猫のそばで『扇風機・サーキュレーター』を使うときの注意点4選 冬場の上手な活用法も

猫のそばで『扇風機・サーキュレーター』を使うときの注意点4選 冬場の上手な活用法も

部屋の空気を効率的に循環することができる扇風機やサーキュレータ―。しかし、猫がくつろぐ部屋で使用するときは、安全面も考慮しなければなりません。ここでは、猫にとってストレスや危険を避けるためのポイントを紹介します。上手な活用法を試して、愛猫に居心地の良い空間を作ってあげましょう。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

猫のそばで『扇風機・サーキュレーター』を使うときの注意点

扇風機にあたる猫

1.猫の毛の吸い込み防止をする

扇風機やサーキュレーターは、空気を循環させるためにモーターが回転します。このとき、猫の抜け毛やホコリが吸い込まれやすく、故障の原因になることがあります。とくに猫が換毛期を迎える時期は注意が必要です。

対策として、定期的にフィルターや羽根の掃除を行うことを心がけましょう。さらに、猫が近づけないように高い位置に設置したり、ペット用の安全カバーを取り付けると安心です。

2.猫の体に直接風を当てない

扇風機やサーキュレーターは空気を動かす機能があるため、室温が適切でないと猫にとってストレスや健康リスクにつながります。たとえば、猫の体に直接風を浴びてしまうと体調を崩してしまう可能性があります。

猫の体だけでなく、よくいる場所に直風が当たるようにしていると不快に感じる場合もあるため注意が必要です。

使用するときは、風向きを猫の体やケージなどの居場所に直接当てないように調整し、部屋全体を均一に温めるようにしましょう。特に冬場は、暖房器具と併用して空気を循環させると、猫も快適に過ごすことができます。

3.音や振動への配慮をする

猫は聴覚が非常に敏感で、扇風機やサーキュレーターの動作音や振動がストレスになる場合があります。猫が慣れない新しい家電を部屋に導入した際は、猫が警戒したり驚いたりして逃げてしまうこともあるでしょう。

なるべく静音設計の機器を選び、猫への影響を最小限に抑えるようにしましょう。「静音モード」付きの製品は、猫がリラックスできる環境を作るのに適しています。最初に使用する際は弱い風量で稼働させ、猫の様子を見ながら慣らしてあげることが大切です。

4.安全な配置場所の選定

扇風機やサーキュレーターを設置する場所にも注意が必要です。猫は高い場所に登ったり、狭い場所に入ったりするのが好きなので、倒れやすい位置やコードが引っ張られやすい場所に置くのは避けましょう。

壁の近くや家具の上に倒れないように設置すると、猫が誤って倒す危険を減らせます。電源コードはなるべくケーブルカバーを使って保護すると安全です。

扇風機の羽根などの猫の好奇心をくすぐる一つの様子になりがちです。

羽根のないタイプも市販されているため、そのようなタイプを選択するのも事故対策になるでしょう。

『扇風機・サーキュレーター』猫がいる部屋での活用法

猫と扇風機

冬は寒さ対策が重要ですが、暖房だけに頼ると部屋の空気が乾燥したり、猫の体に近い足元だけが冷えたりすることがあります。扇風機やサーキュレーターをエアコンと併用することで、暖房効率が上がり、部屋全体を均一に暖かくすることができます。

具体的には、暖房器具の近くにサーキュレーターを置き、天井方向に風を送ることで、暖かい空気を部屋中に循環させられます。また、加湿器も合わせて使えば乾燥対策もばっちりですよ。

まとめ

猫とサーキュレーター

猫が過ごす部屋で扇風機やサーキュレーターを使うためには、安全対策と猫の快適さを考慮した使い方が重要です。

毛の吸い込み防止や風を猫に直接当てないこと、音や振動への配慮、安全な配置場所を守ることに気をつけて猫にとってストレスフリーな環境を作りましょう。

冬場には暖房と組み合わせて上手に活用して、猫も飼い主も暖かく快適な冬を過ごしていきたいですね。

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