猫に衣装を着せて投稿
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俳優や歌手などのセレブは、日々の行動にも注目を浴びがちです。そんなセレブたちがネットに投稿するコンテンツには、多くの人々が関心をもっています。
たとえば女優のジェニファー・ガーナーは、飼い猫Mooseに歌手のドリー・パートン風の衣装を着せてSNSに投稿しています。ジェニファーはこれまでも愛猫にさまざまな服を着せて撮影することで有名でした。ほかにも英国の俳優ケイト・ベッキンセールやオスカー受賞俳優ルピタ・ニョンゴなども、自分のペットに服を着せSNSに投稿しています。
しかし英国に拠点のある猫の慈善活動団体Cats Protectionは、この傾向に反発しています。セレブたちはSNSで「いいね!」をもらうために服を着せ、猫を苦しめていると非難しているのです。しかもそうした投稿を見た一般の人々が、真似て行動する恐れもあるといいます。
猫にとっては「いい迷惑」
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同団体の猫の行動専門家Nicky Trevorrowさんは、こう話しています。
「セレブたちが楽しそうに猫に服を着せるのを見て、多くの人々が真似るのではないかと心配しています。猫には服を着る理由が理解できません。重くて暑いし、繊維が触れてかゆかったり、動くたびに留め具やジッパーやボタンの音がうるさかったりするのですから」
「服を着せられた猫たちは身動きが自由にできず、いざ危険が迫ったときに逃げられないのではと不安に感じてしまいます。服が邪魔になってグルーミングもできず、適切な体温調整もままならないのです」
心を閉ざしてしまう猫も
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こうした環境にある猫は、常にストレスを感じて引きこもる傾向があります。
「服を着せられてもいやがって逃げようとしない猫こそ、もっとも心配な存在です。一見すると幸せそうにリラックスしているように見えますが、実は苦しみのあまり心を閉ざしてしまっているのです」とNickyさん。
「セレブたちがネット上のブレークを狙って猫に服を着せるのは、もうやめるべきです。たしかに猫の動画や写真は人気があり、みんなを楽しい気分にしてくれます。でも服ではなく、別の手段を使ってください。たとえば写真の編集機能を使って猫をバーチャルで着飾ったり、見栄えのするような段ボールの城を作って猫を遊ばせたりすることで、猫も人間も楽しい思いを共有することができるはずです」
今後、猫も人も満足できるような投稿が、SNS上で増えていくことを期待したいですね。