかもしれません。
何もせずに待つことは意外に負荷のかかる作業で、ときに、「愛猫に嫌われたかも…」と不安になることもあるでしょう。ただ、間違ったタイミング、やり方で、飼い主さんが先走って働きかけると、さらに愛猫の不機嫌がこじれてしまうこともあります。
猫は、「毛づくろい」や「爪研ぎ」、「隠れる」などの行動を通じて、自分の機嫌を直す方法をちゃんと心得ています。むしろ、人間よりも立ち直りが早いかもしれません。
もし不機嫌になった後、愛猫が上記の行動を始めたら、むやみに関わろうとせずに、そっと見守ってあげてください。そのうち、何事もなかったかのように甘えてきてくれます。
2.不機嫌になった原因を探る
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「あえてスルー作戦」でうまくいかなかったら、次に、愛猫が不機嫌になってしまった理由について考えてみましょう。
猫には繊細な一面があるので、飼い主さんにはわからないちょっとしたことで、気分を害してしまうこともあります。猫が不機嫌になる理由は、主に「かまい過ぎ」「大きな音」「汚れたトイレ」「睡眠妨害」「他の猫へのジェラシー」などです。
たとえば、「汚れたトイレ」が原因だった場合、トイレ環境を改善すれば、愛猫の機嫌もすぐに直ります。原因が特定できると、解決もスムーズです。愛猫のトイレまわりは、おしっこトラブルにも直結するため、いつでも清潔に保つようにしてください。
日頃の行動パターンをある程度、熟知していると、何かがあったとき、愛猫の微妙な変化にも気づきやすくなります。未然に不機嫌の芽を摘み、平和な愛猫暮らしを持続させる意味でも、日常における観察がとても大切です。
3.おやつ&おもちゃで気を引く
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先述した2つの対処法でも愛猫の機嫌が戻らなかったら、最終手段として、おやつ&おもちゃ誘導作戦を実行してみてください。
お気に入りのおやつに誘われて、愛猫のよそよそしい態度が一変し、急に元通りの甘えん坊に戻ることもあります。おやつは常に飼い主さんの強力なウエポンです。ひとたびかざせば、不機嫌で沈んだ愛猫の目つきも、たちまちハートマークに変わります。
同じように、おもちゃを使って、上手に遊んであげると、「取り扱い注意」だった気分も、「ハンターモード」にあっけなく上書きされることもあります。
ただひとつ注意したいのは、不機嫌=おやつやおもちゃが出てくる、という印象を愛猫に与えないことです。猫は、自分にとって都合の良いことはいつまでも忘れません。やり方を誤ると、不機嫌役を演じさせたらピカイチの個性派猫俳優になってしまいます。
おもちゃ遊びはともかく、おやつの与え過ぎは健康に悪影響を及ぼします。もしおやつで愛猫の不機嫌を懐柔する際は、くれぐれも慎重に試みてください。
まとめ
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不機嫌な愛猫もかわいいものですが、長引けば、ちょっと困ったことにもなります。今回は、愛猫のご機嫌取りに役立つメソッドを3つ紹介しました。
本文でも解説した通り、基本的には何もせず待つのがセオリーです。ただし、トイレ問題など、明確な原因がある場合は、そのつど最適な方法を選んで解決してみてください。