猫がこなす『寝る前のやることリスト』3つ 毎日繰り返すナイトルーティンってあるの?

猫がこなす『寝る前のやることリスト』3つ 毎日繰り返すナイトルーティンってあるの?

みなさんの毎日にも就寝前の決まった習慣があることでしょう。実は、私たち人間と同じように、猫にもかわいらしいナイトルーティンがあります。今回は、代表的なものを3つ紹介します。

1.ペロペロ

毛づくろいする猫

就寝前、いわゆるナイトルーティンとして、決まって毛づくろいを済ませてから、寝床に入る猫もいます。

毛づくろいは、猫のルーティンのなかでも、最も頻度の高い行動です。実に一生の3分の1ほどの時間を費やします。ちなみに、猫の毛づくろいには、身体をきれいにする、体温を調節する、リラックスするなどの役割があります。

猫が寝る前に毛づくろいするのは、リラックスしたほうが眠りやすいからです。自分の身体を丁寧にペロペロ舐めると、心地よくなると同時に、体温も適度に保たれます。人間で言えば、身体のこわばりを解きほぐすストレッチのようなものかもしれません。

個体差はありますが、猫の毛づくろいには一定の順番があります。最初に左右どちらかの前脚をペロペロしてから、頭や耳まわり、肩まわり、お腹、デリケートゾーンに進んでいき、腰や後ろ脚を経て、最後はしっぽで締めくくります。

猫の毛づくろいはライフワークのようなものであり、健康を保つ意味でも、とても大事な役割を担っています。毛づくろい中は、くれぐれも邪魔だけはしないようにしてください。

2.フミフミ

フミフミ中の子猫

毛づくろいと並んで、フミフミもまたナイトルーティンの定番です。フミフミは子猫時代の名残で、パン生地をこねるように前脚を交互に動かすと、母猫のおっぱいが出やすくなります。フミフミ中の愛猫は、子猫の頃を懐かしく思い出しているのかもしれません。

飼い主さんに向けられるフミフミは、母猫同様に信頼している証拠です。安心安全がバッチリ確保されていて、愛猫も心の底からくつろげています。全面的に信用した相手でなければ、猫が目の前でフミフミしてくれることはありません。

いつもの寝床で愛猫がフミフミしていたら、より良い睡眠のために、おまじないをかけているところかもしれません。生地をこねながら、「おいしくな~れ」と語りかけるパン職人と同じです。心地よく眠れると、ミルキーでふわふわなフミパンが焼き上がります。

寝入り前のフミフミには、愛猫自身だけでなく、微笑ましく見守る飼い主さんまでも眠りに誘う効果があります。

3.ホリホリ

猫ベッドでくつろぐ猫

ペロペロ、フミフミに加え、ホリホリというナイトルーティンもあります。ホリホリとは、猫が前脚を使って、足元に穴を掘るようなしぐさのことです。主に排泄時に見られる行動ですが、入眠前に儀式のようにホリホリする猫もいます。

猫が眠る前にホリホリするのは、寝床を自分好みに仕立てているからです。私たちで言うところのベッドメイキングのようなものかもしれません。睡眠愛好家として、布団や毛布の「感じ」は大いに気になるのでしょう。

生真面目なくらいにホリホリする姿はとてもかわいらしく、思わず笑みがこぼれてきます。野生時代にも同じように、猫たちはホリホリしながら、自分の寝床をこしらえていたのでしょうか。

まとめ

ベッドでひっくり返って眠る猫

今回、紹介した3つのナイトルーティンは、どれも猫の習性に深く根差した行動です。猫になってみなければ本当のところはわかりませんが、愛猫なりに入眠しやすい状態を整えているのでしょう。

毛づくろいにしろ、フミフミにしろ、ホリホリにしろ、いずれも見ているこちらが眠たくなってくるほど、安眠効果抜群です。すぐそばに愛猫がいることの幸せを噛みしめつつ、これからも心地よい睡眠を満喫してください。

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